迷ったら直感でワクワクするほうへ。複業クリエイター落合慶太の大切にしている価値観とは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第865回目となる今回は、複業クリエイター落合 慶太(おちあい・けいた)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

学生時代から縁の下の力持ちとしてチームをサポートをすることでその人を活かし、魅せるのが得意だった落合さん。

王道ではなくとも、自分のワクワクするほうへ素直に行動した結果、現在ではその強みと直感力を活かし複数の事業で活躍されています。常にワクワク楽しく働くための行動指針について話を伺いました。

いろいろな人と関われることこそ複業クリエイターの醍醐味

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

不動産管理会社に勤める落合慶太と申します。本業では不動産・設備周りの相談窓口として小売業の店舗管理をしている一方、複業ではカメラマンとしてウェディングやご家族などの写真としての記録だけでなく体験としても記憶に残るような撮影サービスを提供しています。

その他、3DCG技術を用いて空室不動産の写真にインテリアや家具を再現するバーチャルホームステイング事業の立ち上げやWeb記事のインタビュアーなど、複業クリエイターとして4つの仕事を掛け持ちしながら活動中です。

ー複業クリエイターという肩書きをつけられている理由を教えてください。

理由は主に2つあります。複業としての写真・動画クリエイターという意味と「将来自分で仕事を作っていく(クリエイトしていく)ぞ」という2つの意味をこめているからです。

ー同時に4つの仕事をされていますが、何を基準に選んでいますか?

「直感でワクワクする」「やったら楽しそう」など、モチベーション高くできると思うかどうかです。また自分の好奇心を中心として「どんな人と働けるのか」「この事業の将来性はどうなのか」なども観点に入れて選んでいます。

本業では小売業の本部担当者、店舗の管理職、現場作業を行う協力会社と関わりますが、複業のカメラマンの仕事では一般のお客様やご家族など、普段交わることのない方々と関わります。複業をしていなかったら交わることのない方々と触れ合えるのは、いろいろな仕事をしていて面白い部分です。

ーいろいろな働き方がある中で、落合さんのような働き方をするメリットは何ですか?

1番のメリットは依存先がなくなることです。本業の会社が倒産してしまった場合や、職場での人間関係が悪くなった場合に選択肢が限られてしまいます。複数の仕事に関わっていれば多様な人間関係があるのでリカバリーできますし、収入面に関しても同様にカバーできる。生きる上での自分の幅が広がるのが大きなメリットだと考えています。

リスクヘッジとは違う視点でのメリットは、自分の見えなかった世界がだんだん見えてくることです。さまざまな場面に遭遇する機会が多い分、求められる技術の幅や考え方が現場ごとに増えていくので、日々成長している実感があります。

ー4つも仕事をされていると、それぞれに100%注ぎたいけど注げない時間の使い方の難しさはありますか?

1日24時間は変えられない事実なので、効率化を考えることはもちろんですが、逆に何をしないかが大事だと思っています。生産性が低い時間の使い方を減らして、移動時間をインプットの時間にあてて勉強したり、朝早めに起きて仕事を始めたり。やることを増やすよりも無駄な時間をなくすことを意識していきました。

趣味の延長線上でたまたま仕事になり、どれもやりたくてやっているので「がんばっている」や「努力している」という感覚はありません。楽しみながらやった結果、うまく時間を使いこなせるようになっていきました。

サッカー部でサポート役に徹していた中学生時代。高校受験をきっかけに時間の使い方を見直す

ーここからは落合さんの幼少期についてお伺いしていきます。どんな幼少期を過ごされましたか?

小中学校では強豪校でサッカーをしていました。サッカーのセンスは皆無でベンチ外を温めていたような選手でよくサポート側にまわっていたのですが、「自分には人を支えるほうが合っているな」と思うようになりました。

グラウンドでラインを引いたり、それを後輩に教えたり。チームメイトが共通で飲むポカリスエットの粉末と水ののおいしい配合を考えるのも楽しくて、自分が組織内で求められてて、かつ自分も楽しい役割を担っていました。他にもサイドラインの副審をやりすぎて、顧問に資格の取得を勧められるほど、サポートすることに楽しみや喜びを感じる中学生でした。(笑)

ー高校受験での出来事が人生の満足度で一番低かったとお伺いしました。どのようなことがあったのか教えてください。

高校受験で第一志望校に受からなかったんです。中学2年生の夏に兄の友人が通っている高校の話を聞いてその高校に入学したいという気持ちが強くなっていきました。受験の難易度を調べてみると、当時の自分の学力では到底受からないことに気づきました。

現実を目の当たりにしてもっとがんばらなければいけないと思い、当時部活とテレビゲーム三昧だった生活習慣を変えてまで勉強に打ち込みましたが結果は不合格。第二志望の高校に通うことになります。今となっては自分を変えるよい機会だったと思っていますが、当時は落ち込みました。

ー高校受験の経験を経てどのような変化がありましたか?

成功するための努力の重要性や、生活習慣や勉強方法について考るようになりました。高校入学後は、二度と同じような後悔をしないように最初から全力で勉強し、貪欲に努力していこうと時間の使い方を意識していました。