ビジップCOO・平野賢正が考える、王道キャリアへの違和感との向き合い方

趣味のゲームから着想を得た、次にやりたい仕事

ー学生のうちに社会経験ができる、インターンシップの制度は魅力的ですね。実際に数年働かれて、いかがでしたか?

仕事を通じて、自分とは違った背景や価値観を持つ方々と出会えました。働くことが楽しかったです!コロナ禍でオンラインイベントの需要が高まり、事業も順調です。ここ数年で、世間的にも働き方が変わりましたよね。

地方に住んでいても、存在感を示せる時代です。現在WANで開催している学生エバンジェリストアワードでは、社会人顔負けの活躍をしている学生が集まっています。学生にとっては励みになりますし、同じような学生とつながる機会にもなっていて。社会人にとっては、学びの場になっているのです。

自分自身の働き方にもコロナ禍の影響がありました。リモートワークで、人と直接会う機会が減ってしまって。最近は物足りなさを感じているので、新しいことにチャレンジしたいですね。

ーコロナ禍でリモートワークが普及しましたよね。次のチャレンジについても、詳しく教えてください。

ゲーム業界やゲームを通じたコミュニティ形成に関するお仕事をしたいと思っています。ずっとゲームが大好きで、メタバースやストリーミング配信が気になっていて。Twitchでは、深夜でも2万人が配信を見ています。ビジネスのコンテンツと比較すると、圧倒的に大きなマーケットです。

Twitchではコロナ禍をきっかけに配信を始めた、主婦や50代、親子など、多種多様なストリーマーに出会います。ゲームの配信プラットフォームが、出会いの場や出会う人の背景を多様にしているのではないかと。

働き方にフォーカスして仕事をしていましたが、テクノロジーで人の出会いも創っていきたいですね。

「新しいものに触れ続ける」平野流のキャリア形成

ー働き方だけではなく、出会いも創るのですね。ユニークな働き方をされている平野さんが、キャリア形成で意識していることは何ですか?

どういった状況にあっても、新しいものに触れ続けるように意識しています。具体的に行動を起こさなくても良いので、「触れ続けること」を大事にしたいです。

自分自身、何かチャレンジしようと思って孫さんや森戸の講演を聴いたわけではないです。就職するために、ベンチャー企業のインターンシップに参加したわけでもないです。それでも、新しいものに触れ続け、「どう働きたいか」「どういった仕事がしたいか」が明確になりました。

人の話を聴く以外には、本や漫画、映画も良いかもしれません。自分は、趣味のゲームから次にやりたい仕事のビジョンができましたしね(笑)。

ー新しいものに触れ続けたからこそ、現在のキャリアがあるのですね。平野さんのように、王道キャリアに違和感を持つU-29世代に向けて、メッセージをお願いします!

自分自身、親の期待を感じて「良い大学に行って、良い会社に入らなきゃ」と気負っていたのかもしれません。王道キャリアに違和感を持つ方は、周囲と違ったキャリアを選択することに不安を感じるのですよね。

不安は、自信でしか解消できません。いろいろな経験を積んで、自分が得意なことを発見すると自信になります。興味を持ったことに得意が活かせたら、無理なく続けられますよね。多種多様な経験が、武器になり道標にもなるということです!

新しいものに触れ続け、多種多様な経験を積み、納得のいくキャリアを創っていってほしいですね。

ーありがとうございました!平野さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:緒形航(Facebook
執筆:久保みのり(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter