ポジティブな偶発的確率を上げる。取締役COO・中屋敷将大が実践する、人生を好転させる方法

取り巻く環境や自分の欲望を認識し、自らの人生を好転させる

ーこれまでのお話を伺っていると、中屋敷さんが意識する点に通じるものがありそうですね。

そうですね。自分にまつわる環境や欲望の源泉を認識することが大事だと考えております。

自分の環境や生い立ちというのは、人生に大きな影響を及ぼしています。私自身、家庭や故郷に大卒の人がおらず、いかに人生の選択肢を減らしているかを実感しました。一方で、ある人との出会いでこれまで想像していなかった学問に没頭することもありました。

個々の心理的・外部的環境要因、さらに経済的な要因があるなかで、できるだけその要因を認識して自分の意識下におけるかどうかが重要です。偶然の出会いや運などコントロールできないと思われているものも、偶然性の発生確率が高い場所に身をおいたり、そういった環境要因をつくったりすることで人生を好転できると思います。

ー自分なりに行動して、少しでも選択肢を増やしていくことが大事ですね。中屋敷さんの今後の展望を教えてください。

会社としては新規事業の立ち上げが大きな軸になるので、まずは売上や利益を伸ばして事業を確立させることが最優先ですね。一つでも多くの事業を仲間と一緒に増やしていきたいですし、仲間が挑戦しやすい環境を提供することも大事にしたいです。

個人のキャリアとしては、弊社の事業を伸ばしながら30歳までに100億円貯金したいです。その後は、さらに社会にインパクトを与えるために、大学院に進学することも検討しています。仕組みのハックや最適化だけではなく、0→1の技術や知識を身につけていくためには、修行パートに突入する必要があると思っています。修行パートに入ってから、次の人生を考えていきたいですね。

ー最後に、U-29世代に向けてメッセージをお願いします。

キャリアは掴むものだという認識がある方が多いかもしれません。でもそれは線形的なものではなくて、非線形的あるいは非連続的な成長やステップアップが世の中に存在します。

例えば突然パトロン的な人に出会って、その後の人生が広がったという出来事はいろんなところにある話だと思っています。けれども、そういった運や偶然性を引き寄せるためには、ある程度の努力が必要です

外的な要因や環境を個人が全てコントロールするのは不可能ですが、自分にまつわる環境や欲望の源泉を認識すれば理想に近づく確率を上げることができます。さらに自分の理想以上の出来事を起こすために必要なピースを拾っていくと、自分でも想像できなかった世界に辿り着くことができるかもしれません。

取材:八巻美穂(Twitter / note
執筆:スナミアキナ(Twitter / note
デザイン:安田遥(Twitter