興味や関心ごとはとりあえず挑戦。守矢優衣が考える、行動の大切さ

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第775回目となる今回は、なかはらペットフレンドリー・イベントディレクターの守矢 優衣(もりや・ゆい)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

会社員として働きながら、さまざまな活動に取り組まれている守矢さん。自身のやりたいことにチャレンジした先に見えてきたものは何なのか、話していただきました。

多様な価値観に触れた学生時代

ー自己紹介をお願いします。

守矢優衣と申します。会社員をしながら、エシカルジュエリーの販売、なかはらペットフレンドリーイベントのディレクターを務めています。

幼い頃からダンスが大好きで3歳から始めて、現在も続けています。

ー最初の転機で海外に行ったことを挙げられていますね。その経緯を教えてください。

高校3年生の時、海外ボランティアに興味があり、ひとりで初めてインドネシアのバリ島にいきました。バリ島はヒンドゥー教ですが、ISISのテロが増えていた時期で、テロと宗教の関係性やインドネシアの文化に興味が湧いていました。

大学ではインドネシアについて勉強しようと決め大学進学をします。

語学はもちろん、インドネシアに特化したイスラーム文化人類学の研究をされている先生のもとで3年間研究しました。また、インドネシア外務省の奨学金プロジェクトでインドネシアに行き、さまざまな国の人達と住み込みで芸術を学ぶ機会に恵まれました。

住み込みで4ヵ月間、世界各国から集まった人たちと踊り一緒に暮らしたこと、名前も知らなかった国や島の人とも仲良くなれたことは自分の中でも貴重な体験です。

ー守矢さんは、いつ頃から海外に意識が向いていたのでしょうか。

国際系の学部だったこともありますが、両親がアメリカに留学経験があり、昔から海外赴任や旅行を繰り返していました。その影響もあり、海外に行くことへのハードルは低かったです。私も両親のしてきた体験を疑似体験したいという思いがありました。

ーインドネシアの留学経験の後、アメリカへも留学されたのですね。

はい。アメリカは日本と密接な関わりがありますし、人種もさまざまで価値観も多様な国として非常に興味がありました。

語学留学ではなく、グローバル生としてアメリカへ行ったので単に英語の勉強というより、他の授業もしっかり専攻しようと留学を決め、その中でも興味があったアメリカの宗教観、文化人類学、戦争観の授業を選択しました。

ー守矢さんの中で特に印象に残った出来事はございますか。

印象に残ったのは、ベトナム戦争を題材とした授業です。実はアメリカでできた友人の多くがベトナム戦争から逃れてきた方の二世で、中国とラオスの国境付近に住んでいるモン族という少数民族でした。

初めて聞く民族だったのですが、マイノリティや2世としてアメリカで生きる彼・彼女たちの苦労を直接聞くことで、ベトナム戦争の歴史を肌で感じることができた気がします。

またアメリカでは「セラピードッグ」と呼ばれる犬がいます。毎日、図書館や食堂などにボランティアの方が犬を連れてくるのです。不安や悩み事などがあるとセラピードッグの元へ行き、癒されていました。

また、授業内に介助犬がいたり、空港内、さらに飛行機の中にも犬がいたりと、アメリカにおけるペットとの共生文化に興味が湧きました。

尊敬していた先輩と思いがけない再会を果たす

ー転機として先輩との出会いを挙げられているのですが、関係を伺っても良いでしょうか。

10年ほど年上の先輩で、大学進学の際に進路相談に乗っていただきました。中学、高校の先輩で、ダンスの先輩でもある方ですが、実は代は被っていません。

高校生のとき、進路決めでダンス一筋で行くか、留学するか、それとも一般の大学に行くか悩んでいました。英語の先生に相談をしていたのですが、「10年前くらいに同じような子がいたな」と私に先輩を紹介してくださったのです。

カフェで初めてお会いして話をしていただきましたが、結局そのときの私は日本の大学に進みました。

大学4年時に就活の時期を遅らせて留学に行っていたため、帰国してから半年ほどフリーターの時期がありました。そのときアフリカに興味が湧いていた私は、お話しを聞くために先輩と再び出会うことになったのです。

ーアフリカに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

アフリカはブラックカルチャーのルーツでもあり、サファリを見てみたいという好奇心からです。日本とは文化が180度違うだろうなとワクワク感に駆られていましたね。大変なこともあるだろうけど、今までにない体験ができるだろうなと憧れがありました。

ー今までの海外での文化や人とのふれあいが大きかったのですね。

そうですね。現地に行き、是非この目で見たいという思いもありました。もう一つ憧れていた国であるインドには、実際に足を運ぶことができました。

コロナの影響もあり、まだアフリカには行けていないですが、私の行ってみたい国の1つです。

ー気軽に先輩に連絡できることってなかなか出来ないですよね。

先輩とはSNSでつながっていて、投稿を常に見ていたのですが、連絡は取っていませんでした。

アメリカ留学のとき「主張をしないとその場にいないもの」とされる風潮がありました。そんな場にいたことが大きい要因かもしれませんが、自分のやりたいことだったので先輩に声をかけられたのかなと思います。

ー先輩と再会したあとから、守矢さんの活動は広がったのでしょうか。

声をかけた当時、先輩がインドネシアとの国際交流に携わっており、私にインドネシアの留学経験もあったことで、まずはインドネシアと日本の国際交流プログラムにアシスタントとして参加させていただきました。

コロナが蔓延してしまったこともありインドネシアには実際に行けなかったのですが、インドネシアと日本の若者をオンラインで集め、交流イベントを企画したのです。

第1回目は、街づくりをテーマにプレゼンピッチを行いました。第2回目のテーマはファッションで、日本とインドネシアの文化や価値観を一つのバーチャル上の洋服に落とし込むプログラムを実施しました。

小規模でも現地に行ってやりたい活動はあったのですが、オンラインでできることもあり、現在も活動を続けています。

自分の中でも大きな体験で視野も広がったので、国際交流に興味を持っている人にも共有できたらよいなと思っています。