個人事業主から株式会社経営へ。迷ったら行動あるのみ！
ー3年半一緒に働いたのちに師匠のもとを離れるという決断をされたとお伺いしました。なぜ師匠のもとを離れるという決断をするに至ったのでしょうか？
ビザの有効期限が切れて22歳で日本に帰る頃に、自分の中にチャレンジしたいという気持ちが芽生えてきたからです。
延期するか帰るかを考えたときに帰ってチャレンジしようと思いました。
ー日本に帰国したときの気持ちはどんな気持ちでしたか？
いままでの一時帰国とは違って仕事をしに帰るわけですから引き締まった気持ちでした。空港に着いてから次の日の朝まで仕事をしましたし、帰国してから現在まで休みなく働いています（笑）。
ーそこから最後の転機が訪れるわけですね。
個人事業主としてやっていた事業が人間関係の問題でうまくいかず、帰国して1年ほどは自分らしく生きられていませんでした。
その事業に見切りをつけて完全に独立したことが人生の転機となりました。
ー完全に独立したことで澁谷さんにどんなよいことがありましたか？
すべての責任を自分で負っていることで、より楽しくなりました。責任を負うたびに成長を実感します。
ー完全独立をしたときに第2の師匠に出会ったとお伺いしました。
僕のお客さんでもあるのですが、メルボルンで出会った師匠は人生の土台を作っていただいた師匠で、この第2の師匠は人間関係の師匠です。
第2の師匠は絶対に人を否定しない人で「できない」という言葉を使いません。どうやったらできるようになるのかを常に考えている方です。
僕は人間関係でうまくいかなかった時期は外注を「道具」だと思っていましたが、第2の師匠に会ったことで、現在では一緒に作品を制作してくれる仲間として感謝をするようになりました。
ー第2の師匠に出会って仕事にも変化はありましたか？
人の話を聞き肯定するようになったので、ヒヤリングがうまくなりました。
ー澁谷さんの大事にされている価値観を教えてください。
僕が大事にしている価値観は「平和」と「感謝」と「情熱」です。それに加えて2人の師匠それぞれが大事にしていた「士魂商才」と「人間尊重」を僕も大事にしています。
ーこれからの展望を教えてください。
株式会社TSUMUGUを通じて1人でも多くの人が自分のやりがいを満たせる会社とマッチングしてほしいと思っています。僕が師匠に出会って変わったように、仕事にやりがいをもって楽しくなるような出会いを増やしていきたいです。
ー今回の話を聞く中で澁谷さんは常に行動されているという印象を受けました。行動することの大切さを教えてください。
行動することで自分に合っているかどうかがわかります。できるできないを考えて迷ってる時間ほどもったいないものはありません。そのため自分のなかに迷いが生じたら「やる」と決めてください。
そうすると自分の可能性が広がりますし、自分のことが好きになるので、周りにも自己肯定感が高い人が集まります。実際、僕の周りには自分のことが大好きな人だらけです（笑）。
ー最後にU-29世代にメッセージをお願いいたします。
2つ伝えたいことがあります。1つめは自分が生きているなかで何を軸とするかです。僕は身近な人に感謝できないと幸せにならないと思っているので、感謝を軸にしています。まずは家族に感謝してみてください。心がとても温かくなります。
2つめは先ほども言いましたが「好きなことが仕事になる」のではなく「自分が本気でやって求められたら好きになる」ことを理解して今を全力で生きることです。
ーありがとうございました！澁谷さんの今後のご活躍を応援しております！これからも理念を大切にして世の中を平和にしてください！
取材：黒澤朝海（Twitter）
執筆：松村彪吾（Twitter）
デザイン：高橋りえ（Twitter）
