情熱を持ち突き進むこと。FPサテライト・坪谷亮の人生の歩み方

入社後半年で取締役に就任

ー実際に独立系FPで働かれて思ったことはありますか?

入社して半年で取締役になったことで、FP業務と並行し、経営にも力をそそぐようになりました。元々FPでお客様の人生を豊かにしたいという思いがありましたが、経営をしていくなかで「よりひとりでも多くに」と思うようになりました。

ー銀行や証券会社の企業と独立系FPの大きな違いはどこにあるのでしょうか?

保険会社や証券会社は、お金の悩みに対して資産や保険でリスクを保証するなど金融商品で解決をしていきます。FPサテライトは解決方法が金融商品ではないので、金融商品を売るか売らないかが企業との大きな違いだと思います。

ー取締役になったきっかけはなんでしょうか?

インターン中に「経営に興味はあるか」と聞かれたのです。プレイヤーではなく、私が取締役として経営し、たくさんのお客様に想いを伝えたいと思うようになりました。自信はありませんでしたが、自分のやりたいことができると思い、取締役になることを決意しました。

入社1年後に修行を積んで取締役になる予定でしたが、話が早くなり、入社して半年で取締役になったのです。

ー入社後半年間は学びが多かったと思います。気づいたことはありますか?

様々な交流会で、たくさんの経営者の方とお話をさせていただいたのですが、みんな話していることは同じだなと思いました。大事なことは、自分の経験を自分の言葉に変えて発信していくことだと気づいたのです。

経営者から聞いた言葉をそのままFPサテライトで発信をしても、自分の想いやストーリーを乗せないと周りは動かないし、伝わらないと思いました。最初はうまくいかないことが多かったですが、自分と同じ考えを持った経営者の方が多かったので自信になりました。

ー取締役として組織作りで意識していることはありますか?

愛情を持つことを意識しています。何か言いたいことがありながら、見守っているときは、愛情がないとその優しさが無関心になってしまうことがあります。

最初は22歳の自分が入社してすぐに取締役になり、組織として受け入れ難い部分があったと思います。現在はそのようなことがなく、組織を立て直していく中で、愛情を持ち続けることが必要だと思うようになりました。現在は最初の頃に比べて、良好な関係性になってきていると思います。

独立系FP業界を発展させていきたい

ー今後の野望はありますか?

私が現在おこなっている事業を企業規模に変えていき、独立系FP業界を発展させていきたいです。私は独立系FPが一番になってほしいという想いがあります。

現在の独立系FPは金融商品を買われた方からのご相談が多いので、銀行や証券会社と同じ立ち位置でいたいと思っています。

ー具体的に現在おこなっている事業をお聞かせください。

パーソナルトレーニングのようにお客様に寄り添い、支出を減らしていく家計改善のサービスをおこなっています。キャリアと資産運用を交えたサービスを提供できれば、お客さまの人生が完璧になっていくと私は思いました。

現在のFPにキャリアは関係ないというような風潮があるので、その概念を私は壊したいです。FPはファイナンシャルプランナーの略ですが、私たちはライフプランニングに重きを置いているので、人生設計士という名前にすればよいと思いました。

FPはキャリアや資産運用、支出の改善など、お金に関することはすべてできるという概念にしていきたいです。それが私がこの事業で思っていることと、今後の事業拡大をする上でやっていきたいことです。

ー20代の方にメッセージをお願いします。

就活で悩んでる方や、道を踏み間違えて遅れをとってしまった方に、いつからでも遅くないということを伝えたいです。私は大学3年生の9月に就職活動を始めて、周りよりも遅れをとっていました。

しかし、やりたいことへの情熱やビジョンがあったからこそ、就職活動が終わってからも私は勉強を続けられたんです。

当時周りからは「最初はお金にならないよ」「将来大丈夫なの?」という声がたくさんありました。それでも情熱を持ち、突き進むと評価を得られることもあります。

最初はお金にならないことでも、自分のやりたいことに情熱を持って突き進んでほしいです。私もそのような方を救えるように、背中で見せていきたいと思っています。

ー本日はありがとうございました!

取材:山本佳奈(Twitter
執筆:吉川幸汰(Twitter
編集:松村彪吾(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter