ありがとう人口を最大化させる。大きな夢を叶えるために大切なこととは。Gab代表・山内萌斗

ゴミ箱を設置する以外の方法でポイ捨てを減らす

ー起業して2年目には事業の路線変更をしたそうですね。

ゴミ箱をたくさん置くという無謀な挑戦はコロナの影響もあってうまくいきませんでした。コロナ禍で感染リスクを減らすためにゴミ箱は撤去され、外出する人が減ったために屋外広告のマーケティング効果も激減してしまいました。

コロナが回復するのを待っていましたが、違うアプローチでポイ捨てを解決できないかと考えるようになって。ゴミ箱がなくてもポイ捨てを解決する方法と、ポイ捨てが発生しないものの売り方や消費者意識を根づかせる方法の2つの軸から、ゲームイベントゴミ拾い「清走中」と「エシカルな暮らし」という事業が生まれました。

ー山内さん自身、不安を抱えながら挑戦してきたと思います。

最初から大きな目標を叶えようとすると、難しく考えすぎて不可能な部分しか見えないと思います。大きな目標を達成するためには、今の自分にできる小さな挑戦から始めることが重要です。

挑戦することで視野が広がり、新しいアイデアが生まれます。小さな挑戦の積み重ねによって、目標に手が届くところまで到達するのです。

自分の経験的に少なくとも3年近くはかかると思いますが、小さな挑戦を繰り返すことが1番大切だと思います。3年かければ夢は手の届く範囲まで近づいてきます。

ー事業を展開するうえで大切にしていることを教えてください。

私は「ありがとう人口の最大化」と「must haveな事業を作る」ことを大切にしています。

最初からありがとう人口を増やすことだけを考えて行動したのではなく、まずは自分の興味関心のある教育から取り組もうと行動しました。試行錯誤とアップデートを重ね、どう実現するのかを考えながら歩み続けています。

必要とされる人に

ー課題解決とビジネスをつなげるには大切なことは何でしょうか?

多くの人が社会課題にお金を落とす仕組みを作るには、自分ごととしてお金をかけるものが課題解決につながることが必要です。社会課題の解決につなげるための仕組みを作ることが非常に大切なのです。

例えば、自分のなかの小さな課題を解決するために、お金を払って化粧品を買うとします。購入する化粧品がエシカルな商品であれば、大きな社会課題の解決につながります。

ー最後に、今後の展望を教えてください。

エシカルな暮らしの部分でいうと、Instagramから始まって有楽町に常設店舗を持つまでの事業にアップデートできました。ここからさらに自社ブランドの設立やエシカル版の無印良品を目指して、全国各地の社会問題を解決できるアイテムを身近な存在にする社会を作っていきたいです。

ゴミ拾いをエンタメ化するという部分では、日本のエンタメ性やコンテンツを生かして、みんなが楽しめるゴミ拾いを世界中に展開していきたいと思います。ポイ捨てする人よりもゴミを拾う人を増やし、ポイ捨てのない社会を目指したいです。

最後に、個人としては事業を積み重ねて収益をどんどん上げて、自分自身の資産を持ったら、地元や志のある若者の支援にすべて還元したいです。たくさんの人から感謝され、いろんな人が笑顔になって、自分の存在によって生まれてきてよかったと思える人がたくさんいるなかで人生を終えられたら最高だと思います。

ーありがとうございました!山内さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:西川莞人(Instagram / Facebook
執筆:竹山瑞香(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter