人生は「ときめき」を感じる方へ進むべき!パワポ芸人 豊間根 青地

副業を本業にチェンジ、「楽しさ」を重視した選択

ー大学卒業後はサントリーに入社されたのですね。

創業者の「やってみなはれ」の精神に魅力を感じたのと、「水と生きる」のフレーズからもボート部時代を思い出して(笑)、入社を決めました。

サントリーはいい人が多かったですね。真面目だけど遊び心もあり、さっぱりとした人ばかりでした。周りの人に囲まれて、ストレスない社会人生活を過ごしました。

ーパワポの作成は、副業としていつ始められたのでしょうか?

始めたのは2018年ですね。最初はすき家の朝ごはんメニューを、おしゃれカフェのようにアレンジしていました。開始当初は3ヶ月、半年間隔で1つ作っていましたが、コロナ禍になり外出も減ったときには、毎日作っていましたね。

東京の多摩地域に関するパワポの投稿が2020年8月に大きく拡散されて、そこから「もっと頑張ろう」という気持ちになりました。自分の好きなものがバズったらいいな、という気持ちは最初の1回目から今も変わらないですね。

ずっと自分オリジナルのコンテンツを作りたい思いはありました。身近ですぐできるもの、ということで、パワポでの作成を始めました。パワポでは平面上でほとんどのことが表現できますね。

ー副業としてスタートされて、どう形になったのでしょうか?

1番初めの依頼は、SNSで拡散された投稿を見て、eスポーツ関連のお仕事をされている方が、パワポ資料アップデートの依頼を下さったことです。

その後も「SNSを見た」という方からのパワポ作成、セミナー依頼が多数舞い込みました。

そもそもパワポを作ることは趣味なので、依頼がいただけて嬉しかったですね。パワポの構成を考えることは大好きなので。

ー依頼をいただいていく中で、本業との兼ね合いはどうされていたのでしょう?

本業のサントリーが残業も多いわけではなかったので、両方頑張ることができました。

ただ、続ける中で「パワポに専念したい」という思いが湧いてきました。パワポ作成はやはり、自分にとって1番楽しい分野だと思っています。自分の人生をパワポにフルコミットしたらもっと楽しい毎日になるのではと思いました。

周りにも特に相談せず、副業だったパワポ作成の仕事1本でいくことを決めました。基本的に僕は、周りの人に情報をもらうことはあっても、最後は自分で決めることが多いですね。親には猛反対されましたが…自分の人生なので自分で決める、と説得しました。

長い人生、「ときめき」を大切に

ー人生を振り返って、ご自身が大切にしていることはなんでしょうか?

3つあります。1つ目は、「日々是勉強」です。毎日が勉強であると考えて、嫌なことも全て自分のためになると考えています。

2つ目は「思い立ったが吉日」です。やりたいことはすぐに取り掛からないともったいないと考えています。

3つ目は「人間関係はフィードバックから」です。サントリー時代に知った言葉で、何事も言葉や形にしないと、相手には伝わらないという意味です。相手にフィードバックして分かりやすく伝えることが、人間関係構築には大切です。

ーでは、豊間根さんの今後の展望はなんでしょうか?

資料作成を誰でもできるようにすることです。自分の頭の中身を資料に落として、相手に伝えられることは、面白いのだと思ってもらいたいですね。

現在、資料作成のトレーニングプログラムや、アプリなどを構想中です。これらが形になったら、その後は、発信内容について本質な価値を提供できるチームができたら面白そうと考えています。

ー最後に、U29世代へ、メッセージをお願いします。

人生で1番楽しい瞬間は何か、自分にとって呼吸をするようにできることは何かを考えることが重要です。例えば僕は、物事を噛み砕いて、面白おかしく説明をして、わかりやすく説明できたときが1番幸せでした。

長い人生、自分がときめく時間で満たしたほうが幸せだと思います。転職、プロジェクト立ち上げ、独立など、手段はいろいろありますが、いずれにせよ、ときめく時間を人生で増やせるよう積極的に取り組むことが大切と考えています。

ーありがとうございました!豊間根 青地さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:黒澤朝海(Twitter
執筆:ひの
デザイン:安田遥(Twitter