自分で働く環境を作りたい|企業マーケ責任者・菊池勇佑

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第958回目となる今回は、企業マーケ責任者の菊池勇佑(きくち・ゆうすけ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

企業でマーケティングの責任者をしながら海外でポーカープレイヤーとして活躍している菊池さん。夢が決まったタイミングやマーケティング支援会社に就職してフリーランスになるまでの道のり、ポーカーとの出会いについて伺いました。

チロルチョコを作る夢に向かって歩んだ学生時代

ー簡単に自己紹介をお願いします。

菊池勇佑と申します。2023年3月まで、マーケティング総合支援の会社でお客様のマーケティング支援を行っていました。現在はフリーランスのマーケターをしながら、ポーカープレイヤーとして世界中を飛び回っています。

ーとても興味深いキャリアですね。今回は菊池さんの人生の転機を伺っていきます。幼少期はどんなお子さんだったのでしょうか?

あまり記憶力がいい方ではないので、周りからどんな子どもだったかは覚えていないのですが、幼い頃から知的好奇心が強い方でした。将来の夢にも通ずる部分でもあるのですが、中学生のときに「シルシルミシル」という有名な会社の工場や流行っているお菓子を特集する番組でチロルチョコが作られて出荷されるまでの過程を放送されていたのを見て「僕もチロルチョコを作りたい!」と思ったことです。

ーその番組のどんな場面が菊池さんに「チロルチョコを作りたい!」と思わせた部分だったのでしょうか?

工場の生産ラインに、さまざまなパッケージのチロルチョコが無数に並んでいる様子を見て「こんなにたくさん味があるのなら1個くらい作らせてくれるのでは?」と考えていました。

このテレビ番組を見たことがきっかけで「将来は食品開発をする」という夢が決まった瞬間でした。

ーその後の進路はチロルチョコを作るために進路を選択されたのでしょうか?

そうですね。すべてはチロルチョコを作るために、高校は理系の学科のある進学校を受験しました。また、大学受験でも食品の勉強をするために食品系の学科に進学。そして、4年間食品栄養学や食品の法律など食品の勉強をしていました。

食品の開発者を目指して就職活動をするが、方針転換する

ーチロルチョコを作る夢に向かって、高校、大学と進学をされて勉学に励んでいたと思うのですが、その後の就職先は食品開発の部署ではなく、マーケティングの会社に入社をされています。このような経緯に至った理由をぜひお伺いさせてください。

いざ、就職活動を初めてみると食品開発をする部署に入社するハードルの高さに気付かされました。食品系の会社に入社すれば、すぐに食品の開発に携われると思っていたのですが、実際は営業や工場の製造などを3年ごとに経験して、やっと食品開発に携われるかもしれないという会社がほとんどでした。

また、大学院に進んで食品の研究を続け、よい成績を収めてやっと入社できるなど、想像以上に狭き門でした。

チロルチョコを製造する株式会社チロルの選考も受けましたが、最終面接の一歩手前で落ちてしまいました。そこで食品系の会社にいけないのであれば、自分の将来の夢を再設定してそこから逆算したスキルセットを得るために、再度就職活動をやり直しました。

ー就職活動の途中で進路変更するのは勇気がいることだったと思います。菊池さんが就職先を選ぶ上で大切にしていたことを教えてください。

将来の夢は将来なりたい姿だと考えました。僕のなりたい姿はおじいちゃんになったときに、時間やお金に余裕があり、奥さんと一緒に過ごせていること

なりたい姿を叶えるために、手に職をつけられるスキルを身につけようと思い、エンジニアとAI関連指標、ウェブマーケティングを軸に就職活動を開始。その結果、スキルを身につけて早く成長できるマーケティングの支援会社に就職することができました