変化が次につながる。アーティスト SUEKIKIの人生の切り拓き方

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第986回目となる今回は、アーティスト SUEKIKIさんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

フリーランスアーティストとして活躍しているSUEKIKIさん。キャリア決定を選択する際の価値観を伺いました。

幼少期から何かを「作る」ことが好きだった!

ー簡単な自己紹介をお願いします。

シンガーソングライターとイラストレーターとして、アーティスト活動をしているSUEKIKI(スエキキ)です。大学生の頃にライブ活動を始め、新卒で音楽会社に勤務しました。

その後、自身の生き方を見直すために音楽から離れ、デンマークに滞在した経験があります。デンマークへの滞在を機に、イラストレーターとしての活動も始めました。

ー幼少期はどんな子どもだったか、教えてください。

幼少期から、何かを作って披露することが好きでした。例えばお祭りが好きだったので、段ボールで屋台を作って披露したことがあります。

また、小学校ではクラス新聞を企画したり、高校ではお化け屋敷を企画したり。思い返すと、周囲を巻き込んで企画することが好きな幼少期だったと思いますね。

ー性格も活発でリーダー的な存在だったんですか?

役割としてはリーダーになることも多かったですが、実際は、責任感が強い・闘争心があるといったリーダーによくある性格ではなく、「とにかく楽しいことをしよう!」というマインドがある子どもでした。

ー音楽を始めたのは、小学生時代からだと伺いました!

もともと歌うことが好きで、音楽番組をよく見ていました。ある時、海外のアヴリル・ラヴィーンというアーティストがギター1本で弾き語りをしている姿をみて、かっこいいと思ったのです!

このことが音楽を始めるきっかけになりました。初めて買ったギターは、ヤフーオークションで売られていた5000円ほどのものでしたね。

ーどのようにギターを練習していきましたか?

アヴリル・ラヴィーンの曲を歌いたかったのですが、当時は英語で弾き語りをするのが難しく……。もどかしく感じていた時、日本のアーティストのYUIが、テレビによく出ていたのをみてとても好きになり、YUIの曲を練習していました。

きっかけは高校時代のライブ!本格的に音楽に興味を持つ

ー印象に残っている学生時代のエピソードについて、1つあげるとしたら何ですか?

高校時代の文化祭です。音楽に本格的に興味を持ち始めたきっかけも、この文化祭でした。

同級生にライブにでないかと誘われ、隣町の文化ホールを貸切り、出演した経験があります。初めてのライブには300人ほどの学生が集まり、とてもいいステージができました。

ただ、ライブをした頃は、ちょうど周囲と学力を比較して、自信をなくしていたタイミングでした。高校時代は勉強が中心の生活で、ライブ終了後は余韻に浸る時間もなく、また勉強中心の生活に戻りました。

周りが大学受験に向けて勉強をしている雰囲気に流され、納得感ももてないまま塾に通いながら勉強を続けて……。最後には「大学に行って、私は何になるんだ?」と爆発してしまいました(笑)結果、合格を目指していた大学は受験せず、センター試験の点数だけで合否が決まる大学から選ぶことにしたのです。

ー大学生活はどうでしたか?

私の高校から通っている人はほとんどおらず、新鮮に感じましたね。ちょっと自由になったかも、と思えました。大学時代は軽音サークルに入り、音楽が好きな人と交わることができる時間を過ごしました。

曲作りを始めたのも、大学時代です。高校生の時、ライブをしないかと誘ってくれた友人から再び声をかけてもらい、ライブのために曲作りも始めました。アヴリル・ラヴィーンの曲調に憧れていたので「私もこんな曲を歌いたい!」という気持ちで、手探りで曲を作っていたことを覚えています。

ー22歳の時には、オーディションにも参加されたそうですね。

オーディションがきっかけで、作曲家さんたちが一緒に音楽を共作する「コーライティング」をやってみないかと声がけをしてもらいました。

コーライティングは、海外ではあたりまえの手法として使われており、エド・シーランやテイラー・スウィフトといったシンガーソングライターも取り入れています。

日本でもコーライティングを広めたいというオーガナイザーさんと出会うきっかけになりました。

ー「誰かと何かを作る」というのは、新しい化学反応・発見ができそうですね!