旅こそ人生!自分の心に正直に生きる動画クリエイター、アルマ

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第832回目となる今回は、旅する動画クリエイター兼フォトグラファーのアルマさんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

ご自身の心が動くまま全国、世界各地を原付バイクで旅するアルマさん。旅の模様を語るアルマさんの声は終始弾んでおり、お話を聞いているとつられて旅に出かけたくなります。今回はアルマさんが旅人になったきっかけ、アルマさん流の旅の楽しみ方など詳しくお聞きしました。

世界史を学び、日本一周?旅人になったきっかけ

ー旅する動画クリエイター兼フォトグラファーのアルマさん。各種SNSでは世界中のキレイな景色の写真や動画がアップされており、つい見入ってしまいます。まずは自己紹介をお願いします。

アルマと申します。静岡を拠点にしながら、旅人として生きている28歳です。今年(2022年)の6月から9月にかけての約3ヵ月間、ヨーロッパを大好きな原付バイクに乗ってぐるぐる旅していました。

今回はコロナの影響が緩和して、念願叶った久しぶりの海外旅だったので「旅っておもしれぇ、楽しい」とシンプルに実感できました。帰国後の今は、またどこかに旅するために日本で出稼ぎ中です。職業としては、かっこよく言うとフォトグラファー兼動画クリエイター。

企業のPR映像やCM、個人のファミリーフォトやウエディングフォトを撮影、制作しながら、旅でのきれいな景色や人との出会いに関するVlogをInstagram、Tiktok、YouTubeにも配信しています

ー日本で出稼ぎ中なんですね。旅人らしい響きです(笑)。職業、旅人と言っても過言ではないアルマさんですが、旅に目覚めたきっかけはなんだったのでしょうか?また、幼少期から旅への関心が高かったのでしょうか?

僕はマンガやゲームが大好きなので、旅人へのあこがれは子どもながらにありました。みんな大好きなワンピースなどを読んで「旅人、しかり冒険家かっけー」みたいな気持ちですよね。でも当時はふつうの男の子で、特別に好奇心旺盛なタイプではなかったです。

旅や世界の文化に興味を持ったのは、高校生で世界史を勉強したことがきっかけです。大学では国際関係学部を専攻し、国際情勢や他国の文化を知っていくうちに、世界の知らない土地を旅したいという意欲が高まっていきました。

でもある日、意外と自分のルーツである日本についてよく知らないと気づき、大学3年生のとき、休学して日本一周の旅に出ることにしました

ー世界史を学んだことで好奇心が刺激されたんですね。

「旅って楽しい」偶然の出会いに旅の面白さを見い出す

ー日本一周の旅、なんだか聞いてるだけでわくわくします。

ほんと楽しかったですよ。大好きな原付バイクで周り、しかも今までの旅はすべて野宿です。

ー原付バイクでしかも野宿!?相当なチャレンジャーですね!

「水曜どうでしょう!?」という北海道のローカル番組をご存知ですか。俳優の大泉洋さんたちが日本縦断するような旅企画があって、僕はその番組の大ファンなんです。どうせやるなら原付でバックパッカーみたいな旅でしょ!という思い入れが強く、このスタイルがしっくりきました。

その時々の気持ちに従い、「計画性なく旅する計画」を立て、旅先での偶然の出会いを楽しみました。僕は「自分がこうしたい」という気持ちは、そんな偶然かつ自分と考えの異なる人との出会いがもたらしてくれるんだろうと考えています。

大学3年生のときの旅は、そうして偶然の出会いを重ね、自分で見聞きしたものを「日本」だと位置づけようと思っていました。

ー実際、学生時代に日本一周を成し遂げて、どのようなことを感じましたか?

一言でいうと、島国である日本は地域によって多様性があるということですね。景色も違えば文化も違う、住んでいる人の人柄もさまざまで日本の面白さを知った旅でした。

でも一番の収穫は、「旅って楽しい」と知れたことでした。最初は日本のことを知りたいと思ってスタートしましたが、その手段である旅にどハマりしたんですよ(笑)。

ー旅の深みにハマっていくきっかけだったのですね!日本一周の後はすぐに海外旅に乗り出したのでしょうか?

いえ、海外旅の経験はありましたが、今のように長期間の旅に繰り出すようになったのは最近です。