なりたい自分はおもしろい人たちとの出会いの先にいる。フリーランス・林陽奈の人生観とは

「なりたい自分」になるために安定を捨てフリーランスになる

ーその後、林さんの行動は変わっていきましたか?

大きく変わったと思います。その後は30人と2泊3日で無人島でキャンプする企画に参加しました。初めて会う30人の人たちと「生きるを学ぶ」をテーマに協力し、日々過ごす中で様々な考えかたや価値観に触れることができました。

ー無人島でたくさんの人に会い、何か感じたことはありますか?

私はこれまで保守的な考えかたで、良い大学や安定企業に就職することが大事のような、レールに引かれた人生を歩んできました。しかし、無人島ではたくさんの考えかたや価値観を持った人たちがたくさんいたんです。

フリーターでお金がないけれど幸せそうに暮らしていたり、友達がたくさんいるから幸せだと言う人がいたり。私がレールから外れているなと思い込んでいた人が、人生を心から楽しんでいる姿を見て「別にレールから外れてもいいんだ」と気づくきっかけになりました。

ーその後は就職されたのでしょうか?

はい。コピーライターになりたいという夢を叶えたかったので、新卒で広告代理店に就職しました。その夢を叶えるために大学を選んだり、コピーライターの講座を受講したので、夢を叶えることができてとても嬉しかったです。

しかし、自分が思い描く理想の働きかたとは違った環境で。これまでの経験から「会社員で安定して生きていく幸せではなくても、自分にとってもっと良い幸せがある」と思うこともありました。

広告代理店で三年ほど働いた後、一度会社から離れてなりたい自分に素直に向き合ってみようと思い、安定を捨ててフリーランスになりました。

なりたい自分はおもしろい人との出会いの先にいる

ーなりたい自分や、やりたいことがわからない方も多いと思います。その方たちに向けてアドバイスなどはありますか?

本当になりたい自分を見つけることは、とても難しいことだと思います。私は人との出会いによって「こういう人になりたい」と気づきがありました。素敵な人たちに囲まれていると、自分が今まで知らなかった一面が引き出されるときもあります。

おもしろい人たちに会いに行き、その出会いを楽しむことで「自分ってこんな一面があったんだ」というのを見つけていく。それがなりたい自分を見つける近道だと、私は思っています。

ー林さんにとって人との出会いはとても大切なことでしょうか?

はい。私は利己主義なところがありましたが、人との出会いによって「この人たちのために力になりたい」と思える、新しい自分に出会うことができました。自分だけで考えていては、今の自分に出会うことはなかったと思います。

ー最後に次の目標をお聞かせください。

「パソコン一つでどこでも」を目標にしています。現在はたくさんの経験を通して、本当に自分のやりたいことを見つけ、それを実現するために環境を整えています。

ー本日はありがとうございました!

取材:緒形航(Facebook
執筆:吉川幸汰(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter