様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第723回目となる今回は、転職支援や人事コンサルなどを手掛けるMake Me合同会社代表取締役社長である永瀬 貴大（ながせ・たかひろ）さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
夢中で取り組んだ部活時代のように社会人生活を心の底から楽しみたい！感情の赴くままに超安定の首都高速グループからソフトバンク孫正義が100億出資し立ち上げたベンチャーOYOに転職。どのような人・価値観に出会い現在の独立を果たしたのか。熱い想いと冷静さを兼ね備えた永瀬さんのルーツに迫ります。
挫折・夢追人との出会いで人生観が変わり行動力がついた
ー簡単に自己紹介をお願いします。
Make Me合同会社の代表としてキャリア支援と人事コンサルの2軸で活動しています。キャリア支援は転職支援と人事業務アウトソーシングのコンサルティングサービスの運営です。コーチング領域は、目標を叶えたい方のコーチングサロンの運営に携わっています。
ー今の活動に影響を与えている価値観や学生時代のエピソードは何ですか？
人前に立って先導を切るのに抵抗がないのは、学生時代にどの学年でも学級委員を務めてリーダーシップを発揮する機会が多かったからですかね。先生と話す機会も多く、先生に意見を主張して、自分の仮説が合っているのか否かよく議論していました。
その影響か、普段からzoomウェビナーで200人前後のキャリアアドバイザー向けに情報発信していますが、全く緊張しないです。
進路に大きく影響したのが野球での挫折体験ですね。プロ野球選手を目指していましたが、高校の時に肩を怪我して夢を諦めざるを得なくなりました。
朝から晩まで野球しかしてない学生生活で、夢中になっていたものを自分のハサミで切らなくてはいけなかったのが辛かったですね。就職に有利だと思い、日本大学の土木工学科に進学しました。
18から19歳の頃は安易に公務員を目指していましたね。しかし、バイトでジムのインストラクターをはじめてから価値観が変わったんです。
インストラクターとして1対1や集団のレッスン、新規加入者に説明を行う中でさまざまな人に出会いました。プロレスラーやボクシングでタイトルを持つ格闘家、プロ野球でチアを目指す女性など。
夢を追う人達に感銘を受けました。自分が行動すれば良いものが見えて、公務員以外にも人生別の選択肢がたくさんあるはずだと気付いたんです。
ー行動力次第で未来が変わると気づいたのですね。価値観が変わった後はどんな活動をしたのですか？
20歳から積極的に行動し出して、良いことも悪いことも経験しています。悪徳商法に引っかかりそうになったり（笑）。学生団体を立ち上げや、飛び込み営業もしたり、教育会社のメンバーとして、学生向けにガイダンスや面談も担当しました。
人の夢を聞くとを応援したくなってしまう性格で、人の成長に携わることにやりがいを感じていました。勝手に仲間意識を作って楽しむところがあって。
例えばジムのインストラクターではお客さんに「目標に向かって一緒に頑張りましょうよ」と声かけして自分がいる日に来てもらえるように仲良くしていましたね。
自分が良いなと思った人と長くお付き合いをしたいので、出会ったら最後！断られても追いかけ誘い続けるところがあります。「僕と出会ったらドンマイだよ」と言っています（笑）。
ー相手のために素直に行動を起こしてくれる人ってなかなか居ないと思うのですごいですね。
常識にとらわれず頭のネジをはずして行動しよう
ー大学卒業後はどのような道に進んだのですか？
東京にある首都高速道路をメンテナンスする会社に入社しました。誰でも入れる会社ではない点に惹かれて。
理系人材の中ではコミュニケーション能力に長けている点があり、教授の後押しもあったので就職したんです。レインボーブリッジのケーブルの塗り替えなどの保守と人事業務に携わりました。
プライベートでは、男3人で一軒家のルームシェアを始めて。中学の時に香取慎吾と加藤浩次がルームシェアをするドラマを見て憧れていたからです。せっかく実家を出るのに、一人暮らしじゃつまらないと思い後輩を誘って住んでいました。
実は、ルームメイトは入居当日まで住むか迷っていたのに、私のせいで新生活をスタートさせました。人を巻き込んで新しい企画をするのが好きなのだと思います。
この時期から常識にとらわれず頭のネジを外して楽しむ力がついていきました。仲間を呼んでイベントをしたり、朝起きると知らない人がリビングで寝ていたりして。笑
新しい出会いが日常茶飯事で、はちゃめちゃに楽しかったですね。この体験で、誰もがやらないものを楽しくやるのが好きで、後悔がないようにやりたいことをする性格だと気づきました。
ー周りを巻き込んで自分がしたことで迷惑がかかるかもしれないと怖くはなりませんか？
やってみたからわかる体験があって、反省や次のトライができるけど、やらなかったら後悔しかないですよね。人はすぐには成長できませんし、自分のチャレンジで人に迷惑をかけたと思うなら、成長した10年後20年後に恩返しすれば良いと思いますよ。
学生時代の部活でめちゃめちゃ泣いたのに、社会人生活で泣かないなんてダサいと思っています。感情のままにトライし続ければその分人生が楽しく、濃くなるんです。死ぬわけではないし、やりたいことはしたら良いと思います。
