努力を続ければ必ず成果が出る。食の未来を見据えて活動する出張料理人 川原壯太

人を感動させられる料理を作りたい。飲食店経営を計画中

ー出張料理人をはじめた頃のことを教えてください。

去年の夏に活動を開始しました。すでにマーケティングや営業の知識、人脈構築の方法を学んでいたのでそれらを活用しました。

ー飲食の知識はあったのですか?

大学を卒業後、アーチェリーの実業団選手として飲食店に勤めていたので一通り学べました。当時はコロナウイルスが感染拡大していたので、アーチェリーの代わりに飲食店勤務をし、10ヵ月ほどで退職しました。

ー出張料理人を仕事にしようと思ったきっかけを教えてください。

出張料理を通して、私の料理のファンを増やしたいからです。今後は会員制の飲食店を開業し、全国展開したいと思っています。出張料理を通してファンになった方々が、店舗にも来てくれるようになるのが狙いです。

ー食を通して、お客さんにどのような価値を提供したいですか?

私の料理で感動してもらえれば本望です。お客さんからほめてもらえると、この仕事をやっていてよかったなあと思えます。

ー会員制の飲食店を開業しようと思ったきっかけを教えてください。

コロナウイルスの感染拡大で多くの飲食店が閉店したのがきっかけです。従来通りの飲食店の経営は難易度が高いと私は考えています。なぜなら、何人お客さんが来店するかわからないからです。

完全予約制の場合は来店される人数が把握でき、どの程度の料理を準備すればよいかわかるのでお店の存続性が高いと考え、会員制に決めました。

ー近年の飲食業界について感じていることはありますか?

最近はUber Eatsや出前館などの宅配サービスが流行し、店舗に行く必要がなくなってしまいました。つまり「美味しさ」以上の価値を提供できなければ実店舗は必要ないのです。

ゆえにその店舗でしか楽しめない感動的な体験や空間デザイン、非日常感を味わえる料理など、新たなサービスを発信していく必要があると思います。

挑戦し続ければ必ず成果が出る。食の未来を見据えて躍進

ー将来のビジョンについて教えてください。

飲食店を全国展開したいです。地域の生産者から直接食材を仕入れた食材を使った、地域密着型の店舗を全国につくりたいです。これにより、農家の食品ロスを防げます。

またお店の予約数から月に必要な食材量を事前に伝えておけば、農家の方も安定収入を得られるのです。

そして日本の食材のよさを全国に伝えていければGDPも上がり、生産量も増えるのではないかと考えています。ゆくゆくは海外の方にも日本食材の美味しさを知ってほしいです。

ー最後に10、20代の方にメッセージをお願いします。

挑戦し続ければいずれ必ず成果が出ます。最初からできないと決めつけずに、挑戦を続ければ新しい世界が見えてきます。できないことをできるようになるまでやり続ける、強い気持ちを持ちましょう。

ーありがとうございました!川原さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:岩津立樹(Twitter
執筆:uzmuu(Twitter
編集者:松村彪吾(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter