挑戦の繰り返しで世界が広がる。Oh my teeth・西野誠の新しい歯科体験とは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。

第901回目となる今回は、株式会社Oh my teeth代表取締役CEOの西野 誠(にしの・まこと)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

過去にはたくさんの失敗や挫折を経験してきた西野誠さん。それでも諦めることなく、新しい歯科体験を生み出すために挑戦を続けてきました。今回は挑戦の繰り返しで世界が広がると語る西野さんの人生とこれからの未来に迫ります。

未来の歯科体験を生み出す株式会社Oh my teeth

ー自己紹介をお願いします。

株式会社Oh my teeth代表取締役CEOの西野誠と申します。Oh my teethは2019年に創業し、歯科業界をテクノロジーで変革しアップデートしていくスタートアップ企業です。

ファーストプロダクトとして忙しいビジネスパーソンの方でも歯医者への定期通院不要で歯の矯正ができるサービスを提供しています。

ー歯科業界ならではの難しさはありますか?

エンジニアからキャリアをスタートしたので、畑が違う歯科業界に入る難しさがありました。歯科業界という性質上なかなかデジタル化が進んでいない領域で、ゼロベースで理想のユーザー体験を描き、実装していくという点が難しいです。。

最初はどこから手をつければよいのかわからないこともありましたが、未経験だったからこそ気づけた部分もありました。

ー未経験だったからこそ気づけたというのは、具体的にはどのようなことでしょうか?

自分が詳しいことや日々当たり前に接しているものは、なかなか疑問が生じにくいと思います。未経験だったからこそ、より消費者に近い考えを持つことができたのです。現在も消費者の目線でいることを心がけています。

歯医者に行かなかったことを後悔する

ー学生時代はどのように過ごしていましたか?

目立つ性格ではなく、課題や疑問を見つけて、自分なりに解いてみることが好きでした。夏に提出する自由研究がとても好きで、中学2年生と3年生のときに科学アカデミー賞と学生科学賞を受賞。疑問を自分なりに解明し、評価してもらった初めての経験でした。

ー19歳の頃に歯医者に行かなくて後悔したとお聞きしました。何があったのでしょうか?

歯が痛かったのですが、歯医者が苦手で行かなかったのです。虫歯の進行がひどくなってしまい、東京の歯医者に行きました。私は福井出身なので、東京の歯医者は福井の歯医者とは違うと思っていましたが、ほとんど変わりはなく少しがっかりしたのを覚えています。早めに歯医者に行かなかったことは、現在でも後悔しています。

ー歯医者に通われて思ったことはありますか?

歯医者に一年以上通いましたが、同じ場所の歯医者に通い続けるのは大変だと思いました。テクノロジーを入れることでもっと最適化できるのではないかと思い、歯医者に対する疑問を感じたのです。振り返ると、この出来事が歯科関係のビジネスの原体験になっていると思います。

味わったことのない挫折を経験

ー大学3年生の頃に挫折したとお聞きしましたが、何があったのでしょうか?

大学3年生のころにワークスアプリケーションズの課題解決型インターンに参加しました。自信満々にプレゼンしましたが、社会で活躍しているビジネスパーソンの方に厳しいダメ出しを受けてしまって。今まで味わったことのない挫折を経験しました。

ーインターンに参加したきっかけはなんでしょうか?

成績上位になると50万円の賞金と内定の権利がもらえるという邪な気持ちと実力を試したいという2つの理由がありました。勉強の勝負ではなく、課題解決の企画の勝負だったので自信があったのです。

ーダメ出しを受けた後、7日間寝ずに準備し、最終プレゼンで優勝したとお聞きしました。西野さんが、がんばり続けてこれた理由はなんでしょうか?

多分どこか負けず嫌いな性格があり、悔しいからこそがんばれたと思います。インターン途中で辞めた人もいましたが、、

インターンでは、どのように解決するかではなく、あるべき姿を描く重要性を学びました。悔しいながらも素直に意見を受け入れ、改善を続けた入た結果、最終プレゼンで成績上位として50万円と入社パスを獲得することができたのだと思います。