CONE 佐藤立樹に聞く、自分にできることを探す生き方とは

苦しかった経験を活かし、新しい事業を立ち上げる

ー起業してから1人の経営者に出会ったと伺いました。

起業して約1ヶ月のとき、父親とある半導体の経営者と3人で会う機会があり、僕の話を聞いてもらったのです。

当時、SNSのコンサルを考えていたのですが「コンサルティングは自分ができることしか相談されないし提供できない。お前らに何の実績もないよね。」と言われました。

「4人いる中でお前が社長のくせにお金を生み出せないから一番組織にいらない」とも言われましたね。できることがお金に変わるし、実績が信頼になるので、まずは地に足つけて自分に何ができるのかを見つめ直さないといけませんでした。

泣きそうになりながら聞いていましたが、ビジネス経験がない中で始まった会社で1ヶ月経たないくらいで言われて、確かにその通りだとも思いました。

自分にできることがなければお金も人も集まらないですし、信頼がなければ仕事も来ないよなと痛感したのを覚えています。

次の日から自分たちにできることが何か、必要とされることは何かを考えました。僕らは22歳だったので、学生に近い年齢であり、映像やデザインがつくれることから、企業の採用動画をつくろうと思いました。

学生に近い目線で話せて、自分たちにできる映像・デザインのコンテンツがあるので僕らにとって強みですし、起業にとっても嬉しいのではないかと考えたのです。

僕らがやりたいこととできること、誰かが必要としてくれることをお金に変えることをそのとき起業してから初めて考えました。4人の中で一番必要ないと言われた僕は、一番頭と体を動かそうと思い、営業をかけました。

ーサービスが走り始めてみていかがでしたか。

最悪でしたね。無名の企業がテレアポするので、1000件電話をかけても、とれたアポが10件いかなかったのです。受注ができないのでお金が入ってこなかったため、どんな仕事でも受けようと思い、いろいろな人に会いました。

一人ひとり会っていく中で、小さい会社やフリーランスから映像・デザインを頼んでいただけるようになりました。会社にお金も少しずつ入金されるようになり、一命を取り留めましたが、コロナウイルスの影響で人と会えなくなり、アポがなくなってしまいます。

人に会えないと、売り上げも下がってしまうので、何かしないといけないと思った結果、サービスを自分たちでつくろうと考えました。しかしうまくいかず、もう一度営業をしました。コロナ前から変化しないといけないとなり、再度法人営業に挑戦します。

法人営業を始めて広告代理店に営業をかけた結果、映像やデザインの仕事を一緒にするようになりました。

ー現在は資料作成の事業をされていますが、きっかけはどのように始まったのでしょうか。

資料を準備して、つくって提案することを繰り返していましたが、この作業がどの企業でも一緒なのではないかと気づいたのです。あと、3期目に入るときに会社に新しい社員が入ってきたのですが、元々前職の副業で資料作成をやっていたのです。

企業に資料づくりのサービスを提供できれば、企業がお客さんと向き合える時間ができるし、一つの仕事に集中できます。

僕らは資料を山のようにつくってきたので、知識はありますし、クリエイティブ制作会社としてどの提案資料が通るのかも広告代理店と一緒の仕事をしてきてわかったので、資料作成の事業が始まりました。

学び続けて自分にできることを増やす

ー佐藤さんが大事にしてる価値観をお伺いしてもよろしいでしょうか。

「自分にできることを増やす」を大事にしてます。創業からの3年間で、自分にできることがないと、生き方は選べないと思うようになりました。

僕らは資料作成の事業ができたので、一緒に働く人を選べたり、取引先を選べたりできます。自分にできることがないと、それすら選べません。

「仕事をしたいです」と言っても、僕らにはできることが何一つなかったので、誰も頼んでくれなければ、自分たちも選べませんでした。

自分に力をつけて、できることを増やしていかないと、人生苦しくなってしまうのではないかと思います。自分にできることをつくってから頑張らなければならないことを見に染みて感じたので、今でも自分でできることを常に探しています。

ー佐藤さんにが選択をする際に、何か意識していることはあるのでしょうか。

周りの人が楽になることです。最近はそればっかり考えています。今は一緒に働く人が楽になるように、会社の仕組みを整えたり、取引先やクライアントが楽になるようにサービスの質を上げるために、選んで挑戦しています。

「これがやりたい、あれがやりたい」よりは、誰かが必要としてくれることが僕がやるべきことで、自分にできることを増やすときに選ぶ判断基準です。

ー佐藤さんの今後の展望をお伺いしてもよろしいですか。

資料作成を苦手とする人が資料作成する現場を僕たちがなくしていきたいです。全企業の資料作成を代行することが最終目標になると思います。僕らの会社のミッションは、「仕事の成功確率を上げるっていう努力を成果に繋ぐ」です。資料もその一つだと思っています。

僕らを通して実現できるのは、今まで失注が多かった資料が受注の多い提案書に代わったり、採用の応募の際にターゲット率が良くなったりすることです。資料だけでは企業さんの仕事の成功確率は全てとは言えませんが、十分ではないかなと思っています。

ー10代や20代の読者に向けて、アドバイスをいただいてもよろしいですか。

「学ぼうとしないと学べない」ところは今でも大事にしています。がむしゃらにやるのが正義かもしれないんですけど、失敗前提でもいいので、何がいけなかったのかとか、何がうまくいったのかみたいなところを振り返りましょう。

今後に生かそうとする人は意外と少ないと感じます。就活して満足してしまったり、起業したことをゴールにしてしまったりなど、やったことに満足する人は多いと思います。

何かを得ようとするために反省し、振り返って次の事象では、何が生かせるのかを考えないと努力を無にしてしまいます。学ぼうとする姿勢や、反省する姿勢は持っていて損はないと感じます。

ーありがとうございます!今後の佐藤さんの活動も応援しています!

取材:黒澤朝海(Twitter
執筆:ひろむ(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter