MULCに出会い、男性の悩み解決に奔走
ー5年間百貨店で働き、そこからアルファブルに転職されたのですね。
5年間の百貨店勤務を経て、商品開発に興味が湧いてきました。そのタイミングでMULCと出会い、アルファブルに転職をしました。「なりたい自分を勝ち取る剣」というのがMULCのブランドコンセプトです。
メイクは人によって認識が違うと思いますが、女性は華やかさを求めている一方で、男性はコンプレックスを克服するという目線で使っていることが多いです。
アルファブルの別事業で婚活や恋活向けのプロフィール写真の撮影サービスを提供しているのですが、利用者の中にはコンプレックスを解消したいと感じている男性が、思っていたよりも多いということに気付きました。
ー事業の中でも美容の話がつながっているのですね。
前職では百貨店でメンズコスメの中でも、主にスキンケア製品の販売をしていました。就職前は、美意識が高い男性が嗜好品としてメンズコスメを使うのかなと思っていました。
しかし実はそうではなくて、まずはコンプレックスをなくして自信をつけ、スタートラインに立ちたいと思う男性が多かったのです。今までの経験とMULCというブランドの目指している方向性が合致したこともあり、アルファブルに転職しました。
ー福本さんは男性の美意識についてはどう考えていますか。
身だしなみを整えることや、清潔感が大切だと思います。ビジネスで商談やプレゼンをするときに身だしなみに気をつかわれている方は好印象ですよね。
MULCの販売はオンラインがメインですが、ポップアップイベントが開催されたときに、お客様の声を聞く機会がありました。オンラインでは知り得ない男性のコンプレックスに触れることができました。
そこでの経験から、今後は商品開発だけでなく製品の改良も重ね、男性がもっと使いやすいアイテムを開発したい気持ちが強くなりましたね。
また、SNSで実施したヒアリング調査で、「こっそり購入する」という男性の意見を聞くこともありました。その時にコンプレックスを解消したい男性は、化粧をしていることやスキンケアをがんばっていることを隠したい気持ちが強いのだということを知りました。
MULCは男性の内面に寄り添い、自信をつけるきっかけになるアイテムになりたいと考えています。持っているだけで満足感を得られる、周りに自慢したくなるようなアイテムを目指していきたいですね。
自分に自信を持ち、堂々としていられることは男性にとって強みだと思います。
ー最後に、福本さんの今後の展望を教えてください。
男性でもメイクをしたい、かっこよくなりたい、そんな思いがより認められる世界をつくりたいです。
MULCをはじめとして、メンズメイクの市場がこれから大きくなると思うので、利用されている方の意見を大切に、一人ひとりに深く関わっていけたらと考えています。挑戦している人に寄り添えるよう、私自身もがんばっていきたいです。
ーありがとうございました!福本さんの今後のご活躍を応援しております!
取材:和田晶雄(Twitter)
執筆:林宏紀(Twitter)
編集:松村彪吾(Twitter)
デザイン:高橋りえ(Twitter)