運天萌子が小さな挑戦を続けて見つけたやりたいことは「ワクワクする未来作りのお手伝い」だった

小さな挑戦の繰り返しから、ミライデザイナーの活動へ

ー帰国後、何かアクションを取られたのでしょうか。

会社から特別休暇をいただき、内閣府が主催する国際交流事業、世界青年の船(通称SWY)に日本代表青年として参加しました。11カ国から集まった240人の参加青年と約2ヶ月間、船で過ごした経験はとても貴重な経験でしたね。

アメリカの経験を経て興味があることはなんでも挑戦してみようと思っていたのですが、SWYにはその挑戦の場がたくさんありました。日本企業の方から協賛をいただいて泡盛を海外青年に紹介したり、和太鼓をプロの方に教えていただき船上で演奏したり、70分間のセミナーを開催したり…小さな挑戦がたくさんできたことで自分に自信を持てるようになりました。

もちろん思い通りに行かなかった挑戦もあったのですが、それも含めて、行動した先には今まで見えなかったものが見えるようになるということに気づけたのでよかったと思います。

ー船上での気づきが、コミュニティ立ち上げに繋がったのですか。

幸運なことに、私はアメリカ出向やSWYを通して少しずつ挑戦をすることができ、自分に自信を持つことができましたが、自分に自信を持てずに一歩踏み出せない人は案外多いのではないかと思ったんです。自分自身の肌感でも、そのような友人が沢山いました。そういう人の背中を押してあげるような何かができないかと思ったことがコミュニティの立ち上げに繋がりました。

実際にコミュニティを立ち上げるきっかけとなったのは、法政大学キャリアデザイン学部の田中教授のセミナーに参加したことです。女性をエンパワーする何かをやりたいと田中教授にDMを送ったところ、同じような思いを持った人がいるからと紹介いただき、その方と共にコミュニティを立ち上げました。現在は、私達の想いに共感・共鳴して下さる方々が多く集まるコミュニティになってきました。コミュニティメンバーの方々が、イキイキとご自身の未来を拓いてらっしゃる姿を見るととてもやりがいを感じます。また、様々な方と出会い、多様な価値観に出会えるこのコミュニティの存在は、私にとっても心の支えとなっています。

ーライフコーチングはどのようなきっかけで始めることになったのですか。

コロナ禍で人と出会える機会がなくなり、再び迷子状態になってしまったのがきっかけでした。これまではいろんな人と出会って交流したり、意見交換したりすることで刺激を受け、自分らしくいられていたんですよね。ただ、家に籠る時間が多くなり、自分の存在価値とは何なのかを考える日々が続きました。そんな時に、知人に教えてもらったライフコーチングを受けてみることにしたんです。

ライフコーチングとは、コーチとクライアントが1:1で取るコミュニケーションのことで、コーチから聞かれる様々な質問に答えていくことでクライアントは自分自身に対する理解を深めていくことができます。そしてその上で、自分がありたい姿に近づく為のアクションを一緒にしていきます。

ー初めはコーチングを受けられる立場だったんですね。

私自身が初めてコーチングを受けた際は、自分の本音がぽろぽろと出てき、多くの「こうあるべき、こうすべき」にとらわれていることに気づきました。あまりにも自分自身が閉じ込めていた想いや考えが出てくるので、毎回のセッションで涙が止まらず…コーチングの醍醐味は、自分自身ととことん向き合うことなので、そこからは、他人の評価ばかり気にする私はいなくなり、ありのままの自分を愛おしく思うようになりました。そして新たに、自分がありたい姿に向けて歩み始めることができたんです。

そんなコーチングというものに魅力を感じ、ライフコーチとして、ミライデザイナーの活動も始めることにしました。私自身がコーチとしてクライアントさんとセッションを重ねていく中で頻繁に感じることがあります。それは他人からの評価=自分の価値と思い込んでしまう方々が多いことです。特にSNS時代の現代では避けて通れない道なのかもしれません。そんな方々ととことん向き合い、その方にしかない強みや可能性を一緒に見つけた時に、言葉では表現できないほどの喜びを感じます。そんな時はクライアントさんも目の輝きも変わっているんですよね。そして考え方やアクションもどんどんと変わっていく。クライアントさんの変化を目の当たりにすることで、私自身も沢山のエネルギーを頂いています。より多くの人のワクワクするミライを創るお手伝い、これは一生をかけてやっていきたいことです。

クライアントさんとのコーチングセッション風景(掲載許可頂いております)

今やりたいこと、を大事にした生き方を実践し続ける

ー現在は三足の草鞋をはかれているのですね。

はい、刺激的な毎日を送っています。それぞれの場所で異なる学びや発見を得られるので、1つに絞るのではなく3つの軸を持つことは自分には合っていると感じています。もちろん、初めから3つの軸を持とうと思っていた訳ではありません。やりたいことをやっていたら3つになっていた、という感じです。

ーやりたいことが見つからないU-29世代もいるかと思います。そんな人たちに向けて何かアドバイスはありますか。

自分自身の経験から言えることは、まずはやってみることの大切さ。何かを始める際に必ず不安が伴うかと思いますが、小さなアクションでも起こしてみることで何かが変わると思います。大きなアクションである必要はないのです。私にはできない、興味のあることがないなどと自分で可能性を狭めるのではなく、少しでも気になることがあったら知ってそうな人に連絡をしてみたり、調べてみたりすることが、また新しい何かに繋がるはずです。そして挑戦してみたものの、何か違うなと思ったらまたちょっとずつ方向転換してみてください。

ー最後に、今後の目標などがあれば教えてください。

私自身がミライにワクワクしながら、そして同時に、私に関わって下さった方が少しでもミライにワクワクするお手伝いができるよう、会社員・コミュニティ運営・ライフコーチの3つを引き続き取り組んでいきたいと思います。コミュニティ運営に関してはより多くの人にwomanプロティアンを知ってもらうための発信活動を、ライフコーチングを通してはより多くの人が自分らしく輝けるきっかけ作りを続けていきたいです。

たくさんの人と会ってみたり、セミナーに参加してみたり、本を読んでみたりする中でやっと見つけることができた、「今やりたいこと」。それが3つもあるのは幸せなことだなと思います。これからも小さな挑戦を続けて、自分らしい働き方や生き方を自分のライフステージに合わせて選んでいきたいです。

ーこれからの運天さんを応援しています!

インタビュー:山崎貴大(Twitter
執筆者:松本佳恋(ブログ/Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter