迷ったら「やる」TSUMUGU代表・澁谷航平の今を全力で生きるための考え方とは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第763回目となる今回は、株式会社TSUMUGU代表取締役・澁谷 航平(しぶや・こうへい)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

大学を休学して行ったオーストラリアのメルボルンで、とある経営者に出会います。その方に3年半師事したのちに、現在は自らが代表取締役として会社を経営している澁谷さん。自身の経験から今を生きるための考え方と行動することの大切さを語っていただきました。

15歳で行ったアメリカがはじめての海外。英語を話したいと思うように

ーまずは自己紹介をお願いします。

株式会社TSUMUGU代表取締役の澁谷航平と申します。航平という名前の由来は航海と平和から1文字ずつとっており、親から海外に行ってこいと言われたり、広島や長崎、沖縄といった平和を考える場所に連れて行ってもらったりして育てられました。

ー現在は代表取締役として会社を経営されていると思います。具体的にはどのようなことをされているのか教えてください。

株式会社TSUMUGUは動画制作会社です。いろいろな動画制作のなかでも、理念浸透に特化した採用動画を制作しています。理念浸透に特化した理由は、ストーリーを見える化し、人々の可能性を広げていくことが僕の個人理念だからです。

実際に、学校を卒業して会社に入るのは人生の中でも一大イベントですよね。就職は人生に大きく関わるものだからこそ、各々が持っている価値観に合う会社に入ってもらうことが成長につながるのではないかと思っています。

ー動画制作は昔からされていたのでしょうか?

19歳〜20歳の間に始めたので、4年前からはじめました。現在では企画・撮影・編集・運用マーケティングまで動画制作に関することはすべて行っています。

ー会社のメンバーは何名いらっしゃるのですか。

会社のメンバーは僕をあわせて2人ですが、いろいろなところにアウトソーシングすることもあります。現在は目の前の仕事に夢中で楽しい毎日を送っています。

ー具体的にどんなことが楽しいのか教えてください。

理念浸透の動画を通じて、今まで概念的に考えていたことが形になったとお客様に言っていただけた時にやりがいを感じます。お客さん自身が気づいていなかったことに気づいていただける瞬間がこの仕事のやりがいです。

ーいつから会社を経営しはじめたのでしょうか?

株式会社として経営しはじめたのは2ヵ月前です。個人事業としては1年半ほど前からです。

ー澁谷さんの行動指針はどんなものがありますか?

このあとでお話しますが、19歳のときに行ったオーストラリアのメルボルンで師匠に出会いました。そのときに師匠に言われた「損得を考えるな」「義理人情」「今を全力で生きろ」の3つの言葉が僕の行動指針になっています。

ー会社を経営されて新しい気づきや発見はありましたか?

会社が存在する意義がわかるようになりました。「社員が成長するためにどうすればよいだろうか」や「どうすれば社会貢献できるだろうか」といったように個人ではなく周りに目を向けて考えられるようになりました。

ーここからは澁谷さんの過去を振り返ってお伺いしていきます。幼少期はどのようなお子さんでしたか?

半袖半パンで走り回って授業に集中せず、怒られて廊下に正座させられるような典型的なわんぱく少年でした(笑)。

ー15歳のときに人生の転機が訪れたとお伺いしました。どのような転機だったのでしょうか?

15歳のときに父親から「アメリカにスポーツ留学ができるところがあるから行ってこい」と言われました。英語が話せないまま世界一広いアトランタ空港ではじめての乗り換えを経験して、アメリカに行ったときにいままで味わったことのないわくわく感をおぼえました。

ーアメリカにはどのくらいの期間行かれたのでしょうか?

2〜3週間行きました。これ以上滞在するとなると嫌になっていたと思うので、1番楽しい期間を過ごして帰ってこれたと思っています。

英語が話せない状態でしたが、携帯で覚えた英語でコミュニケーションができたときに、一瞬で世界の広さを知りました。

ーアメリカから日本に帰ってきてどんなことを思いましたか?

日本に帰ってきてすぐに思ったことは「英語が話せるようになりたい」です。自分が味わった世界をより楽しめるようになりたいと思い、15歳の終わりごろから英語の勉強をはじめました。