様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第578回は株式会社ビズパのメディアプランナー、加藤誠也さんです。新卒で大手食品メーカーに就職後、ベンチャー企業に転職した加藤さんが、自身の経験から学んだ、U-29世代に伝えたいメッセージとは。加藤さんのこれまでを振り返ってお話しいただきました。
メディアプランナーとして熱狂的に働く日々
ーまずは簡単な自己紹介をお願いします。
株式会社ビズパでメディアプランナーとして働いています、加藤誠也です。
新潟で生まれ育ち、群馬の大学を卒業。新卒では大手食品メーカーに入社し、配属された新潟の営業所で働いていましたが、1年半で退職し、株式会社ビズパの創業メンバーとしてジョインしました。現在は、メディアプランナーとして働きながら、メディア出演や寄稿活動も行っています。
ー株式会社ビズパでの具体的な事業内容や業務内容を教えていただけますか。
ビズパでは、紙媒体や交通広告など10,000以上の広告メディアを検索・比較、そして取引まで実施できるプラットフォーム「BIZPA(ビズパ)」を運営しています。私の主な仕事内容は、BIZPAに登録頂いているユーザー様のサポートや、メディアプランナーとして広告を出すことを考えられている企業様への広告提案です。提案した広告が採用され、その広告を通して売り上げが伸びたなどの報告をいただくことが何よりのやりがいですね。仕事柄、日々様々な広告に触れ合うようにしており、毎週都内の主要駅に貼られている広告を確認しに行ったり、新聞を定期購読して毎日広告をチェックしたりしています。広告について、毎日Twitterで発信しているので是非ご覧ください。
ー最近気になった広告などがあればぜひ教えてください。
直近ではYouTuberを起用した出前館さんの広告はとても記憶に残っています。都内主要駅で一斉にあれだけの数の広告を出すのはかなり難易度が高いので、正直驚きました。
バイト生活と就活から共通して得た学び
ー現在に至るまでの話もお聞かせいただければと思います。どのような学生時代を送られていましたか。
中学時代は勉強に勤しみ、高校時代は部活に精を出していました。高校からテニスを始め、毎朝5時起き、帰宅は21時すぎのテニス漬けの日々でした。部活に明け暮れていたこともあり、高校時代は学業が振るっていなかったのですが、部活引退後に猛勉強の末、なんとか希望する大学へ進学することができました
ー大学時代は何かに熱中されていたのですか。
大学時代は飲食店の厨房アルバイトに夢中になっていました。料理が作れたら女の子にモテるのではないかという安易な発想から始めたのですが、そこからどんどん料理にのめり込み…大学卒業時には、調理師免許も取得しました。
ーそれはすごいですね!料理にのめり込んだ理由はどこにあったのでしょうか。
アルバイトが出す料理も、社員さんが出す料理も、お客様は同じ料金を払っているので、少なくとも同品質であることが求められます。なので社員さんが出す料理のクオリティに自分も早く追いつきたいと思うようになったんです。負けず嫌いな性格もあったんじゃないかなと思います。
バイト先で出会った社員さんの影響も大きかったですね。料理に向き合う時の真剣さと熱量はもちろん、周りの目を気にせず自分の信念を貫いて働かれている様子などをみて、憧れるようになりました。私自身、小中高時代は周りに嫌われないよう、角を立たせず無難に過ごしてきましたが、周りを気にせず自分らしく過ごすのが一番だなと思うようになったのもバイトを通して得た変化です。
ー大学卒業後の進路についてはどのような考えられていましたか。
その当時は特にやりたいことがなく、ずっと飲食店でアルバイトしていたことから食品メーカーに絞って就職活動をしていました。就活では自分をよく見せようとするあまり、自身の本音や想いの部分を見失っていましたね。面接ではボロを出す場面も多くなり、少なくとも50社くらいは落ちました。面接で会話を楽しむ余裕はなかったですし、寧ろ暗記した内容をしっかり伝えられたのか?に注視していた自分がいました。当時は本当に自分自身迷子になっていたと思います。
最終的に入社することになる食品メーカーでは、最終面接が人事の方で、年が近いこともあり、本音で語り合えたのがよかったのだと思います。自分らしさや自分の本音を大事にすることの大切さを学んだ出来事でしたね。
順調だった社会人生活の中に感じたモヤモヤ
ー希望していた食品メーカーに就職してみていかがでしたか。
スーパーや飲食店に自社商品を卸す営業の仕事でしたが、最前線で働く料理人と話しながら、要望や課題に対して提案、営業していくのが楽しく、数字で結果も表れるので面白かったです。お客様が求めていないものは、たとえ数字ありきでも絶対に売らないという自分の信念を持ち、日々の仕事に取り組んでいました。自分の好きな“料理”や“食品”というジャンルだったこともあり、仕事がとても楽しかったですし、苦に思うことはありませんでした。
ー順調なスタートだったにも関わらず、退職を決意された理由は何だったのでしょうか。
東京での勤務が希望だったのですが、新潟配属となったことや、バリバリ働きたいのに思うように働けないことに対するモヤモヤがきっかけでした。当時も仕事はとても楽しかったですし、転職することに迷いが無かったといえば嘘になります。ただ1度きりの人生、挑戦しないことの方がリスクだと感じたのと、転んでもすぐに立ち直れるはずだと自分に言い聞かせて社会人生活2年目が始まってすぐ、転職先が決まっていない中、退職の意向を上司に伝えました。
ーその後、今の会社とはどのように出会ったのか教えてください。
食品メーカー時代、退勤後に時間があったこともあり、仕事のことや働き方について毎日noteにブログを書いていたんです。発信することが好きで、その時の思いや仕事への考え方、目標などを記録しておきたくて書いていたのですが、それを今の会社の上司が見つけてくれて、オファーの連絡をいただきました。「広告」については、新卒の就職活動をしていた頃から知識も興味もありませんでしたが、創業フェーズから熱狂的に働ける環境に魅力に感じて面接を受けてみることに。
面接で一番フィーリングがあったことや、創業期のタイミングでの入社ということで会社が成長していく姿を日々感じられることが入社の決め手となりました。
ー転職してみていかがでしたか。
入社前と入社後で大きなギャップはありませんでした。私たちが目指す世界の実現を目指し、日々熱狂的に仕事に取り組んでいます。お客様の業界も多種多様なので、いろんな業種・業界の方と話すことができ、毎日新しい発見があり、私自身の視野も広がりました。私が理想とする働き方ができているので思い切って転職して後悔は全くありませんね。
自分にもお客様にも本音で向き合い、広告をもっと身近に
ー熱狂的に働かれている加藤さんの働くモチベーションはどこからきているのでしょうか。
30歳までに年収1000万円を達成したいという思いが1つのモチベーションになっています。これは新卒当時からずっと変わらず、何か数字的な目標があった方が分かりやすいと、1つの指標にしています。あとは、私たちのサービスを通して、どの企業さんにとっても売上を伸ばす手段として、広告を身近な存在にしたいという想いの部分が強いですね。現場で様々な方の声を聞けば聞くほど、この想いは日々強くなっていますし、私にとって最強のモチベーション源泉になっています。
ーこれまでの経験から、加藤さんがU-29世代に伝えたいメッセージやアドバイスがあればお願いします。
面接にしろ、仕事にしろ、自分の考えたことは嘘偽りなく何事も伝えることです。特に、これから就活に臨む学生さんには自分を偽らず、自分らしさを大事にして欲しいなと思います。私も経験しましたが、自分らしさを出して内定がなかなかもらえないと、自分の存在自体を否定されているような気持ちになることもあるかもしれません。でも世の中には数多くの会社がありますし、自分を必要としている会社、「ここだ!」と思える1社に必ず出会えるはずです。今は、フリーランスといった手段も身近になってきていますし、自分らしく働く方が圧倒的に幸せだと思うので、ネームバリューや人目を気にして選ぶのではなく、自分にぴったりだと思える働き方に出会うまで諦めないでください。
仕事においても、嘘偽りなく事実をお客様や社内メンバーに伝えることを大事にしています。時には伝えづらいこともありますが、本音ベースで話さないと将来の選択肢やチャンスを奪ってしまいかねません。短期的に自分の成績や評価が上がっても、長期的な目でみた時に、自分のためにも、会社のためにもならないと思っています。自分の考えた事を偽りなく伝えることは今後も働く上で大事にしていきたいです。
ー最後に、今後の展望や目標について教えてください。
まずは、もっと多くの人にビズパを知ってもらえるよう、SNSでの発信含め、もっと世の中にアピールしていきたいですね。創業メンバーとして、近い将来、会社を上場まで成長させたいなとも思っています。そのためにもまずは目の前のお客様と誠心誠意向き合い、より使いやすいサービスを提供できるように頑張ります。
インタビュー:黒沢朝海(Twitter)
執筆者:松本佳恋(ブログ/Twitter)
デザイン:安田遥(Twitter)