様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第812回目となる今回は、シンガーソングライター・渓口 美帆(たにぐち・みほ)さんをゲストにお迎えし、現在に至るまでの経緯を伺いました。
社会人として働きながらもシンガーソングライターとして活躍されている渓口美帆さん。幼少期から現在を振り返り、シンガーソングライターとして現在の活動に至るまでの歩みを伺います。
関西を中心にシンガーソングライターとして活動
ーまずはじめに自己紹介をお願いいたします。
シンガーソングライターの渓口 美帆(たにぐち・みほ)です。シンガーソングライターとして活動する傍ら、社会人としても働いています。自分自身の音楽は、LIVEや路上ライブのほか、SNSを通じて発信を続けています。
ーどのような曲を歌っているのですか。
歌う曲にはふたつテーマがあります。1つめは恋愛系です。学生の頃から恋愛系の歌を書いていました。2つめはエール系です。社会人になってから前を向いて走っていくことや、自分らしいことをしていくことにエールを送る曲を歌うことが多くなりました。
歌詞は旅行先でいろいろとヒントを得ることが多いです。見える景色をそのまま歌詞にすることもありますし、景色から感じたことや、普段の日常生活と乖離している部分を歌詞に込めています。
ー音楽活動をする中でやりがいに感じていることはありますか。
社会人をしているだけだと出会えない人に出会えるのは、音楽活動のやりがいです。特に、人の感情が垣間見れた瞬間は「歌っていて良かった」と感じます。
いろいろな人の感情に寄り添うことをテーマにしているので、音楽を聞いてくださる方の喜怒哀楽に寄り添える存在でいられるのが醍醐味でもあります。
ー一方で、両立の難しさはあるのでしょうか。
時間の抽出が難しいです。シンガーソングライター1本でやってる方は、平日私が働いている時間を音楽に費やしています。同じレベルになるには短時間で高いクオリティを出さなければならないので、もどかしさを感じます。
音楽がきっかけで親友と出会う
ー音楽に目覚めたきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか。
テレビで絢香さんを観て、私も歌で人を感動させる歌手になりたいと思ったのが音楽に目覚めたきっかけです。
中学生のとき、シンガーソングライターの絢香さんが好きでした。絢香さんが「みんな空の下」をテレビでアカペラで堂々と歌う姿を見て、声だけで表現するところに惹かれたのです。
当時、音楽は楽器があるから成り立つものだと思っていましたが、歌だけで人の心を変え、自分の感情を響かせるところに感動しました。
ー高校で大切な人と出会ったと伺いました。
高校の1年生の冬に人生の親友の一人に出会いました。ひょんなことから友達に繋いでもらったのがきっかけで親友と出会い、一緒に音楽を始めたのが私の音楽人生のターニングポイントです。
初対面では「音楽が好きな子にやっと出会えたな」くらいの思いでした。その後2人でカラオケに行って語ったときにすごく波長が合い、「この子と音楽をしたらもっと違う景色が見えるんだろうな」と思いました。
出会った日に一緒に活動しようとなり、2人で高校の文化祭のステージで歌うことを目標に活動を始めます。
ー実際、文化祭でパフォーマンスはできたのでしょうか。
2年連続でパフォーマンスできました。一人ひとりの表情が見えたときに、「ここに立ってよかったな」「歌ってよかったな」と思いました。初めてステージに立って何百人の前で歌う機会だったので、緊張しながらもステージからみんなの表情を見れて楽しかったです。
同時に、もっと大きいステージに立っていろいろな人に出会えたら私自身もっと成長すると感じました。
文化祭だけではステージに立つ機会は少ないと感じ、2人で高校近くのライブハウスに行くようになりました。ライブハウスの店長に直談判を始めてライブハウスでも歌い始めます。