選ばれる自分になりたい!デザイナーの吉井拓が語る、今後のビジョン

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第846回目となる今回は、吉井 拓(よしい・たく)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

フリーでグラフィックデザイナーや広報・PRの仕事をしている吉井さん。学生時代のエピソードやこれまでのお仕事、今後の夢などについてお話していただきました。

幼少期から野球に没頭!チームプレイの楽しさを知る

ー簡単に自己紹介をお願いいたします。

吉井拓と申します。いま新卒1年目の代で、グラフィックデザイナー、広報PRの仕事と並行して、ホームページやロゴなどのグラフィックデザインもしています。

ー新卒での就職はしなかったのでしょうか?

正確には、就職はしました。大学3年生〜4年生の卒業まで、都内のベンチャー企業でインターンをしていましたんです。卒業して約半年間はそのまま働いていたのですが、9月にフリーへシフトチェンジしました。まだまだこれからですね!

子どもの頃はどんなお子さんでしたか?

野球少年でしたね。小学校3年生くらいから始め、高校3年生まで10年間やっていました。

地元はサッカーが強い静岡県で、サッカー経験者の父親はサッカーをやらせたかったそうですが、少年野球のエースだったいとこの試合を見に行ったとき「これは楽しそう!」と気になったんです。父親には悪いですが(笑)、そこから野球にのめり込みましたね。

個人のスキルを上げつつ、みんなでやるチームスポーツでもあるところが楽しくて、ハマっていました。僕の興味は広く浅くなタイプなので、10年もよく続いたなと思います。

ー10年も続けてこられた理由は何でしょうか?

小学校から中学校、高校に上がるまで、それぞれ違う人とチームを作っていくのが楽しかったからです。

中学校に入るとき、たくさんの部活の選択肢があった中でも、「小学校のときとは別のチームメイトと組めたら楽しいだろうな」と思って、続けました。司令塔的なポジションのキャッチャーだったから、こう思ったのかもしれません。

高校生でも続けて、甲子園に憧れたりしましたが、進学校だったのでそこは叶わなくて。運動神経もよくなかったので(笑)、このくらいの時期にはもう自分のレベル感がわかっていましたね。大学では違うことに触れるのも面白そうだなと思い、進学を機に、野球は一旦区切りをつけました

大学受験は、体力が有り余っていたのもあってがんばりましたね。知識が増えるのが楽しくて、平気で10時間くらい勉強していました。あとは、静岡から都内の大学へ進学することにも憧れを持って、勉強していました。

上京して進学。ベンチャー企業でのインターンが転機に

ー大学に入ってからは何に興味を持ちましたか

都内の大学の英文学科に入学しました。学業以外では、店長代理として、バイトリーダーのような立場でアルバイトに打ち込みました。いろいろな年代の方とコミュニケーションを取るところがすごく楽しかったですね。

中でも、お店の空気をマネジメントするコミュニケーション作りが勉強になりました。高校までの部活も、キャッチャーとして司令塔的な立場にいましたが、周りは同年代だった一方、お店の運営では全く違う年代の方々と仕事をしました。話が合わないことも多くて大変でしたね。

アルバイトからお金を得るだけではなくて、もっと何か得られたらなと思って、この立場を選びました。もともと、興味があることにはスピードを持って挑戦する性格ですね。思い切って飛び込んでみることは大事だと思います。今いるポジションにとどまっていては成長しないと思いますね

ーベンチャー企業でのインターンはどうして始まったのでしょうか?

大学3年生の8月頃、コロナ禍の影響で、就活のすべてがオンラインになりました。就職希望先の空気感が全く分からなくて、やる意味がないと感じて、リアルで大人に会いたいなと思っていました。

そんな中、たまたまお会いした方に繋いでいただき、インターン先の企業の役員さんにお会いしたんです。人とのご縁に感謝ですね

この企業は、人間力の高い人を育てようとしてくれていると感じました。誰しも、一緒に仕事がしたいのは、素直で明るい人だと思っていて。今は転職が当たり前だったり、フリーで働く人も多かったりと変化の多い時代ですが、どこに行っても選ばれる人間力でありたいです。

当時の自分としては、大学生で軽く見られることもあったので、見た目をはじめ、第一印象をまず大事にしようと意識していましたね。

ー今の仕事もベンチャー企業でのインターン経験からつながっているのでしょうか。

そうですね。インターン先は、人材やクリエイティブなどの事業を展開している会社で、そこで学ばせていただきました。

グラフィックデザインに面白みを感じたのも、企業のロゴを作成する際、創業者の思いに触れて、確認する作業はとてもやりがいがあると思えたからです。

広報PRも、ライティングが得意で、生かしたいという思いで始めました。今後はブランディングについても考えられる広報パーソンでありたいですね。

「吉井拓だから」と選んでもらえる人間になりたい

ー日頃どんな思いで仕事をしていますか?

起業などを通じて、将来的には誰かの夢を手伝える人間になりたいです。

仲の良い友達が目指していた夢を諦めざるを得なかったシーンを間近で見ていた時に、自分は何もできなかったことに無力感、虚しさを感じたので。起業など、もし自分にもう少し力があったら、その子を救えていたのではと悔しい思いをしました。

将来は起業も見据えていますが、その前に「この人と仕事をしたら楽しいだろうな」と思ってもらえるように、人間力を磨いていきたいです。

ー最後に、今後のビジョンについても教えてください。

グラフィックデザイナーや広報、ブランディングを極めるのと合わせて、周りの人も巻き込んで仕事ができるようになりたいです。

僕自身、ビジョンといえるような、ちゃんとしたビジョンは特になくて。あまり急いで決める必要はないと思っています。どんな自分でいたいか、どんな人と一緒に仕事をしたいかなど、その辺りの考えがビジョンであってもいいと思います

僕としては、これからどんどん影響力を身につけて、「この人だから」と選んでもらえる人間になりたいですね。これが今のビジョンです。

ーありがとうございました!吉井拓さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:和田晶雄(Twitter
執筆:ひの
デザイン:安田遥(Twitter