様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第709回目となる今回は、豊間根 青地(とよまね せいち)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
「くだらないけど、ためになる」をモットーに、パワーポイント(以下、パワポ)の作成ノウハウやネタ画像を各種SNSで発信する豊間根さん。学生時代のエピソードや、パワポ投稿を始めた理由、独立してからのエピソードなどについてお話していただきました。
趣味として続けていたパワポ作成、2022年から本業に
ー簡単に自己紹介をお願いいたします。
パワポ芸人の豊間根 青地です。パワポで、役立つものやおもしろいものなど、さまざまなネタを作成して、SNSにアップしています。
Twitterへのアップは副業として続けていたのですが、22年1月、法人化して独立しました。立ち上げたのは「Cataca」という会社で、ビジュアルコミニュケーションを加速することを目標としています。
ー副業としての発信を、本業にされたんですね!独立前後で変わったことはありますか?
パワポのデザインとしては、そこまで極端な変化はありませんね。ですが、色々な資料を仕事として作らせていただく中で、デザインや考え方は内容は少しずつ変化していると感じています。
独立してから、色々な人に会う機会が増えました。知らない話を聞け、知らない世界が見られます。新しいもの、知識、ネタを積極的に吸収して、パワポに生かしたいですね。
ー独立されてからは、実際にどんなことをやっているのですか?
セミナーや、資料作成代行、資料作成コンサルティング、SNS運用などを行っています。他には、資料作成が誰でもできるようになるトレーニングプログラムも準備中です。
ひとりでやっているわけではなく、共感してともに取り組むメンバーも増えつつあります。よりたくさんの人と、色々なものを作っていきたいです。
ー独立後もご自身のSNS用に、パワポは作っていますか?
現在は週2回くらいは作成するようにしています。趣味のようなものなので、本当は毎日投稿したいと思っています。
戦略は特になく、自分が好きなものを作っています。自分が作りたいかどうか、世間から注目されるかどうかの二軸で、作成するかを判断しています。
世の中からの反応は、やっぱりあると嬉しいですね。自分の発信をいかにバズらせるか、より多くの人に見てもらえるか、という考えが常に自分の根底にあります。
学生時代からいつも全力!自分の進路を選ぶコツとは
ー学生時代は、どのように過ごされていましたか?
高校は、文化祭が盛んな学校を選びました。特に3年生は、各クラス70分間の演劇準備に力を入れていました。
僕は監督のポジションで、クラスのリーダーを務めていました。当時の人生を全てかけるくらいに熱中していましたね。
クラス全員の努力の甲斐あって、僕のクラスは、3年生の賞を総なめにできました。これが僕なりの成功体験です。
ー楽しそうですね。高校選びのときから文化祭に注目していたのでしょうか?
はい。兄も同じ高校だったので、文化祭を見に行ったときに面白そうだと感じて、志望しました。同級生の半分くらいも同様の理由だったのではないでしょうか。
監督は本当はディレクターに近い役割で、広報や渉外なども含めて全体を意識してまとめ上げることが必要な役職だったんですが、僕は演出や、台詞回しに注力してしまっていました。どうしたらおもしろくなるかばかり考えていましたね。
この経験から、面白いコンテンツを作って人を楽しませるのが好きだと確信しました。今後もこんなことをやっていきたいなと思いました。
ー充実した高校生活だったんですね。大学ではどう過ごされていましたか?
東大入学後、ボート部に入りました。毎年、一橋大との対抗戦を行っているのですが、僕の大学は7連敗してしまっていて……もちろん今もですが、当時の一橋は強豪の私立大学と肩を並べるくらい、すごく強かったんですね。
因縁を晴らすため、人生をかける勢いで練習に取り組みました。いよいよ一橋大学との試合になって、序盤は順調に勝っていたんです。しかし、終盤に追いつかれて、負けてしまいました。今振り返っても、人生で1番悔しかったことだといえますね。
そんな中で、今年、13年ぶりに後輩たちが一橋大学に勝ってくれて、やっとわだかまりが消えた感じがあります。
ー大学時代も頑張られていたんですね。
僕の人生は、基本的に何事にも全力で取り組んでいます。人生は頑張った方が面白いと思っています。
進路を決めるときに心がけていることは、直感で選ぶことですね。片付けコンサルタントをしていらっしゃるこんまりさんの、ものを捨てるか、選ぶかの決断は「ときめきで選びなさい」という言葉もすごく好きです。ときめきや直感で選んだ方が、結局、論理的にも正解だと思います。
就活も、最初の会社選びに必死になることはないと思っています。迷いすぎて一歩が踏み出せないよりは、心のときめく方に進んだ方がいいと考えます。