クライアントに貢献したい。今村優希が思う“自分らしさ”とは

スクールを通して自分らしさや強みと向き合う

ーコーチングスクールを通して、自分らしさや強みについて考えたと伺いました。

コーチングスクールでは「他人からの評価や期待は全部いらない」といった話がありました。承認欲求は自分の行動の原動力にはならない思いが根底にあります。

自分の行動の原動力は何か、どのような強みを持っていて、どのような世界観を成し遂げたいといった内容を突き詰めました。

僕自身「別の領域に行ったら活躍して価値貢献ができる才能を持っているのに、なぜやらないのか」と、双方にとって機会損失になるのが勿体ないと考えています。

30代の相談で多いのが「次のキャリアを考えたいが、自分の人生を主体的に生きたことがないので、何をやりたいのかわかりません」といった内容です。「自分は何がしたいんだろう」と、自分の才能や強み、本音がわからなくなる人が多くいます。

意外と自分の取扱説明書は盲点になっていて、自覚していないケースが多くあります。コインの裏表に闇と光があるように、才能は光の当て方でしかないのです。見る人によっては八方美人だったり、間柄を取り持つ何でも屋にもなったりします。

ー今村さんが今も大切にしている言葉は何かありますか。

「人は生まれながらにして大天才です」です。人は生まれながらにして何かしらの才能を持って生まれているので、正しく自分を見出すことを大事にしようと思った言葉です。

僕が通っていたコーチングスクールでは、「僕たちはクライアントの現状の敵であり、未来の味方である」といいます。

人間は現状維持したい生き物で、今の現状の自分を破壊しない限りさらなる成長は望めません。だからこそコーチは、未来は目指したい方向性の最大の味方であり、現状の最大の敵であることが自分のなかで響きました。

自分が挑戦する領域が何か、挑戦する領域を見つけるための自分らしさとは何か、など見えない怖さもあると思います。「本当に自分はこの領域でいいのだろうか」といろいろ考えさせられると思いますが、自己理解に終わりはありません。生涯自己探求だと思っています。

強みを生かしてスタートアップの価値発揮をしたい

ー自分らしさがわからず困っている人たちに向けて何かアドバイスはありますか。

人生のなかで、人から禁止・強制されてもついやってしまうことや、気づいたら没頭していることが現れると思います。禁止・強制されてもやってしまうことに、人の本音や欲求は隠れているのです。

止められてもやってしまうことこそがあなたらしさになります。持っている欲求を素直に爆発させて開放していくことで、何か飛躍できるのではないかと思っています。

僕はキャリア面談で約1時間話しますが、1回の会話で相談者の月の仕事時間を60時間ぐらい減らしたり、売上の成約件数を伸ばしたりしました。そのような事例があるので、自分の本音を解放して自分らしく生きるのは、方向性として間違っていないと思います。

ー最後に、今村さんの今後の展望をお聞きしたいです。

日本のスタートアップベンチャーにおける「CAN」を担う人になり、WILLに必要なCANを埋めたいです。会社にはWILLがあり、WILLが広がればCANとMUSTも埋めていかないといけません。組織の最初のフェーズではWILLがありますが、CANを埋めるのも大変です。

例えば「僕は営業しかやりません」という人は初期のフェーズではいらず、「基本何でもやります」のスタンスが重宝されます。なぜなら、組織の構築フェーズなので、やることが日々変化するからです。

業務をインプットしたりキャッチアップしたりするのが得意なので、いろいろな業務をやりたい思いがあります。採用担当や営業マネージャーなど、いろいろな顔を持ってやることが楽しいのです。

僕自身、自分でキャッチアップしたものを同じメンバーに伝えて、共有するのが強みです。ベンチャーやスタートアップがもっとスケールしていきたいときのサポート役として、価値を発揮できるのではないかと思っています。

ー本日はありがとうございました!今村さんの今後のご活躍を応援しています!

取材:渡邊眞雪(TwitterInstagram / Facebook
執筆:ひろむ(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter