Make Me(合)代表 永瀬貴大に学ぶ“喜怒哀楽がある人生”の楽しみ方とは

ベンチャーに転職+副業で起業しマルチタスク以上に

ー社会人生活はその後はどうされたのですか?

ルームシェアの体験がきっかけで、ザ安定の会社よりチャレンジできる環境を求めたくなり転職しました。首都高グループでの施工管理の仕事は、直すものはいくらでもあり一生仕事が降ってくる安定した環境でしたが、満足できなくて……。

ソフトバンクが100億円出資したインドの会社OYOの日本法人立ち上げに参画しました。もう事業譲渡してしまったのですが、宿泊ホテル関連の会社でした。

孫正義から指示されたミッション「家具家電付きの部屋にアプリで次の日から1ヶ月単位で住める環境を1.5万部屋作る」の実現を目指すものでした。賃貸する部屋の確保から、海外からの家具家電取り寄せまで様々な業務がありました。

かつ納期も短くそもそも人が足りないので、30人の組織から1年で300人まで採用を増やしたんです。どのような人が組織に必要か、色々と試行錯誤してチームの組織編成に携わっていました。

ー安定の会社から日々変わり続けるベンチャーに移られたのですね。転職後はどんな変化がありましたか?

前職では稟議を通すまで時間がかかっていたのに稟議など最初は無く、OYOでは一旦口約束で進め自主的に行動する環境でした。自分から問題を起因して、リスクは伝えつつも意見を通していくスタイルはやりがいでしたね。

企業文化の違いで最初は戸惑いましたが、「ここで実績を作ってやる!」と逃げられない環境に身を置き、挑戦していました。会社として組織を伸ばすためにはどうしたら良いのかと常に考えていました。

結果、1年で組織が10倍になり、採用として組織設計やマネジメントに携わる良い経験となりました。マルチタスクどころではない次元で仕事をしていましたね。

ーそのような環境は向き不向きもあると思うのですが、永瀬さんには合っていたのですね。

ココロで勝負する!喜怒哀楽のある人生を目指して

ー現在のMake Me合同会社の立ち上げはどんな経緯だったのですか?

組織設計の経験から人事アドバイスが欲しいと声かけがあって、実はOYOで働きながらも法人を設立し、副業で人事コンサルやキャリア支援を始めました。

OYOだけでも大変なのですが、頭がずれ切っていて両立した方が楽しいと思い起業しました。働いている感覚ではないんです。

週5日いわれたものをただやるなんて苦痛じゃないですか。自分が楽しくおもしろいと思うことをした方が良いです。

学生の頃は、みなさんも何かしら感情が大きく動いた経験があると思います。繰り返しになりますが、学生の頃のように人生本番の社会人生活でこそ感情を大切にして行動するとよいと思います。

とはいえOYOと副業を掛け持ちした目まぐるしい1年半に戻りたいかといわれると戻りたくはないのですが……。今思えば、その時にしかできない良い経験だったと感じています。

ー自分がゾーンに入っている感覚は楽しいですよね。なぜ独立されたのですか?

OYOが解散となったからです。ソフトバンクへ入社の声かけがあったり、転職活動にて責任者やマネージャーでのポジション内定をもらったりとほかにも選択肢があったのですが。

自社の事業が大きくなってきていました。心が痺れる方、つまり独立を選びました。

心が痺れる時の心臓の高なりや、何かの門出に立つ瞬間は楽しいし、自分の将来やゴールに向かうメロディーのはじまりだと思っています。

ーインタビューのテーマであるココロで勝負するとはどういう意味ですか?

相手と本気で向き合うという意味です。仕事では、心と心で会話するよう意識しています。本質に向き合い、正しいのか正しくないのか掘り下げている方は少なく、建前や体裁で生きている人が多いと感じています。

その人の思いや本質を見極めて、良いか悪いかアドバイスするのではなく、人生が楽しくなるように問いかけをしています。相手が学生でも社長でもスタンスは変わりません。

一度きりの人生を豊かにするのは喜怒哀楽の感情だと思うんです。感情が湧かないのは、人生に熱中できていない証拠。もったいないです!

学生時代のように感情の赴くままに行動し、密度が高く濃い20代を過ごせば結果が出ます。20代後半で収入の差にもつながってくると思います。

ーワクワクして働けるかどうかは、それぞれの心の持ちようなのですね。今後の展望を教えてください。

キャリア支援と人事領域の2軸で仕事をしていきます。

キャリア支援に関しては将来を見つめ直したい方、転職が視野にあるけど重い腰が挙がらない方と対話し、転職を通して夢の実現を支援します。

コーチングでは、20代向けに人生を歩む上で旗指しとなる価値観や自分の軸を見つけてもらうサロンを作っていく予定です。童心を忘れないような20代を増やしていきます。

人事領域に関しては、ベンチャーや中小企業に向けに、組織戦略から評価制度、採用実務をし、長く成長し続ける会社を増やしていきたいと思ってます。

ー最後にU29の若い世代に向けて、本気になるものを探している人にメッセージをください。

8月末に本を出版する→8月末に本を出版しまして、その内容を凝縮してお伝えします。(ちなみに、Amazonにて5部門で1位も獲得することができましたので是非読んでいただけたらと思います。)
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童心を忘れずに自分のあるがまま、心が躍る経験をして楽しんでほしいです。まだ心が躍る体験をしていない方は、今自分がおもしろいと思う体験を一つやってみてください。

夢中になる体験から得られる情報量はとてつもなく大きく、人生の体験記として残ります。うずくまるのではなく、誰かに迷惑をかけても良いから、頭のネジを外して一歩踏み出し、行動してほしいと思います。

ーありがとうございました!永瀬さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:渡邊眞雪(TwitterInstagram / Facebook
執筆:竹内佳奈子(Twitter
デザイン:安田遥(Twitter