直感を信じて、動く!人とまちをつなぐコミュニティマネージャー小林ななみの原点

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第649回目となる今回は、直感を信じて、動く!HATSU鎌倉でコミュニティマネージャーをされている小林ななみさんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

10歳の頃から知らない世界に飛び込んでみたいと思っていた小林さん。まちに出ることで知った、人生が広がる可能性について語っていただきました。

祖父を見て感じた、起業家になりたいという思い

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

起業支援拠点、HATSU鎌倉にてコミュニティマネージャーをしている、小林ななみと申します。現在は、頼れる友達をまちのなかに作るというコンセプトのもと、ワーケーションをしながら地域づくりに関わる、マッチングサービス「Yoritomo Workation」の立ち上げも行っています。

ーコミュニティマネージャーの仕事内容や魅力は何でしょうか?

イベント運営や施設管理、地域の人と起業家をつなぐコーディネートをしています。

HATSU鎌倉では、地域とつながるというコンセプトをもとにまちのなかでヒアリングを行い、サービスの向上や起業家をまちで応援し、ご当地発の起業家を生み出すことを目指しています。

魅力は、人を繋げることで新しいきっかけが生まれ、自分の人生が広がっていくことです。

新しいことに挑戦する人を応援する面白さがあり、人と人をつなげて、紹介した人同士がいい方向へ広がっていくことにやりがいを感じます。

ーHATSU鎌倉を利用されているのは、どのような方が多いですか?

積極的に社会課題を解決しようと熱意を持って行動している人が多いです。鎌倉に移住してきた方が多いですね。彼らの意志や目標に私も共感し、影響を受けました。

ーどのような影響を受けたのでしょうか?

起業したいと思うようになりました。コミュニティマネージャーとして関わっていくなかで、起業経験のない自分が、起業に挑戦してみたかったのです。

また、祖父が経営者で小さい頃から「いつかは起業したい!」と思っていたこともきっかけです。今立ち上げているサービスにもつながっています。

未知の世界に興味をもち、飛び込んだ学生時代

ー10歳のころから海外に出たいという思いがあったそうですが、きっかけは何でしょうか?

当時見ていた海外映画に影響を受けて、全く知らない世界に飛び込むことに魅力を感じたからです。10歳の2分の1成人式のときには、「リュックと帽子を持って旅人になりたい。」と発表していました。今思えば、バックパッカーのことでした。(笑)

名前の由来も関係していて、ななみは7つの海を渡る女性になるようにという意味が込められていると両親に教えてもらいました。元々、両親も海外旅行が好きで、叔母が国際結婚しており、9歳のときにイギリスで行われた結婚式に参加して、そのときの経験から海外に興味を持ちました。

生まれた国が違うだけで世界が全く違うことに面白みを感じ、感動したことを今でも覚えています。

ー小学生の頃から海外に興味を持っていたんですね。学生時代はどのように過ごされたのですか?

青春時代を山形県で過ごし、大学進学のときに上京しました。

大学時代は、国際NGOで働きたいと思っていて、開発コンサルタントや国際機関出身の先生がいる大学を選びました。この頃から、海外で働きたいという気持ちが大きくなっていきました。

ー国際NGOに興味を持ったきっかけを教えてください。

当時、話題になっていた小さい子どもがハゲ鷹に食べられそうになっている写真や『世界がもし100人の村だったら』という本に影響を受けたのがきっかけです。

環境が違うことで、生活が自分達と異なることをイギリスに行ったときから感じていたので、自分もそういった環境の人たちに何かできたらと思いました。

ーその頃から高い意志をお持ちだったんですね!実際に何かされたのでしょうか?

大学では、直接現場に行って目で確かめることを重視しているプログラムが多かったんです。そのなかで大学1年生のときに、1ヵ月フィリピンのセブ島で語学研修+国際NGOのボランティアで働けるプログラムに参加しました。

それを機に住民主体のコミュニティ開発を研究することになり、今の仕事につながっています。