「誰もが便利なモノを自分でつくれる時代」にしたいと語る
ースクーミーの事業内容について教えてください。
「仮想空間で考えたアイデアを現実世界のモノとして落とし込む」ことを事業の柱にしています。
スクーミーボードを使ったアイデアを共有できるよう、メタバース空間でスクーミーに興味がある方々がつながれる『スクーミーワールド』を用意しました。
複数人でスクーミーについて考えられるため、モチベーション向上や新しいアイデアの発見にもつながります。スクーミーワールドで練られたアイデアを、現実世界ですぐに再現できるのもスクーミーのおもしろい点です。
ー塾講師だった塩島さんが、ITの事業を始めることができたのはどうしてだと思いますか?
私と違う能力を持つ友達に協力を仰いだのが功を奏したのだと思います。異なった技術や知識を持った人同士が議論し合った結果、新しいアイデアにつながったのだと考えます。
ースクーミーボードの強みを教えてください。
自分のアイデア次第で活用法が無限に広がることと、IT初心者の方でも使いやすいことです。可能性が計り知れないため、ユーザーや企業からの評価も高いです。
またプログラミングの操作が簡単なため、誰でも簡単にコードの書き込みができます。
加えて身体的なハンデがあっても視覚誘導や声で操作して好きなものがつくれます。単四電池で使えるため誰でも手軽に使えるのもポイントです。
ー企業だけでなく投資家からの評価も高いとお聞きしましたが、どうしてだと思いますか?
この事業の市場が未開拓なのに加えて、持続可能性があると考えられているからだと思います。
近年は廃材の活用や商品を丁寧に使うことが重要視されていますが、そこにAI技術やテクノロジーがかけ合わされることで新しい価値が生まれます(eDIY)。
E-DIYによって期待されているのが「商品にテクノロジーが含まれていれば、機能がどんどんアップデートされて便利で持続的に使える」ということです。
スクーミーボードはeDIYを実現できるアイテムであるため、SDGsの観点からみても評価されているのだと思います。
ー会社の目標を教えてください。
プログラミングを「生活を便利にする手段」にしたいです。そのために、スクーミーの技術によって「誰もが自分たちのアイデアで便利なモノをつくれる」という世界観を広めていきたいです。
ー世の中に期待していることはありますか?
Chat GPTの登場により、エンジニアでなくてもAIを使いこなせるようになりました。ゆえに「お年寄りによって、自分の畑に使うためのセンサーがつくられる」時代が近いうちに訪れることを期待しています。
ただしChat GPTを使うだけではモノを生み出せないため、スクーミーボードを活用して形にしてほしいですね。
ー塾講師をされていたときと現在ではどのような違いがありますか?
昔は子どもたちに「成績の上げ方や大学に受かる方法」を教えていましたが、今は幅広い年代に「どのようなアイデアで世界をどう変えていくか」を考えてもらえるよう事業をしています。
ー今後の展望を教えてください。
スクーミーボードを全人類が持つことです。スマートフォンは全世界で使われているため、不可能ではないと考えています。
また「電子レンジのような入れ物にスクーミーボードを入れ、ボタン操作だけで簡単にアイデアが形になる」というシステムの開発が技術的に可能となりました。このシステムを実用化させて全国展開して、多くの方に使ってもらいたいです。
ー10、20代の方へアドバイスをお願いします。
興味を持った分野をとことん追求することに加えて、専門外の領域にも知見を持つことでおもしろい発想が生まれやすいです。
また既存の業種を複数かけ合わせることで新しい業種や需要が生まれると思っているため、よかったら事業を立ち上げる際の参考にしてみてください。
ーありがとうございました!塩島さんの今後のご活躍を応援しております!