止まっているときこそ動き出すチャンス、オーガニック抹茶カフェ和み・吉村高彦

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第838回目となる今回は、オーガニック抹茶カフェ和み代表の吉村 高彦(よしむら・たかひこ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

抹茶カフェでオーナー店長を務めながら高校生や大学生にキャリア支援をしている吉村さん。サッカーで挫折を味わった高校時代や、アメリカ留学した大学生活を経て起業した今伝えたいことや今後の展望について伺いました。

学校行事で中心的な役割を担ううちに楽しくなる

ー簡単に自己紹介をお願いします。

福岡県出身の吉村 高彦(よしむら・たかひこ)と申します。静岡大学在学中、アメリカに交換留学をした経験から大学4年生でカフェを起業しました。現在はカフェ事業を中心に、学校で授業をしながら、いろいろなことに挑戦中です。

ーお店に来る方は学生が多いですか。

学生は少ないです。カフェは駅から少し離れているため学生は少なく、近くで働いている方や抹茶好きの方が多い印象です。

ーカフェのオーナーはどのようなことをされていますか。

僕はオーナー店長なので、カフェのすべての業務を請け負っています。お店に立つことはもちろん、仕込みやメニュー開発をしたり、SNSやホームページを運営したりしています。

ーカフェのお仕事と並行してキャリア支援をしているとおっしゃっていましたが、どのような話をしているのですか。

キャリア支援では、どういう生き方をしたいのかにフォーカスして話をしています。就職する・しないや、どういうライフスタイルを描くかなど仕事以外の人生について考える機会を与えるような内容にしています。

ー幼少期は積極的になれた3年間とあります。どのようなことがありましたか。

小学生の時は物事の中心に立つことが苦手なタイプでした。しかし、中学生になって担任の先生が僕を学校行事の実行委員に指名したのです。

最初は嫌でしたが、責任感が人一倍強かったので卒業まで様々なイベントで中心的な役割を担ううちに楽しいと思うようになりました。自分の人生に大きく影響を与えた3年間でした。

幼稚園から続けていたサッカーで挫折を味わうも練習を積み重ね試合に出場するように

ー高校時代の印象的なエピソードはありますか。

幼稚園からサッカーを続けていたにも関わらず、高校1年生の新人戦で出場することができませんでした。

この出来事がとても悔しく、試合後からは監督やコーチが言ったことを試合で再現したり、自主練したりしました。徐々に監督の目に留まり、2年生の新人戦以降の公式戦すべてにフルで出場することができました。

ー挫折に対する反骨心がすごいですね。

反骨心もありましたし、自信もありました。勝ち目がない人たちではないからやればできると思っていました。

ー部活動で活躍した3年間だったと思います。大学進学に関するエピソードを伺ってもいいですか。

高校3年間、部活動に打ち込みます。ただ、僕は生真面目な部分があり、部活も勉強も両方やり切るタイプでした。そのため、1年生の頃から学校の課題はすべてこなし、予習をした上で授業中は寝ませんでした。

10月に部活動を引退してから経営者になる夢を叶えるため、経営学が学べる神戸大学を志望校に受験勉強に励みます。しかし、二次試験で不合格になり、後期試験で合格した静岡大学に進学します。

ー経営者になりたいと思ったきっかけはありますか。

当時付き合っていた彼女と結婚して家庭を持った場合のことを考えた時に、会社員は無理だと思いました。父親が自営業をしていたこともあり、家庭に時間を割くために経営者になろうと思いました。