人生は選択の連続。TrustLead代表取締役の江島和城が語る、自分らしい人生を歩む方法

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第993回目となる今回は、江島 和城(エジマ カズキ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

TrustLeadを起業して活躍中の江島さん。学生時代のエピソードや起業までの経緯、今後の目標などをお話していただきました。

わんぱくな幼少期。実は、当時から社長になりたかった

ー簡単に自己紹介をお願いいたします。

TrustLead代表取締役の江島和城です。TrustLeadでは、建築業界特化型のオウンドメディア集客のほか、Instagram分析ツールを展開し、SNS発信を強化したいフリーランスなどを支援しています。

実は、幼いころから経営者になりたいという思いを持っていたんですよね。

ーでは、まずは幼少期のエピソードから教えてください。

小学生の頃はガキ大将でしたね。母が友だちの親へよく謝りに行っていたのを覚えています。調子に乗りすぎて、周囲からの不満を集めてしまって。複数の小学校から生徒が集まる中学校に進んだところ、早々にいじめられたんです。

小学校時代の友だちはみんな離れていって、机がぐちゃぐちゃになったり、上靴が隠されたり……。今思うと過酷でしたね。中学2年生で主犯格を特定して、反逆に向かいました。おかげで中学2~3年生では楽しい日々を過ごせたんです。

当時から社長になりたい思いがありました。質素倹約な家庭で、サッカーボールや野球ボールが欲しくてもなかなか買ってもらえなくて。

自転車屋さんを営んでいる祖父が札束を持ち歩いているのを見ては「すごい!」と思っていたので、もしかしたらお金自体に興味があったのかもしれませんね。

あとは目立つことがとにかく好きで、常にスポットライトを浴びていたい性格でした。「こういうことをやったら面白いんじゃない?」と、周囲を巻き込んで楽しんでいましたね。いつも自分が提案して誘う側だったので、たまには誰かに誘ってほしいなとも思っていました(笑)。

ー大学はどこに進まれたのでしょうか?

出身は山口ですが、京都の大学に通わせていただきました。大学時代は、飲食店の呼び込みのアルバイトに没頭する日々でした。完全歩合制で、まったく集客できないとお給料が0円というところで働いていたんです。

幸い、多くのお客様を呼び込めたので、僕の時給は5,000円を超えることもありました。休日はタイ、フィリピン、ヨーロッパ、アメリカなど10か国以上の海外をまわって、行きたいところへどんどん行っていましたね。

リクルートのビジネスから「不」を解決したいと思い、起業

ー新卒時に選んだ進路についても教えてください。

大学を卒業するとき、自分が何をすればいいのか分からなくて。社長になりたいという思いはまだあったので、経営者と関われることと、お金の流れが分かることを魅力に感じ、地元山口の銀行へ新卒入社しました。

1年ほど働きましたが、ここで知識を養うには時間がかかりすぎると思い、リクルート住まいカンパニー(SUUMO)へ転職したんです。

リクルートはじゃらん、ホットペッパー、スーモなどの大きなサービスを展開している会社で、不利益、不平等など、社会に存在する「不」を解消するサービスだからこそ、多くの人に使われているのだと気付きました。

僕もリクルートのように、「めんどくさい」「煩わしい」という人々のマイナスな感情を解決するビジネスを生み出したらいいのだと考えました。

ーリクルートではどんなお仕事をされていたのでしょうか?

お部屋探しの際にSUUMOは無料で使えると思いますが、あのサービスは不動産会社からの収入で成り立っているんです。僕自身は「不動産をSUUMOに掲載しませんか」と企業側へ営業する仕事をしていて、不動産会社60窓口、工務店20窓口を担当しました。

不動産会社と向き合う中で、動画やGoogleなどを使った集客が課題になっていると気がついて。この課題をどうやって解決できるのかと考え、自分でやってみることにしたんです。

幸い、リクルートは所属しながらも副業が可能な会社だったため、週末に一眼レフやGoProを買って、飲食店や町の工場に提案後、動画制作をさせてもらったのが始まりでした。システムは、大学の先輩に「一緒に作ろう」と持ち掛けて開発してもらいましたね。

リクルートで約3年間働いた後、TrustLeadを起業しました。

ー事業をする上で大切にされていることを教えてください。

「Protect your precious things」という弊社のビジョンには「あなたの大切なものを守れる人生にしてほしい」という思いを込めています。今の自分があるのは、これまでの自分の行動の結果だと思っていて。

自分に素直に向き合い、自分らしい選択をすれば、人生も自分らしいものになると思っています。これから出会う企業様や仲間との出会いも、自分らしくしたいですね。

TrustLeadという社名は、信頼を得る「Trust」と、世間をリードする「Lead」を掛け合わせています。

信頼を構築するためには、お客様との会話を大切にしていますね。社長さんやスタッフさんがどういう思いで働いているのかを知って、お客様と一緒に成果を作りに行く姿勢でいます。

ただ相手に合わせるのは会話ではなくてコミュニケーションだと思っていて。分からないことは分からないと伝えて、しっかりと相手を知りに行けるよう、相手を尊重した会話を大切にしています。あとは、トレンドをいち早くつかんで、お客様へ新たな道を提供する存在でいたいですね。

ビジネスなので馴れ合いで成り立つものではなく、不義理をしたら自分に返ってくると思います。お客様のために、これからも価値を生み出し続ける会社でありたいです。

ーお客様の悩みはどうやって聞き出しているのでしょうか?

「こういうところに悩んでいるのだろうな」という見立ては持っていますが、そこから要素分解して考えていきます。仮に集客が課題なのであれば、紙媒体やSEOなど、どういったところに課題があるのかというところから考えます。

これはリクルートで学ばせていただいた考え方ですね。もともとリクルートへの入社時はポンコツ扱いされていて、上司からは1年間「君にはこの仕事が向いていない」「会社を辞めた方がいい」と言われ続けていました。

ただ、僕自身は負けず嫌いで、見返してやりたいという反骨心があったので、インプットをアウトプットに変えて、打席に立つ数をひたすら増やして行動したんです。