吟詠家・尺八演奏家の前田健志が考えるご縁の大切さ

ご縁を大切に夢を叶えていく

ー改めて、吟詠・尺八の面白さや楽しさはどのようなところでしょうか。

詩吟は先人たちが当時目にした風景や感じたことをまずは自分で理解し、それを時空を超えて現代の人にお伝えできることが魅力です。尺八の魅力は1本の竹から鳴るあの”音”だと思います。日本の伝統芸能は日本人の魂の音だと感じているので、みなさんに体感してもらいつつ、自分自身も楽しんでいます。

ー前田さんの今後の展望を聞かせてください。

音楽で成功したいです。地元の方や先生、東京での活動でサポートしてくださる方への恩返しの気持ちも込めて、音楽で多くの人を幸せにし楽しませたいです。

個人の方では先週サウジアラビアに行かせていただき好評で、今後ももしかしたらもう一度行かせていただける可能性があります。世界に向けて日本の伝統や日本人の魂をぶつけていきたい思いがあるので、頑張りたいです。

今後もさまざまな方とコラボする計画を立てています。どちらも世界に向けて発信していきたいです。海外に行った経験からさらにご縁が広がったので、根底にあるこれまでいただいたご縁に感謝し、大切にしていきたいです。

ー前田さんが大切にしているマインドは何かありますか。

継続は大事ですね。3歳から詩吟を始めて来年で20年、尺八は9歳からなので13年になりますが、継続は大きな力になると思っています。継続によって培った力は自信にもつながります。

大変なときもありましたが、好きだったので続けられました。まだまだ修行の身なので、みなさんの助けがないと何もできないのが事実です。お話を伺ったり、ご縁をいただいた方々からいつも学ばせていただいております。

最後にU-29世代へメッセージをお願いします!

「自分がこうしたい!」と思う道を見つけることが大切だと思います。やる前ではどっちが正解かはわかりませんし、僕自身も音楽の道を選んだのが正解だったのかは何十年後にならないとわかりません。直感を信じ、思った方に進むのが後々自分の後悔も少なくなると思います。

ーありがとうございました!前田さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:黒澤朝海(Twitter
執筆:ひろむ(Twitter)
デザイン:高橋りえ(Twitter