失敗を恐れず行動していく。保護犬格闘家・瀬川琉が大切にしていること

好きな格闘技を続けられるデュアルキャリア

ーデュアルキャリアについてお話をお聞かせください。

デュアルキャリアは22歳のときに、「愛犬の床」というサービスにスポンサー契約をしていただいたのがきっかけです。会社の社長と現在の格闘技の状況や、大学を卒業して23歳までに格闘技で飯を食えなければ格闘技をやめるというお話しをさせていただきました。

そのときに格闘技をしながら会社員として働くというデュアルキャリアを提案してくださったのです。その後、試しにアルバイトで一年間働かせていただいて、2022年4月から正式入社しました。

ー格闘技を続ける期間を決めていたのですね。

はい。23歳はほとんどの人が就職する歳だと思います。自立して就職していく人達がいるなかで、アルバイトをしながら自分の好きなことだけをしていく人生が、僕はかっこいいと思いませんでした。格闘技一本で食べられないなら諦めるべきだなと思っていたんです。

ーデュアルキャリアのお話をいただいてどのように思いましたか?

自分の大好きな格闘技を続けられるので素直にうれしかったですし、引退のリミットを自分で決められることがとてもありがたいと思いました。

行動すれば良い方向に向かっていく

ー瀬川さんが大切にしている価値観はなんでしょうか?

行動することが大事だと思っています。自分は才能やセンスはありませんでしたが、主人公やヒーローになりたいという気持ちは常にありました。人とは違う何かをしなければいけないと思い、常に行動をしてきました。

例え失敗しても周りはそこまで自分を見ていないと思うのです。行動が早いことによって準備ができていないこともあるのですが、よい方向に向かっていくと思います。

ー瀬川さんのこれからの願望ついてお話をお聞かせください。

目先の目標は格闘家としてチャンピオンになること。現在は1600人収容の後楽園ホールで試合をしているのですが、もう1つ上の3000人収容の会場で試合をしたいです。それと、何らかの形でよいので地上波に出たいと思っています。

大きな目標としては、現在の会社で里親希望の人と犬をマッチングさせる保護犬カフェのような場所を作りたいです。

保護犬についてはたくさんの課題があります。僕が特に解決したい課題のひとつは、保護犬に関わる方たちがとても安い給料で働いていたり、ボランティアで働いていたりすることです。このような状況を僕は変えたいと思っています。

犬が幸せになり、それに関わる人達もきちんと稼げて生活ができるような仕組み作りをしていきたいです。

ー最後に10代や20代、悩んでいる方達に何かアドバイスをお願いします。

まずは行動してみることが大事だと思います。先ほどもお話をしましたが、行動する中でまずは人に与えることや、感謝の気持ちを伝えることを続けていれば、誰かが応援してくれてよい環境やよい出会いに巡りあえると思います。

ー本日はありがとうございました!

取材:黒澤朝海(Twitter
執筆:吉川幸汰(Twitter
編集者:松村彪吾(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter