モチベーションは、プロダクトとヒト。リチカ・CS 砂川 虎次郎の原動力の裏側

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。特別回となる今回は、株式会社リチカ・カスタマーサクセス(CS)の砂川さんにお話を伺います。日頃モチベーションに繋がる場面について伺いつつ、そのモチベーションの裏側にも迫ります。

「興味を持ったらやってみる」キャリアを拓いてきた行動力

ーまずは入社するまでの経緯を教えてください。

大学卒業後、新卒で大手自動車メーカーに就職しました。学ぶことも多くあったのですが、工場勤務での生活リズムと環境が合わず…体調を崩してしまいました。休職期間中にいろいろと考えた結果、今の環境へ適合することに力を注ぐよりも、自分の合った環境で仕事に注力したいと思い、入社半年で退職を決意しました。

その後、大学時代に同じ会社でインターンをしていた社員の紹介でリチカを知り、代表・松尾と話す機会を作ってくれました。そのときに印象的だったことがいくつかあります。初対面にも関わらず、松尾は包み隠さずに壮大な夢ととてもロジカルなプロセスイメージを語ってくれたこと。まだ社員ではない僕をMonthly Switch(※月末全社会議の呼び名)にも招待してくれたこと。会議に参加してみて体感した「組織一丸となった雰囲気」と「学びのある環境」が心に残り、その1週間後に入社を決めました。

ーほぼ即決、言えるほど早い決断だったのですね。

そうですね。これまでを振り返っても、まずは面白そうだからとりあえずやってみる、行動してから考える、という順序で動くことが多かったと思います。

例えば、高校時代に科学の甲子園に学校の代表として出場した時。「出てみないか?」と先生から話をいただいて興味が湧いたので、すぐに参加を決めました。個人で挑戦するのかと思っていたところ、後からチーム戦だということを知りました(笑) 最初は自分の思い込みから勘違いをしてしまったと思いましたが、とてもいい経験になりました。同学年200名程度から選抜されたチームに集まったメンバーは、僕から見ればいわゆる「天才」。彼らと取り組んだ日々では、姿勢や考え方、知識など、多くのことを学びました。

優勝を狙っていた科学の甲子園は県大会で3位という結果に終わってしまい、とても悔しい結果に終わりました。一方で、その後に残ったのは勉強への意欲。科学の甲子園で負けた相手への悔しさをバネにして、打ち込みました。そういえば、この会社と出会うきっかけを作ってくれた社員との出会いもまた、思い切った行動から生まれたものだったかもしれません。

ーぜひ詳しく伺えますか。

高校時代は色々と打ち込んでいたのですが、大学入学後は周囲の雰囲気にのまれ、講義とレポートをダラダラと受ける日々でした。目標も持たずに淡々と過ごし、家電量販店でのアルバイトも「ここでやることはもうないかな」と思ったタイミングで辞めることにしました。

その後、先ほど触れた社員に勧められ、まだ当時数名で事業を展開していたベンチャー企業に知り合い、飛び込む決断をしました。そこでは「自分が動かなければサービスが止まる」というくらい重要な責任者を任せていただき、毎日サービスのことを考え続けました。大変なことも多かったのですが、原動力になったのはメンバーや顧客の声。自分が好きなプロダクトを通して届けたいメッセージが顧客へ届き、僕やメンバーのもとへ反響が返ってくるたびにやりがいを感じていました。

クライアント、メンバーを思えばこそ。一石三鳥の考え方。

ー現在のお仕事内容について教えてください。

動画クラウドサービスを提供する株式会社リチカのカスタマーサクセスとして働いています。定期的にクライアントとミーティングの機会を設け、抱えている課題に対して何ができるのかを提案し、目的を達成するための施策を実行に移す支援を行っています。

いつも話していると感じるのですが、技術的にも作成するハードルが高い動画を使ったマーケティングにおいてPDCAを効果的に回せていないことに課題を抱えているクライアント企業が多いです。広告運用を行う上で一番大事なことは、クリエイティブ動画を適宜差し替えてPDCAを回すことなので、クライアントとしては悩ましい部分です。

そこで、僕たちは効率的に動画を作れるツールとその活用支援を行いながら、効果的かつスピーディーにPDCAをはやく回し、クライアントが目的を達成できるように支援しているわけです。

ーどんなチーム体制で働いているのですか。

カスタマーサクセスセクションで広告代理店をメインでサポートするチームに所属しております。私は他のメンバーよりも長くこの会社での経験もあるので、率先して自分の業務以外にも取り組んでいます。具体的にはチームの長期的な数値設定や目標管理、チームメンバーへナレッジの共有、新メンバーのサポートなどです。

ー仕事をする上で日々意識していることがあれば教えてください。

最近は生産性を高めるために、「一石三鳥」を意識しています。例えば、忙しい中で仕事の質と量のバランスを担保するためには、作成した資料を一枚作成するときも「この一枚を作ることで、他のクライアントの資料としても一部併用できないか」「この業務を通して、他の問題にもアプローチできないか」などを考えています。顧客や会社の成長速度に重要な役割の1つを担っている自覚があるので、時間の使い方にはこわだっていきたいと思っています他社でも活用いただけないかを考え、優先順位をしっかりと決めて進めることが大事だと思うからです。

また、チームメンバーとの関わりにおいてはしっかりとメンバーに仕事を任せることを意識しています。仕事をただ振るのではなく、担当を持ってもらい自分事化してもらった上で必要なサポートするようにしていますね。

ー砂川さんは、どんな時に仕事でやりがいを感じますか。

一言で言うと、クライアントが契約を更新してくださった時です。というのも、提供しているのはリチカは月額サービスになるので、契約を更新していただけたということは提供していることに価値を感じてくださっているという証拠だと思っています。そのため、契約を更新いただけた瞬間が一番嬉しくて、「これまでやってきてよかった。今後も(クライアントの)期待を上回る成果を共に実現していきたい」と感じます。

ー砂川さんのモチベーションや原動力はどこにありますか。

一緒に働くメンバーと好きなプロダクトに関われることがモチベーションになっています。今はクリエイティブと人を繋ぐリチカのプロダクトと尊敬できるメンバーに関われていることが嬉しいですし、思い返せば大学時代のインターンの時も原動力は好きなプロダクトとメンバーでした。

少し加えると、プロダクトとメンバーの存在を直に感じられる責任あるポジションでいることもモチベーションになっているかもしれません。大学時代のインターンを通して責任が伴う仕事は自分の成長にも大きく繋がることを知り、今の職場でもリーダーとしての役割をしっかりと果たしたいという気持ちで、ちょっと背伸びをしながら挑戦をしています。

 

学ぶ姿勢を忘れず、ひとつずつ恩返しを

ー最後に、これから取り組んでいきたいことや今後の目標について教えてください。

自分が仕事を楽しみながらできているのは、松尾をはじめとする尊敬できる人たちが周りにいるから。安心してチャレンジできているのも、何かあった時に支えてくれる人がいるから。この環境への感謝を持ちつつ、メンバーからも学びながら一緒に提供できる価値を高めていきたいと考えています。最終的には、これまでに与えてもらっていること以上のものをチームや会社に返せるようになりたいですね。

今は仕事がオンラインベースになっていることもあり、メンバーとのコミュニケーションに課題を感じています。今後はメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、メンバーのことを知り、いい関係性を築いていくことも取り組んでいきたいと思います。

 

取材/編集:山崎貴大( Twitter
執筆:松本佳恋(ブログ/Twitter
デザイン:藤井蓮