自分で生き方を創造する。ライフスタイルクリエイター・友村麗奈が語る原体験の大切さ

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第425回目となる今回は、友村麗奈さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

ダンスで培った表現力や、動物・自然への思いを活かし、ライフスタイルクリエイター兼office QREVIA代表として多方面でご活躍されている友村さん。自分の原体験をどのように仕事につなげたのか、これまでの半生を振り返りながらお話いただきました。

色んな習い事を通じて気付いた、自分の好きなこと

―まずは簡単な自己紹介をお願いします。

友村麗奈と申します。自分の趣味や好きなことなど、ありのままの自分を発信する「ライフスタイルクリエイター」として活動しています。モデル業やダンスの振り付け、ブライダルなどイベントのプロデュース、就職サポートをしています。

―友村さんの趣味や好きなことは何ですか?

体を動かすこと、自然に触れることです。3歳の頃から続けているダンス、最近はサーフィンやダイビングにハマっています。他にもたくさんあって、馬の飼育や飼っている猫と触れ合う時間もすごく好きです。

―好きなことがたくさんあるのって素敵ですね! 多趣味になったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

子どもの頃から、たくさんの習い事をさせてもらっていたことが影響していると思います。色んな経験をして自分で選択をしてほしいという両親の思いがあり、幼稚園の時はダンスや水泳、ピアノなど習い事ばかりの日々でした。当時は遊べるのはいつだろうと思ったりもしましたが、その経験が今の自分を作っていると思うので、感謝しています。

遊ぶ時は、小学生の頃から、やりたいことを自分で選んでいました。朝早く学校に行って男子に混じってサッカーをしたり。自然がとても好きで、近くの公園でザリガニ釣りとかしてました。

習い事や遊びを通して、小さい頃から幅広い年代や考え方の人とたくさん関わった経験が、仕事でのコミュニケーションに活きていると感じます。

 

「ダンスを極めたい」高校で世界大会優勝

―小学生の頃に一番頑張った習い事はなんだったんですか?

ダンスです。ダンスのコンクールや舞台に立つ機会が増えて、人前に立つ楽しさを覚えていきました。どちらかというと出たがりで、ダンスの先生に怒られたいぐらいのハングリー精神でやっていましたね。厳しい指導下にいたので、心も体も鍛えられました。

―そこから、地元の山口県の中学に進学されるのですよね。

中学ではバレーボール部のキャプテンをしていました。習い事としてダンスも続けていたんですが、今後ダンスをどうしようか悩んでいました。

―中学3年生の時にターニングポイントがあったと伺いましたが、どのような出来事があったのですか?

体育祭で腰を痛めたまま無理矢理走ったら、1、2週間の入院が必要になり車椅子生活になったんです。運動が全然できないことが、私には考えられなくて本当に落ち込みました。

入院中、福岡の友人に進学の悩みを打ち明けると、いくつか高校を教えてくれたんです。その中のひとつが福岡にあるダンス全国1位の高校でした。

高校の情報をきっかけに、落ち込んでいた気持ちがだんだん前向きになりました。「退院したら絶対にその高校を見てみたい」と親に話したら、「やりたいことをやりなさい」と背中を押してくれました。退院後すぐ福岡へ体験入学に行って、ダンスの道を極めたいという決意を持ちました。

入院前はダンスで進学を決めるなんて考えていませんでした。ケガがあったからこそ、本当に自分のやりたい、行きたい気持ちで決めることができました。

―高校に行ってからのお話を教えてください。

福岡大学付属高校のダンス部での寮生活では、朝から夜まで365日踊り続けるような3年間を過ごしました。先輩から後輩に伝統を受け継ぎながら、大会優勝を目指して日々練習する学生生活でした。

―ものすごくハードなのはなんとなく想像がつくのですが、ダンスがしんどいとか練習がきついとは思わなかったのですか?

自分が足を引っ張れない思いがありました。常に仲間のことを考えながら、「しんどい」って言葉を一切出さず、常にモチベーション高く練習していました。

―その後ダンス部でキャプテンをされて、世界大会で優勝されるのですよね。優勝できたのはどうしてだと思いますか?

一言でチームワークとしか言いようがないです。50名の部員みんなの気持ちが本当にひとつだったんですよ。何があったとしても、結果より自分たちらしさを出そうという思いが強くありました。先生や保護者を含めて100名以上の団結力が優勝に結び付いたんじゃないかなと思います。

 

指導者としてダンス部を日本一へ導くも、1年で教員を退職

―大学への進学はどのように考えていたのですか?

ダンスが強い日本女子体育大学か筑波大学に行きたいと考えていました。高校でやっていたダンスと表現方法が違っていて憧れを抱いたことから、筑波大学への進学を決めました。もう一度ダンスで日本一になりたい目標と体育の教員になりたい思いもありました。

―いつごろから体育の教員になりたいと思い始めたのですか?

高校1年生の時からです。高校の恩師が熱のあるご指導をしてくださり、生徒たちを導ける先生ってかっこいいなと感じたんです。私もこんな先生になりたいって思いました。

―そこから実際に教員になられてからの生活について詳しく教えてください。

大阪の帝塚山院でダンス部の顧問になりました。全国優勝を目指すチームだったので、今までの自分の経験が活かせました。

しかし授業では、教科書通りの内容を教えることに違和感を抱きながら教員生活を送ってました。授業の中で出てくるキーワードから、体験談を交えて色んなことを生徒に知ってほしい思いが強かったんです。

生徒のアンケートでは、私の体験談を聞きたいという要望もあれば、教科書の内容に沿った教え方がいいという意見もありました。

「教科書通りのことしか話せないのはどうなんだろう」という疑問から、1年で教員は辞めました。

―その1年間でダンス部を全国優勝に導いたと伺いました。

生徒の巡り合わせや運、すべてのタイミングが良かったんだと思います。みんなで日本一を勝ち取ることができたので、教員生活でのひとつの目標が達成できました。今度は教員ではない立ち位置からサポートしたいと思うようになりました。

 

知らない世界を見る時間が、ライフスタイルクリエイターの原点

―生徒のサポートは色んな方法があると思いますが、なぜご自身で起業しようと思ったのですか?

生徒の就職活動時に相談を受けることが多かったので、この進路を目指すなら、この人を紹介したら良さそう!と自分で人とのつながりをつくるのも楽しいなと思い始めたからです。

起業のきっかけは、知り合いのアパレルの社長にイベントでパフォーマンスなど人を楽しませる演出を考えてほしいとお願いされたことです。この依頼で踊りは舞台だけのものじゃないと学びました。そこから色んな場所で踊りだけでなく、衣装などを含めた演出を少しずつ行うようになりました。

退職後、私はダンスしか知らないことに気付きました。ダンス以外のことを趣味や仕事としてやりたいし、もっと色んな人と関わりたい。そう思って、今まで貯めたお金を使って、趣味に費やす期間を3カ月つくりました。離島に行ってダイビングの資格を取得したりしましたね。

―安定した教員を1年でやめて、自分自身や周囲の人の心配や不安はなかったのですか?

親は「好きなことをやってきなさい」という感じでした。自分自身にも不安は全くなかったです。不安というよりも、後悔したくなくなかったです。20代は今しかない、できるときは今だと思って。これから仕事をつくる種だと思って、行動してみました。

―貯金を使ってまで時間を投資するって、勇気が要りますよね。

知らない世界をもっと見たくて、3カ月遊んで、旅をして、色んな人と出会って、色んな話を聞いて色んな職業があることを学びました。

そんな私の姿を見たある編集者の方が「自分の生き方そのものをクリエイトしているから、ライフスタイルクリエイターだよ」って言ってくださりました。そこから、自分の生き方をインスタなどのSNSを通して発信することで仕事につながるのかもしれないと思い始めて、活用に力を入れています。

―自分がやりたいことをやった結果、ライフスタイルクリエイターにたどり着いたのですね。

本当に自分がやりたいことをやろうとしか考えてなかったです。プロデュースのお話をいただく中で、趣味の話をすると仕事の幅が広がっていきました。こんなことしてるならこれもお願いできる?みたいな感じで。人とのコミュニケーションの中でモデルのお仕事も始まったんです。3カ月を終える頃には、自分のライフスタイルをつくる楽しさを感じていました。

―これからやっていきたいことを教えてください。

ホースフォトウエディングです。以前、ウエディングドレス姿で馬と撮影した写真をSNSに投稿したら、思いのほか反響をいただいたんです。

新型コロナウイルスの影響で、結婚式を挙げられない同級生が多く、新しい形で記念に残るものをつくれないかと思いました。

今年の6月からホースフォトウエディングのプランの広告を出し始めているので、今後は多くの方にこのプランを知ってほしいです。

ホースウエディングには、少しでも殺される動物たちを減らしたい思いも込められています。馬に触れて癒された経験から、乗馬を始めたり、飼育も含めた勉強をしているのですが、競馬を引退した馬がすぐに殺されてしまうという現状を知りました。

ホースフォトウエディングを通して、馬の命を救えるようにしていきたいです。さらに色んな動物の生態を学んで、動物たちが広々と過ごせて原体験ができる場所をつくっていくのが最終的な目標です。

―U-29世代の皆さんへメッセージをお願いします!

自分の信念を持って、他人に流されないで生きていたら、その道で結果が出なかったとしても過程に意味があって、次に繋がります。自分はどうしたいか?を突き詰めてほしいです

この時代なにをしなければいけない、どこの大学にいけば良いとか全くなくて、ありのままの生き方の発信やその人の魅力がお仕事につながってきます。自分の幅を広げる経験を20代~30代でたくさんすると、人脈や生き方も広がっていくのではないかと思います。

ーありがとうございました!友村さんの今後のご活躍を応援しております!

今回のゲスト・友村さんがプロデュースされている「ホースフォトウエディング」の詳細はこちら

取材:吉永里美(Twitter/note
執筆:たかはしなおこ(Twitter/note
編集:杉山大樹(Facebook/note
デザイン:安田遥(Twitter