CONE 佐藤立樹に聞く、自分にできることを探す生き方とは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第729回目となる今回は株式会社CONE代表取締役・佐藤 立樹(さとう・りつき)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

好きな人と好きな仕事をする人生に憧れを抱き、現在株式会社CONEで代表取締役を務めている佐藤さん。起業するまでの経緯や、資料作成代行サービス「c-slide」を運営するまでを伺いました。

資料作成事業のプロとして活動

ーまずはじめに、佐藤さんの自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか?

現在25歳で、株式会社CONEの代表をしています。今は4期目の会社で正社員6人、業務委託メンバー6人の計12人で、企業の資料作成を代行する事業を中心に展開しています。

ー会社の名前にはどんな由来があるのでしょうか?

会社名の『CONE』は、「C」と「ONE」に分けられて、Cは「見る」の「see」を意味しています。一は全、全は一。一人ひとりが社会をつくるから、一人ひとりにちゃんと目を向けたいなと思ったのが大きな理由です。

ー事業のお話も詳しくお伺いしてもよろしいですか。

企業の資料作成を、僕らが代わりにプロとして代行しています。提案資料や会社紹介資料が必要な場面は多いのに、資料作成を専門とする人は企業にいないことに気づき、事業にしました。

僕らプロに任せることで時間の削減や、提案資料を用いての受注達成に近づけると思って、活動しています。

ー佐藤さん自身は現在どのような仕事をされているのですか。

お客さんからご依頼いただき、資料を納品するまでのオペレーションをどれだけスムーズにできるかを日々考えています。

資料は日を要するものも多く、発注いただいてから納品するまでのスピードが大事です。お客さんの意図を汲み取り、品質の高いものを統一性をもって納品できる仕組みをつくるのが、僕の仕事です。

ー仕事をする中で嬉しかったことはありますか。

創業から約1年で少しずつ事業が軌道に乗り、僕らの発注に対して納品してくれたり、広告をつくってくれたりする企業が出てきました。事業が成長して1人前の企業になり、会社が良くなってきたのがわかったときは嬉しかったです。

留学がきっかけで起業を目指す

ーどのような学生生活を送っていたのでしょうか。

中学生は学校でも人気者でしたが、つらいことも経験した時期でした。大学生では母からの勧めもあり、大学2年生で留学に行きました。カナダのバンクーバーに約9ヶ月行って思ったのは、「あまり向こうの人って考えていないんだな」でした。

将来の事はしっかり考えていますが、一瞬を楽しく生きている人ばかりだと思ったのです。自分で選んだ人や仕事で、後悔なく楽しく生きる印象を受けました。

人生を楽しく生きる人を見て、「人生を通して好きな人と楽しく生きていけたら幸せな人生になるのではないか」と思ったのが21歳です。

今まで将来に関して何も考えておらず、普通に就職活動して企業に入って生きていくと思っていましたが、留学してはじめて将来を意識しました。

ー日本に戻ってきてからはどのように過ごされたのですか。

日本に帰ってきてからは、「そもそも仕事を何しよう」から始まりました。そのとき、たまたま帰ってきて『グレイテスト・ショーマン』を観て、「自分が作ったもので人を喜ばせて、好きな人と生きていきたい」と改めて思ったのです。

留学から帰ってきて動き出したのが大学3年生の途中だったので、まわりはほぼ就職活動をしている時期でした。ここで就職活動をしたら一生起業しないと思い、知識も経験もほとんどない中で、起業しました。

ー起業してみていかがでしたか。

最高でした。「好きな人と好きなことで上を目指せる人生がいい」と思って起業したので、共同創業者も一番仲良かった友達だったのです。

友達と一緒に大阪で一件家を借りて、2019年3月に起業しました。秘密基地を手に入れた子供のようにワクワクしたのを覚えています。そこから同時期に、業務委託の動画クリエイターとデザイナーが入り、4人でスタートしたのです。

正直不安や焦りもありましたが、それよりも「とりあえずいけるやろ」の精神だったので、ワクワクが優っていました。