迷ったときは自分の心の羅針盤に従う!劇団員兼会社員の温井美里が語る、進路の選び方

ロールモデルからの言葉で、ありのままの自分になれた

ー2社目に入ってみて、どう感じましたか。

周りがすごく優秀で、人柄も良くて。レベルが高すぎて最初はついていくことができず、心が折れそうになる日々でした。

「自分がいない方が業務がスムーズに回るのでは?」「転職しない方がよかったのでは?」と疑心暗鬼になり、失敗を恐れ、自分のポンコツ加減に落ち込むこともありました。

でもそんなとき、わたしの人生で初めてのロールモデルとなった人にかけられた「ポンコツでもいいじゃん!温井さんのそういうところが愛嬌だし、強みなんだから生かした方がいいよ。」という言葉にすごく救われました。

それまでは、「みんなのようにしっかりしなきゃ」という固定観念に縛られていたので、また勝手に自分で自分を苦しめていたんだなって。

この人からは、過去を変えるのは過去の出来事ではなくこれからの自分だということを教えられました。そのあとは、「正解なんてないから、自分がこれから正解にしていけばいいんだ!」と心が軽くなり、仕事に対して必要以上に感じていた緊張感や肩の重荷がなくなっていきましたね。

ー今はどんなお仕事をされているのでしょうか?

SmartHRのグループ会社で、法人向けのオンライン相談窓口サービスを展開している「Smart相談室」という会社に出向して働いています。

導入企業の従業員さんのモヤモヤを解消し、メンタル不調を未然に防ぐ”カウンセリング”や、従業員さんに前向きな行動変容を促し成長をサポートする”コーチング”等を通して、「企業と従業員の成長を一致させる」ことを目指すサービスです。

例えば、「社内や家庭の人間関係で悩んでいる…」「今後のキャリアで悩んでいる…」など、仕事のこと、プライベートのこと、なんでも相談できるサービスなんです。

この会社にはカスタマーサクセス職として入社し、広報業務も兼務しています。公式YouTubeチャンネルの動画企画や撮影、編集、公開までを担当したり、公式noteの執筆をしたりと、楽しく働かせてもらってます。

最初は、立ち上げメンバーとして本当にバリューを発揮できるのかとても不安でしたが、ロールモデルになった人の言葉を思い出して挑戦することにしました。

これまでは、「こうあるべき」「こうすべき」と自分を縛り付けて苦しんできましたが、Smart相談室への出向は自分の心の衝動に従って挑戦することを決めました。わたしは、「自分が幸せでない人は、他人のことも幸せにはできない」と思っているので、世の中をもっとよくしていくには、みんながセルフケアできて自分で自分を幸せにする力を身につけられることが必要だと思うんです。

システムで業務効率化して働く時間を減らせるより、そもそも働く時間を前向きな気持ちで過ごせるほうが幸せだと思っていて、それを仕事だけでなく人生そのものにおいても実現できる可能性を秘めたSmart相談室は、とても素敵なサービスだと思ったんです。

力不足で凹むこともありますが、今では出向して本当によかったと思っています。

ー最後に、U-29世代の読者に向けてアドバイスをお願いします!

わたし自身、悩んできたことが多く何も大層なことは言えませんが、自分の「心がときめくかどうか」に従って、進路を選んでいいと思います。自分の人生の舵を取れるのは自分だけなので。

過去の出来事は変えられませんが、過去の出来事の良し悪しも、いまの自分がどう解釈するかで異なってきます。過去の経験をどう昇華するかは未来の自分次第なので、変な話、どうとでもなります(笑)。

自分の心の動きを羅針盤に、心が震える方向に進んでほしいです。

ーありがとうございました!温井美里さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:あすか(Twitter
執筆:ひの
デザイン:安田遥(Twitter