障害者でも活躍できる世界へ!就労指導員・松川力也の思い描く未来のビジョンとは

テクノロジーを利用して障害者を助けるために、起業の道へ

ーロールモデルを輩出する環境作りというのは具体的にどのようなことをされているのでしょうか?

現在メインで行っているのは、講演会の主催とメディアの運営です。

講演会は僕が病気を発症して9年目のときに、初めて開催しました。「9年間周りの人のおかげで楽しく過ごせたのだから、今度は僕が次世代に伝える必要があるな」と思ったことがきっかけです。全国の学校やリハビリしている病院に600枚のチラシを配ると、初回で90人の申し込みがありました。現在もオンラインでも講演会を行っています。

メディアは、障害を持っているさまざまな人を対象に取材をしています。僕が病気で倒れたときは、ネットで調べてもほとんど選択肢はありませんでした。過去の僕と同じように、選択肢を知らないまま絶望してほしくないという思いからメディアの運営をしています。

ー現在は起業の準備もされていると伺いました。

そうですね。もともとオフラインの就労支援をする会社を作ろうと思っていましたが、実店舗を出すとなるとスピード感が遅いことに気づきました。そのときに自分が社会人になった後に学んだ環境を思い出すと、オンラインで学んでいた事に気づき、業界にないオンライン特化の就労支援を立ち上げる事を決意いたしました!

まだ準備中ですが、来年の春には正式なサービスが提供出来る様に準備しています。オンラインで展開することで、全国の就職したい障害者の方に届けられると思っています。

ー松川さんの今後の展望を教えてください。

障害をお持ちの方がオンラインで出来る仕事探しと、オンラインで学びながら就労出来るプラットフォームを作り、1人でも多くの方に「感謝」されるビジネスを作っていきます。収益化ができてきたら、ビジネスとは別で障害者が学べるプラットフォームを作っていきたいと思います。

最終的には日本の福祉をテクノロジーで発展させて、世界で戦えるようになりたいです。

ー最後に過去の松川さんと同じように、若くして障害を持って悩んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

僕は脳の出血によって脳機能が他の人より劣っていると思っていますが、本当に幸せな生活ができています。僕が幸せに生活できているのは、周りに感謝し、行動し続けたからだと思います。頭の良さは関係ないのです。

できないと思っていることでも、挑戦してみると意外となんとかなります。挑戦したあとに見える世界が必ずあるので、挑戦を怖れずに行動しつづけてください。障害者は行動する人が少ないです。だからこそ、行動すれば周りと差別化できて突き抜けられると思っています。

皆さんと一緒に素敵な社会を作っていきたいので、ご協力よろしくお願いいたします。また、私に出来る事があれば、なんでもするのでお気軽にご連絡ください。

松川さんの運営するメディア「Park」もぜひご覧ください!

ーありがとうございました!松川さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:えるも(Twitter
執筆:松村彪吾(Twitter
デザイン:安田遥(Twitter