イメージコンサルタント・槇彩香に聞く本当の望みに従って生きる方法

就職がきっかけで価値観を見つめ直す

 

ー就職してからはどのような日々を送っていたのでしょうか。

就活当時、私の中では大企業に入るのが大事だと感じていたので、大手10社に絞って受けていました。大学時代にやりたいことに突き進むことに魅力を感じつつも、今まで培ってきた安定志向が強く残っていました。

入社した企業は第1志望で人の雰囲気が好きだったので、「ここで何かを成し遂げたい」というよりも「この人たちと働きたい」という思いが強かったです。入社後は大学生まで住んでいた千葉県を離れ、初期配属で大阪になりました。

入社して1年経った頃、「私って実は安定を大事にしているわけではないのでは」「人からの評価を気にしていたからステータスや安定を求めていただけなのでは」と思い始めます。親元を離れたことで自分と対話する時間が増え、初めて自分の本音が見えて心の声が聞こえてきたのです。

ーコロナウイルスが流行し始めたときに転機があったと伺っております。

社会人2年目にコロナウイルスが流行しました。食品メーカーの営業だったので今までは外に出て営業していましたが、1ヶ月間ずっと寮に居続ける生活です。そのような状況下にも関わらず、会社の業績は伸びていました。

営業していないのに業績が伸びていることにギャップを感じたのです。「この仕事は私でなくてもいいのかもしれない」と思ったときに、自分にしかできない仕事をやりたい思いが強くなりました。

会社の環境にはとても恵まれていましたが、もっと自分のやりたいことで生きていきたいと思ったのです。

ー新しいことに踏み出すのは勇気が必要だと感じます。

自分の心がやりたいことに突き進んだ方ががいいという気持ちに傾いていました。仕事を辞めるメリットとデメリットを書いたときに、デメリットが金銭面しかなかったのです。

やりたいことをやるためには、会社員をしながらでは難しいと感じ、新しい道に踏み出すことを決断しました。

本当の望みに従い、ワクワクして生きる人を増やす

ー槙さんが大事にする価値観を伺ってもよろしいでしょうか。

自分の本当の望みに従うことを大事にしています。人からの見え方を意識して生きた結果、バイアスがかかった状態で生きてきたので、自分の心の声を聞くのに時間がかかりました。

積み上げてきたものがある人ほど今までの道から外れる決断をするのは難しいと思いますが、積み上げてきたことを全部自信にし、突き進んでもらいたいです。外れることを恐れないで欲しいです。

想像より失うものはないと思います。自分も進んでみるまで不安でしたが、挑戦すればするほど、今までの経験がすべて繋がって活きていると感じています。

ー将来の展望はありますか。

自分の未来にワクワクする人を増やしたいです。外見のコンサルを行うことで、「こんな自分になれるかも!」と将来を想像してワクワクする人を増やしたいと思い、仕事をしています。まずは今の仕事を続け、未来にワクワクするお客様を増やすのが一つの目標です。

ゆくゆくは外見だけでなくマインドを含めたセルフブランディングの講座やスクールを開きたいです。

ー10代や20代の読者に向けて、アドバイスをお願いします。

やりたいと思ったことは全部やってみて欲しいです!「何かをやりたい、でも私にはやれないかも」と悩んでいるかもしれません。

でも「できるかできないかではなく、自分の心がやりたいのか、やりたくないのか」で決めてほしいです。やりたいと思ったことに挑戦して後悔することは、ほぼないと私は考えています。

周りからの声や自分の中にあるバイアスを気にせず何でもやってみてほしいです。やらなくてはいけないことではなく、本当にやりたいことを考えるのが大事だと思います。

ーありがとうございました!槇 彩香さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:戸田光(Twitter
執筆:ひろむ(Twitter)
デザイン:安田遥(Twitter