経験が魅力を生む!TeaRoomCEO補佐・高木ひかるの自分らしさの築き方とは

学業をしながら働くなかで、さまざまな葛藤に苦しむ

ーベトナムから帰国後どのように過ごされましたか?

AIESEC の活動に一旦区切りをつけて、新しいことに挑戦したいと考えていました。大学生活をしながら、他の企業でもインターンをしていましたね。

ー TeaRoomでの仕事も再開したのですか?

そうですね。新規事業立ち上げの機会に、メンバーの一人として「手伝って欲しい」と声をかけていただき、そこから仕事漬けの毎日を重ねて今に至ります。

ー忙しく過ごされていたのですね。学業と仕事の両立をやめようと思われたことはないのですか?

正直、学生をやめようと思った時期はありました。行きたい大学にも入れなかったし、学生をやめて働けばいいやと考えていたんです。そのとき「何がなんでも大学は卒業しておけ」と叱ってくださった社会人の知り合いがいました。

親がお金をかけて大学に通わせてくれたので、 せめて大学生としての役目はしっかり果たそうと思いました。

私のためにいろいろしてくれた両親をがっかりさせたくなかったこともあり、どれだけ仕事が忙しくても授業は全て出て単位は落とさないこと、そして、成績も良い状態で卒業することを念頭に置いていました。

創業まもない企業で働いていて、 大変だったことは何ですか?

「若い」「女性」という特徴に加え、「大学生」である自分に嫌悪感を抱いてしまっていたことです。外に出ていった時に、そんな自分に悔しさを感じることがありました。それが1番しんどかったですね。

社会ではエネルギッシュで若い男性が好まれ、若い女性は低くみられやすいと感じる瞬間が何度もありました。私が強く意識していたから、余計にそう感じたのかもしれません。

ーさまざまなレッテルを貼られるなか、どのように仕事と向き合われていましたか?

どうしたら社会に居場所を持ち続けられるか考えていました。 学生は学生番号が振り分けられて席が確保されますが、社会に出たらそうはいきません。

TeaRoomは創業したばかりの企業だったので、取捨選択をして、スキルを持った人や熱量のある人を残すのは適切だと思っていました。とにかく私はくらいつくしかない。「自分にできることは全部やろう」と意気込んでいました。

やりたいことに溢れているTeaRoomに新卒で入社

ー 就職活動の話を伺います。TeaRoom以外の企業への就職先も考えられていましたか?

TeaRoom以外の就職先もいろいろ検討しました。仕事で出会った方、社会人の知り合い、大学の教授や講師の先生など、とにかく周囲にいる大人にたくさん相談していました。振り返ってみると「TeaRoomに新卒入社して働き続けよう」とはじめから答えは決まっていたように思います。

ー TeaRoomへの入社を決めた理由を教えてください。

大きく理由が3つあります。まず、期待感です。「この会社を一緒に大きくしたい」という直感が働きました。次に、コミットしたい気持ちが強くあったからです。当時の自分が満足できるほど会社に貢献できた自信があまりなく、もっと頑張りたいと思いました。

当時すでに、東急ハンズさんとの共創プロジェクトの担当や、お茶の卸先の担当などをしていたこともあり、それらも中途半端にしたくないと思っていました。

最後に、当時の私には、この先やりたいこともTeaRoomのことしか思い浮かばなかったんです。他の会社の選考で「学生生活で頑張ったこと」「この企業で何をやりたいこと」を話すときに、 TeaRoomの話しか出てきませんでした。それならここで働く選択をしていいんじゃないかと、そこでようやく決心がつきました。

ー 入社されて1年間経ちますが、学生の頃と変化はありますか?

「若い女性」であるコンプレックスが割と薄れてきたことです。むしろ自信に変わってきました。

会社も6期目を目前にし、私もここまでの期間で経験を積んで、色んなクライアントさんとお話する機会も増えたし、一人で自信を持って出ていけることも増えました。経験と実績が積み重なって自信に変わったのかなって。若い女性という特徴も自分の魅力になると気づきました。

ー最後に、U-29世代の読者に向けてメッセージをお願いします!

自分の「チャーム」を知ることを大切にしていますし、多くの方もそうした方がいいなと思います。「チャーム」とは、自分自身の持つ魅力のことを指します。実は、本から見つけた言葉をちょっと引用しました(笑)。

魅力とは、頭の良さや、プログラミングやデザインなど持っているスキルだけではなく、性格の明るさや魅力的な笑顔、人の話に耳を傾けられる力があることなどもその一つだと思います。私自身も特段頭が良かったわけじゃないし、最初から何かスキルがあったわけでもありません。

私にしかない、粘り強さなどの魅力があったからこそ今につながっています。誰かに仕事を頼む時も、スキルだけではなく、その人に魅了されたことがきっかけになることもあるように、チャームを意識することが、 今後につながると考えています!

ーありがとうございました!高木さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:あすか(Twitter
執筆:naoko(Twitter / note
デザイン:安田遥(Twitter