行きたい方向へ飛び込もう!テイラーワークス・矢部春樹が教える地域との関わり方

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第854回目となる今回は、株式会社テイラーワークス・矢部 春樹(やべ・はるき)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

学生時代から現在に至るまで地域創生に関わっている矢部さん。人生での選択や地域盛り上げへの思いをお話しいただきました。

島おこしインターンで地域の暮らしに触れる

ー自己紹介をお願いします。

矢部春樹と申します。学生時代から地域に関わる活動を続け、現在は地域産業の活性化に取り組む会社に勤めながら「自分に何ができるか」を模索しています。現在は大阪に住んでいますが、これまで東京や福島に住んだこともあります。

ー幼少期の矢部さんはどのような子どもでしたか?

野球や水泳を習い、週末はクラブチームに出て体を動かしていました。一人で何かに取り組むよりも、友人たちと取り組んでいたことが多かったです。

ー大学生3年生で島おこしインターンシップに参加されたそうですが、参加のきっかけを教えてください。

大学1〜3回生は飲みに行ったりアルバイトをしたりと楽しい日々を過ごしましたが、年齢が上がるにつれキャリアについて考えるようになりました。

自然の空気に触れるのが好きで、地元の大阪とは違った地域に住んでみたいと考えたこともあります。そんな中で島おこしインターンシップを見つけ、新たな価値観を得られそうと思い参加を決めました。

ー奄美大島ではどのような活動をされたのですか。

全国の大学生が島に集まって3週間滞在しました。日中は島の事業所で働き、夜はインターンシップ生と集まって過ごします。価値観や生活が異なる人たちと話しながら「仕事をするとはどういうことか」「地域で暮らすとはどういうことか」を学ばせていただきました。

ー印象的だった出来事はありますか。

「地域活性化のためにどうすれば良いか」を考える島の高校生たちの姿は、とても印象的でしたね。

島の高校生とディスカッションする時間があり「世界遺産の登録に賛成か反対か」という話題になりました。僕は「観光客がたくさん来るし、地域の経済が回って良いのではないか」と考えていたのです。

世界遺産に登録すると経済は回りますが、地元住民が暮らしにくくなったり観光客が街を汚したりすることがあります。世界遺産登録することが地域にとって本当に良いことなのか、真剣にお話しされていました。

島の高校生は将来についても考えていて、「島への愛着があるが、就職や進学の選択肢が少なく島外に出なければならない。地元愛と今後のキャリアのバランスをどのように取るか」と話していたのが印象的でした。僕は「地元の大阪にどれだけ思い入れがあったのか」と考えるきっかけになりました。

ー地域に行って、都会と比べて課題を感じた部分はありましたか。

外から来た人を受け入れる環境はあるものの、離島には閉塞した雰囲気が残っています。地域の方と関係を構築したり、「自分がどのように地域に貢献できるのか」をしっかり考えてアウトプットしたりと、地域全体を盛り上げるには高いハードルがあると感じました。

コミュニティに興味を持ち、コミュニティマネージャーについて学ぶ

ー新卒で東京の会社に就職されたとのことですが、就職先を選んだ理由は何でしたか。

「まずは東京に行ってみよう」という気持ちで就職活動をしました。東京の会社に内定し、長い人生で1度は東京で揉まれてみようと上京を決意しました。

やってみて合うならば続ければ良いし、合わなければ次の選択をすれば良いのです。社会人になる前に働くイメージを持つのは難しかったので、進路選択を重く捉えすぎずに就職先を選んで良かったです。

ー社会人になってからはコミュニティをたくさん見つけて参加されていたそうですね。

上京し、仕事だけでは物足りなくなって人と交流したくなりました。新たな価値観を見つけたいと思い、興味を持ったコミュニティにどんどん飛び込みました。東京ではオフライン会場でのイベント開催が多く、機会に恵まれていたと思います。

ーコミュニティの学校『BUFF』に入ったきっかけを教えてください。

島おこしインターンをしていた頃から「コミュニティ」や「コミュニティマネージャー」という言葉を聞くことが多く、興味がありました。

コミュニティマネージャーについて学ぶことで、地域創生の仕事にも役に立つのではないかと思ったところ、コミュニティマネージャーの学校『BUFF』と出会い参加しました。

ーBUFFに参加してみて、いかがでしたか。

キャリアを広げる選択肢を見つけることができました。「コミュニティマネージャー」と言っても、オフライン会場のマネジメント、企業が提供するサービスを使う会員が集まるコミュニティ、地域コミュニティなど関わり方は様々です。コミュニティマネージャーのキャリアは多様なのだと知ることができました。