失敗を恐れず行動していく。保護犬格闘家・瀬川琉が大切にしていること

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。

第849回目となる今回は、瀬川琉さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

保護犬格闘家として活動している瀬川琉さん。格闘家とサラリーマンのデュアルキャリアや、保護犬カフェへの寄付など、様々な経験をしてきた瀬川さんに行動することの大切さを語っていただきました。何かに迷われている方や、あと一歩踏み出す勇気がほしい方、ぜひご一読ください。

格闘家とサラリーマンのデュアルキャリア

ー自己紹介をお願いします。

瀬川琉と申します。プロのキックボクサーで、様々な理由で飼い主がいない犬たちの里親を決める、保護犬カフェにファイトマネーを寄付しています。現在は格闘家とサラリーマンのデュアルキャリアとして活動中です。

ーまずはじめにキックボクシングについてお話をお聞かせください。活動はどこでしているのでしょうか?

東京都の稲城市で活動しています。僕は新日本キックボクシング協会に所属しており、フェザー級ではランキング一位です。

ーすごいですね。瀬川さんはキックボクシングとサラリーマンという二足のわらじで活動しています。1日のスケジュールはどのようになっているのですか?

2つのパターンがあります。1つめは会社に出勤をして夕方に練習をするスケジュールです。2つめは午前中と夜にトレーニングをして、空いている時間でリモートワークをしています。この2つのパターンで現在は活動させていただいています。

ーお仕事は何をしているのですか?

一般の住宅向けにフロアコーティングをする会社に勤めています。

ー仕事をしてみて感想はありますか?

良くも悪くもまったく別物なんだなと思いました。アスリートは気持ちが強いことや努力ができるといったところで美化されやすいと思います。しかし、パソコンのスキルがあるわけではないですし、スポーツでビジネススキルが得られるわけではありません。

働いてみてメリットだなと思ったことは、どちらも身体を酷使するので体力面では余裕があることです。

ー保護犬の活動についてお話をお聞かせください。具体的にどのような活動をしているのですか?

現在自分は犬を4匹飼っているのですが、そのうちの3匹は保護犬カフェで迎えました。定期的にファイトマネーやグッズの売り上げを保護犬カフェに寄付しています。

ー保護犬カフェに出会ったきっかけを教えてください。

4歳のときから飼っていた犬が18歳のときに亡くなりました。そのときにフェイスブックで保護犬カフェを知ったのです。亡くなった犬にそっくりな犬がいて、保護犬カフェに行ってみたいと思いました。

ーカフェの中に保護犬がいてどのような気持ちになりましたか?

正直、最初は保護犬についていいイメージはありませんでした。しかし、実際に触れ合ってみると、とても可愛いですし、店員さんに保護犬の親がいない理由をお聞きしたときに保護犬もいいなと思ったのです。

ーそこから寄付を始めたのですか?

そうです。最初は高い志などはなく、保護犬と出会わせてくれた感謝の意味をこめて軽い気持ちで寄付を始めました。

ー保護犬カフェとはどのようなところなのでしょうか?

普通のカフェに犬がいて、いろんな人が犬と触れ合います。自分が飼っている犬を連れてきてもいいですし、里親希望ではない人が行くこともできます。実際に触れ合ってみてこの子がいいと思えば、家族に迎え入れることもできるんですよ。

空手からキックボクシングへ転向

ー幼少期についてお話をお聞かせください。どのようなお子様でしたか?

元気な子でした。仮面ライダーなどの戦隊ものがとても好きだったのを覚えています。幼少期に空手を始め、6歳のときに小さな大会で優勝しました。優勝した成功体験があったことで現在も格闘技を続けられていると思っています。

ーそこからは大きな大会でご活躍されたとお聞きしました。

中学生に上がり、全日本大会で3位の成績や国際大会、関東大会などの様々な大会で優勝や入賞を取ることができました。

ー当時の将来の夢はどのように考えていましたか?

当時は4年に一度の空手の大会に出場したいと思っていました。

ー空手からキックボクシングに変わったきっかけを教えてください。

当時から空手家がキックボクシングに行く例が多く、なんとなく自分も空手で活躍すればキックボクシングに行くのだと思っていました。

中学3年生のときにテラスハウスという番組で、宮城大樹さんが空手からキックボクシングに転向し、チャンピオンになってモデルの今井華さんに告白をして付き合うシーンをみました。それをみてキックボクシングはモテると思ったのです(笑)。メディアにも出れると思い、キックボクシング欲が高まっていきました。

ビジネスの本質を学んだオンラインサロン

ーそこからキックボクシングでプロデビューをしていますね。何か変わったことはありましたか?

プロになることは当たり前だと思っていました。身近な方たちもプロになるのが当たり前だと思っていましたし、ここからがスタートだと思っていました。

ーこの時期にオンラインサロンに入られたとお聞きしました。

はい。元々ファンだった作家でブロガーの、はあちゅうさんのオンラインサロンに入会しました。イベントなども活発で、実際にいろいろな人たちと会う機会や、はあちゅうさんのお話を聞いて一人で生き抜く術を学びました。現在の活動にも、とても役に立っていると思います。

ー具体的に現在の活動に繋がっていることを教えてください。

オンラインサロンで、はあちゅうさんにデザインしたTシャツをプレゼントしたのですが、

そのときに保護犬格闘家と名付けていただいたのです。そこから自分でも保護犬格闘家と名乗るようになりました。

そのほかにも、人に与えることでその人からではなく、巡り巡って周りから返ってくるという考えをよくお話されていました。まずは周りに何かを与える、貢献できることは何かを考える、そのような考え方が今の自分に生かされていると思います。