教育へ情熱を注ぐ副業パパ、伊藤銀太が自分だけの道を叶える目標の立て方

児童福祉施設で働きながら副業を始めた理由と目標

ーメンタルトレーニングコーチについて学ばれ、体育教師に役立つスキルを習得されていたと思いますが、違う道を歩まれたのですね。その理由は何だったのでしょうか?

高校の保健体育の教師を目指して大学に進学しましたが、4年生で教育実習を経験したあと、「自分はこのまま先生になってもいいのか」と疑問に思うようになりました。

それは、自分の性分である「誰かと同じではなく違うことをしたい、オリジナルの生き方をしたい」という考えがあったからだと思います。教育実習を通して、教師としての働き方をリアルに想像できたからこそ、踏みとどまった結果でした。

教師として働けば、子どもとの関わりのなかで新しい発見や楽しさを見つけられるだろうと思いつつも、20代の若い時期にしか経験できないことを優先したいと考えたのです。

その後、大学院に進み教育やスポーツに関する知識や、将来に役立つ勉強をしようとお金に関する勉強、Webスキルなどさまざま身につけました。やりたいことやできることを試行錯誤経験して、大学院2年生のとき、本業は児童福祉施設の職員、副業で映像制作をするような働き方に舵を切ることに決めました。

ー伊藤さんのなかで、「誰かと同じではなく違うことをしたい」という思いはキーポイントなのですね。

そうですね。僕には、3つの行動の軸があります。1つ目は他人と違うことをしたい。二つ目は、成長要求。三つ目は、人と関わり社会貢献できるようなより良いサービスを届けたい

映像制作を副業に選んだ理由もそうした自分の性分が関係しています。先ほどお話しした大学時代のメンタルトレーニングコーチのボランティアで、子どもたちがスポーツをする様子を撮りだめて、その成長の証を1本の作品にした経験があります。

これは、僕が作った動画を通して子どもたちの背中を押せるようなメッセージを込めて作ったもので、それまで培った教育に関する知識を活かし社会貢献をしたいてみたいと思うきっかけになりました。

現在、動画制作はさまざまな分野を担当していますが、いずれは教育に関わる動画や誰かの人生をより良い方向に応援できるような動画を制作したいと考えています。コロナウイルスの流行がきっかけで、社会的にオンライン学習や動画で学ぶ機会が増えているので需要のある分野ではないかと考えています。

ー新しいサービスを作り出そうとまい進しているのですね。

はい。今チーム体制で映像制作をしているので、起業して本格的にビジネスを始めたいと考えています。具体的にはまだこれから練る必要がありますが、中小企業などでも研修の仕方に課題があるところに動画教材を提供したいですね。

僕がゼロから企画構成して、話の組み立て方や視聴者の理解を深めやすい方法などをお伝えできれば、クライアントも喜んでいただけるだろうし、自分自身もこれまでの経験を活かして貢献できるのでおもしろいだろうなとに思っています。

他にはないサービス提供の仕方をいろいろと考えているので、具体的に目標を設定して実現していきたいと思います。

副業パパ、家庭とのバランスを考えながら挑戦し続ける

ー新たな仕事も見据え、一層忙しくなりそうな伊藤さんですが、パパとして家庭の時間も大切にされているのだとか。

そうですね。大学院卒業と同時に結婚、第1子を授かり、幸せな時間を過ごしています。とはいえ、初めは仕事と家庭の両立は大変でした。Wワークを始めたばかりでしたし、初めての育児だったので時間の使い方や経済面のやりくりに苦労する毎日でした。

でも、僕にとって日々挑戦できることや、妻と子どもの成長を楽しみに過ごすこともどちらも大切です。少しずつ仕事と家庭のバランスを調節し、昼は映像制作、夜は児童福祉の仕事にあたっています。最近は映像制作の仕事をチーム体制で分担するようになり、仕事のやりがいを持ちながら家庭円満に過ごせるようになってきました。

実は来年3月に第2子が生まれるので、うれしい反面もっと大変にはなるでしょうね。妻とは「相談しながら頑張れたらいいね」と話しており、楽しみにしています。

ーお2人目が!おめでとうございます!仕事と家庭のバランスを調整するのは大変かもしれませんが、ますます伊藤さんがパパとして頑張る姿が目に浮かびます。最後に10代、20代の読者に向けてメッセージをいただけますでしょうか?

はい。1つ目は、過去の事実は変えられませんが、その見方を変えることはできるということです。私はメンタルトレーニングにより、価値観が変化し目標をひとつずつ達成してこれました。自分の気持ちに向き合い、できることから進められるとよいですね。

2つ目は、周りと比べず自分の気持ちに正直になること、そして今を全力で楽しむことです。真っ直ぐに選んだ道は、自分にとってきっと正しい選択肢だと思います。私も自分だけの選択肢を追い続けたいと思います!

ーありがとうございました!伊藤さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:八巻美穂(Twitter / note
執筆:川村みさと(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter