勇気の積み重ねで未来を創る!住友商事・鎌北雛乃が「MIRAI LAB PALETTE」に出会うまで

起業後は自分の力不足に悩み、環境を一新することに

ー専門学校卒業後の進路はどうしましたか?

卒業後、企業に就職するか自分探しをするかすごく迷いました。農業を一緒にしていた仲間に相談したところ、「御宿町で起業しよう」という話に。ただ、就職活動もしていて、自分のやりたいことと一致するベンチャー企業を3社くらい受けていました。

ベンチャー企業だったので新卒は募集しておらず、書類選考は通過したものの即戦力じゃないと厳しいと言われてしまい、全て落ちてしまったのです。「やりたくない仕事」「行きたくない会社」で働きたくないと思ったので、起業するしか道はないという考えに至りました。

ー起業した会社では、どのような事業をしていましたか?

営利事業・非営利事業に分けて事業展開していました。営利事業では、Z世代といわれる若者の意見を集約し、若者の声を落とし込んだ企画の提供、観光事業、情報発信事業を展開。非営利事業では、「畑で感じた自然発生的なコミュニティ作り」を形にするコミュニティースペースを設立して運営しました。

ー起業後について、教えてください!

起業した最初のうちは、新しいチャレンジだと思い楽しく頑張っていました。ただ、もともと自分には何かのスキルがあったわけではなく、得意なことがあったわけでもなく……。色々な事業が「広く浅く」になっていると感じ、自分の力不足に悩みました

ポジティブな感情を一つも持てなくなるくらい悩み、このままの生活を続けていても自分にとって良くないし、地域にも迷惑をかけてしまうと感じ、どんどん負のスパイラルに陥ってしまう感覚でした。

そのため、一旦全ての環境を変えて、一度御宿町から出ることを決意。御宿町の外にでて、地域に恩返しができることをいっぱい増やしたいという思いで行動することにしました。

多種多様なメンバーと新たな挑戦を目指したい!

ーその後、現職との出会いがあったのですね!

趣味で見ている求人サイトがあるのですが、たまたま「MIRAI LAB PALETTE」の求人が掲載されていました。「MIRAI LAB PALETTE」自体が私が御宿町でやってきたコミュニティの理念にすごく似ていて、自分がやってきたことと・これから自分がやりたいことが合致していることを感じたのです。

御宿町のコミュニティでは、来てくれた人とのコミュニケーションに自分は力を入れたいと思っていた一方、その仕事に注力すると事業をまわすことができないジレンマがありました。求人では「コミュニティマネージャー」としてコミュニケーションを取ることが仕事としてできたため、自分がやりたいことが仕事になるんだ!と衝撃を受けました。

このプロジェクトに絶対に関わりたい!やってみたい!という思いで応募し、2019年の4月にジョインすることになりました。

ー今後の展望について、どのように考えていますか?

「MIRAI LAB PALETTE」のコンセプトに100%共感し、ジョインした経緯があります。「MIRAI LAB PALETTE」では、多種多様なメンバーがコミュニティに集まり、お互いのコラボレーションによって新しい社会・未来・価値を一緒に作りあげることを大切にしています。このコンセプトを体現し続けることにこだわっていくことが私の目標です。

これまで、新型コロナウイルスの流行で運営に制限をかけざるを得ない状況でした。今ではようやく緩和されてきて、本来のコミュニティの姿で勝負できるようになってきました。今後はいろんなメンバーさんと新しいことにチャレンジし続けていきたいと思っています。

ー最後にアンダー29の世代に向けて、メッセージをお願いします。

私が偉そうに言えることは全くないのですが……。過去を振り返って思うことは、何でもいいので、小さい勇気をもつこと。自分にできることから行動していくことで、きっと思いがけない未来が待っているのではないかと思います!

ーありがとうございました!鎌北さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:八巻美穂(Twitter / note
執筆:長瀬ちか(Twitter)
デザイン:安田遥(Twitter