プロジェクトマネージャー・劇団員 金子美咲が大切にする「型にはまらない」キャリア選択

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第781回目となる今回は、プロジェクトマネージャー・劇団員 金子 美咲(かねこ・みさき)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

会社員・劇団員とマルチに活躍している金子さん。活躍の幅を広げる際に、大切にしてきた価値観を伺いました。

コンプレックス克服のために演劇に挑戦

ーまずはじめに、自己紹介をお願いします。

『RISU Japan株式会社』でプロジェクトマネジメントを担当している金子美咲です。会社員として働くかたわら、劇団員や日本舞踊をしています。

ー幼少期や学生時代の金子さんについて、教えてください。

幼少期は、周りと馴染めない子どもでした。「何でこんなに上手くいかないんだろう」と寂しく思うことも多く、同世代ではなく大人と話していました。

同世代と馴染めないことがコンプレックスでしたが、高校時代に解消されました。高校受験を経て集まる仲間は、自分と似た部分をもっています。初めて話の合う同世代と会えた経験は、自分の人生においても大きな出来事でした。

また、高校では演劇部に入部しました。これまで同世代との関係性にコンプレックスをもっていたので、コミュニケーションの練習になればと思ったのです。

部員は計20名ほどいて、気心知れるメンバーと、心からくつろげる時間を過ごしました。夏休みの合宿には、大学でも演劇を続けているOBOGとの交流もあり充実していました。

高校の演劇を通じて感じたことは、得手不得手はみんな違うということです。「演劇」といっても、表舞台にでることを得意とする人もいれば、裏方として活躍する人もいます。「この人の長所は、ここにあるんだ」ということを、自分も周りのメンバーも客観的に考える機会は多かったと思います。

ー大学に入学した後も、演劇を続けられたと伺いました。

入学した早稲田大学は、演劇文化が盛んな大学でした。高校時代のOBOGにも早稲田大学で演劇を続けている人がいたこともあり、自分も挑戦してみたいと思っていたのです。

大学の演劇は高校の演劇と比べて、予算や設備面が充実しており、より本格的に活動できました。

また、大学の演劇サークルは、他大学の演劇サークルとも交流がありました。

「一緒にやらないか」という声がけもあり、在学中に劇団を一緒に立ち上げたことも。

今でもその劇団での活動を続けています。

『RISU Japan』との出会いは大学時代のアルバイトから

ー新卒から『RISU Japan』に入社していると伺いました。会社との出会いについて、教えてください。

大学のサークル同期がアルバイト先として紹介してくれたことが、きっかけです。

当時、大学の演劇サークルと授業で忙しく過ごしていました。アルバイトをするにしても、細かい時間でもシフトに入れるかが重要でした。

それが可能なアルバイト先が、『RISU Japan』だったのです。

『RISU Japan』では、幼児や小学生向けにアプリ型の教材を制作しています。当時は立ち上げ時期だったので、教材の問題を作ったり、問題を解いてくれたお子さまの成績のフィードバックをしたりしていました。

ー会社について、どこが自分に合っていると感じましたか?

とても柔軟な文化があることです。

部署などはなく、会社が持っている目標に対して、適材適所に人が振り分けられて業務をおこないます。

高校時代の演劇部で経験した、「人の得手不得手から、活躍できる場所を配置する」という

部分が、自分に合っていると感じました。

ー大学卒業後はどのように過ごしていましたか?

大学卒業後は、しばらく『RISU Japan』でのアルバイトを続けながら、劇団の研修所に所属していました。

劇団の研修生として日中はアルバイト、夜は演劇の生活を続けていました。

ー演劇を続けることに、強い気持ちを持っていたのですね。

世の中では、大学3・4年次に就職活動をして、その後の選択肢を決める人が多いと思います。

私は当時、「会社の中で働きたい」という気持ちは芽生えていませんでした。

演劇がとても楽しくて、社会人になるからといって自分の好きなものを手放す必要はないと思っていました。

続けられる限りは演劇を続けようと思って、アルバイトで働くことを選択しました。