ユニラボ執行役員今泉陽登に学ぶ「新しい環境でも自分を変える方法」

新境地で自分を変えるには「短期的に努力の器を広げる」

ー転職された後、壁にぶつかるような経験はありましたか?

会社の代表に「今、何やってるの?」と声をかけてもらったことをきっかけに、ふと4ヶ月経ったにも関わらず「自分は何をやっているのかすら認知されていない現実」に気づき、落ち込みました。

代表は悪い意味ではなく、興味を持って聞いてくださいましたが、自分で冷静に解釈して、「たしかに俺何やってるんだ……」と考え込みましたね。

楽しく不自由なく働かせていただいていましたが、当初の目的は何も果たせていない。その時は、本気で「今の仕事に向いていないのかな…」と思っていました。

また、今年の1月にマーケティング部に副部長として入った時は、何も知らない状態だったため、壁にぶつかりました。部署に所属している人の方が長い間マーケティングをやっていて「知らないやつが突然上司として入って来たらめちゃくちゃ嫌」ですよね。

それでも、転職後に壁にぶつかった経験から、新しい環境に入った時にはなるべく早く信頼を得て役割を確立する事が重要と思っていたので、とりあえず1ヶ月間最大限の努力をしました。

新しい環境に入る時の動きは今の会社の上司からも助言をもらい、まず1週間でその領域の本を10冊買ってひたすら読みました。まったく知らない領域でも、大体10冊くらい読めば大枠の知識は把握することが可能です。

そこから、次の1週間で部署の人全員にこまめに話させてもらう機会を作りました。ここまでの2週間で課題感や思いを共通言語化して、同じレベルで会話できるように努力したんです。

遅くとも1ヵ月以内にはそれらを反映し、かつ自分の意見を乗せたアウトプットをひとつ出すと新しい環境でも自分を出していけると経験しました。

1ヶ月でこのレベルまで持っていくのは大変ですが、いろいろな人と話せるようになったり、信頼を得やすくなったり、自分のやりたいことがやりやすくなったりしてメリットを感じています。

「短期的に努力の器を広げる」のが、新しい環境でも自分を変えられるキーワードかもしれません。

ー最後になりますが、今後の展望をお聞かせください。

まず何よりも、「アイミツ」の事業拡大を目指していきたいです。先駆者のいない領域で開拓が難しい場面もありますが、アイミツが世の中に広がれば、本気で世の中を変えられると思っています。

また、自分が経験を通じて感じたことや思ったことを発信することで、同世代の同じような悩みを抱えている方に少しでも役立ったら嬉しく思います。

ーありがとうございました!今泉さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:新井麻希(Facebook
執筆:八巻美穂(Twitter/note
デザイン:高橋りえ(Twitter