「自分は全然何もできないじゃないか」と感じた入社1年目
ー22歳のときに再び人生の転機を迎えたとお伺いしました。どのようなことがあったのか教えてください。
22歳のとき、オーテの親会社である株式会社アイモバイルに入社しました。正直アルバイトの経験があったので「周りとは違うぞ」と一歩秀でているような気持ちになっていたと思います。しかし、入社してみると上には上がたくさんいて。「自分は全然何もできないじゃないか」と現実を知りました。
アイモバイルの事業の軸である広告業界では多くの知識を必要とします。営業の打ち合わせをしていても、何を聞いて何を提案すべきなのかがわからず、自分はこれをきちんと自分のものにして営業することができるんだろうかという不安がありました。
自分の周りの見え方とか気にしない、できないと思うのをやめてみる
ー挫折や困難を経験し、克服するために行ったことや考えはありますか。
いつのまにか、自分のできていない部分を他人と比較して「この人のこういうところがすごいのに自分にはできないな」と劣等感を感じるようになってしまいました。
そのため、自分の周りの見え方を一旦気にしないようにしたんです。自分には自分にできることがあって、他の人にも得意なことがあります。みんなが同じことをできるようになる必要はなくて、それぞれの役割があると思えるようになったんです。
ー3回目の転機から2年経った24歳。異動希望を出したきっかけは何になりますか。
アイモバイルではアプリやWebメディアのお客様に広告収益最大化のご提案をしていました。その経験を経てアプリやWeb自体をグロースさせる仕事に携わってみたいという気持ちが湧いてきました。
そしてちょうどその時にオーテ株式会社をアイモバイルが買収したので、異動希望を出しました。
チャンスがあったらそこに飛び込むしかない
ー「とりあえずやってみよう」という精神が、大きな転機を作り出していると感じましたが実際はいかがでしたか。
上っ面だけの行動ではいけないと思い、自分にできないものを習得できそうであれば積極的に行動することを心がけていました。だからこそ、営業で体験できていない作る側の経験ができるチャンスに飛び込んだんです。
ー今だからこそ思う挑戦の良い点、この記事を読む仲間へアドバイスをください。
一番最初に経験をすることはハードルがとても高いですが、ワクワクすることもあります。たとえ失敗したとしても、それも一つの経験になってさらによりよい人生になると思っています。
また、挑戦する際はすべて自分で選択してください。自分で選択したことは失敗しても納得感が持てるので、チャレンジをしてネガティヴなことはないと思います。
ー「とりあえずやってみよう」と挑戦してこられた経験を通して感じるお仕事のやりがいは何ですか。
マネタイズとカスタマーサティスファクションは利益相反するものです。私はその両方を経験してきたので2つのバランスを取りやすくなっています。
基本的に他社だと別々の部署になっていて、そこの折り合いをどうするかという難しさがあります。どちらの視点も持ちながら、事業の影響にとって最善な選択を考えることができるので、全体を考えながら事業成長に携われることが、とてもやりがいになっています。
ー自己を理解するために心がけたことはありますか。
得意なことは、他人が褒めてくれるので気づきやすいですが、できていない部分は気づきにくいと思っています。あえてできていない点を指摘してくれる人は上司ぐらいではないでしょうか。
そのため、私は頻繁に「自分は今どこが足りてないですか」と聞くように心がけています。
ー現在考えているビジョンやキャリアなど未来について何か思い描かれていますか。
長期的にこういう風にしたいというよりは、目の前の自分に足りていないことをひとつずつクリアしていこうと思っています。現在でも自分の中で明確な課題がいくつかあるので、そこを少しずつクリアして2年後にそれが達成できればいいなと思っています。
ー最後に大学進学、社会活動など自分自身のキャリア、未来について考えている多くの人にメッセージをください。
とりあえずやってみようという精神で行動することです。
それができればその先にワクワクする世界がきっとあると思います。そこに飛び込む怖さやリスクを考えてしまうと思いますが、行動した後の得られる経験には変えられないと思うので、ぜひ皆さんいろいろ挑戦してがんばっていきましょう。
ー行動することの大切さを改めて実感することができました。ありがとうございました!目黒悠さんの今後のご活躍を応援しております!