自分の豊かさと幸せを求め続けてほしい!教育系フリーランス木村有希が大事にする軸

自分の幸せや豊かさをとことん求めていいんだと気づく

ー教育の世界を離れてから、どのように過ごされていたかお聞かせください。

3年間教師として働いて、25歳で地元である新潟へUターンしました。きっかけは、結婚です。当時のパートナーはカナダ人で、一緒にカナダへ行く前に一度地元に帰りたいと思ったのです。

そのときはすぐにカナダへ行くと思っていたのでずっとアルバイトをしてたのですが、色々あって離婚することになりました。すごくつらかったので、仕事をして気を紛らわそうと思い海外営業として会社員に。その会社はとても忙しかったおかげで、徐々に立ち直れました。

あと、せっかく新潟に残るから新潟のために何かしたい。そう思い、新潟で活動している人や何かに挑戦している人に会い始めました。すると「こんな選択をもってもいいんだ」「こんな生き方をしてもいいんだ」と世界が広がり、自分の幸せや豊かさを求めることは悪いことじゃないんだということに気づかされたのです。

それから「私が幸せな生き方や、豊かな生き方って何だろう?」と考え、やっぱり教育の世界に戻りたいと思い、今に至ります。

ーフリーランスになるまでの経緯について、もう少し詳しく教えてください。

フリーランスになったのは流れもあって。会社員として働いているときに、地元の教育支援のNPOから声をかけられて、学校教育に外から携わるというやり方もあるんだと初めて知って興味をもち、会社員とNPOでダブルワークをし始めました。

すると徐々にお仕事が増えていって、フリーランスの収入が安定してきたので思い切って独立しました。最初は教育以外のお仕事もしていましたが、教育という軸に絞っています。

流された先で自分らしく生きれば、決して不幸せではない

ー木村さんの今後のビジョンについてお聞かせください。

教員時代を経て、今日本では頑張っている先生が報われない状況や、頑張っている先生がいても教育業界があまり変わらないという状況が少なからずあると思っています。

そんな中で、生きづらそうにしている先生たちがいれば、私がサポートしてエンパワーメントしてあげられる存在になりたいです。私が変えられる部分は少ないかもしれないけど、私がいることで先生方が少しでも救われれば、私も嬉しいです。

ライフスタイル面でのビジョンでいうと、あまり場所にとらわれずに生きていきたいと思っています。今すでに仕事の8割をリモートにしてたり、来年からは海外でも働けるように準備をしたりしています。世界のどこにいても豊かに暮らせる生き方ができたらいいですね。

ー最後に、一歩踏み出したいけどなかなかできない方へ向けてメッセージをお願いします。

20代を振り返ると、けっこう流されてきたと思っていて……でも、流された先にも良いことはあったし、流された先でも自分らしい選択ができていれば不幸せではないということを知ってほしいです。

今成し遂げたいものがないのに、無理に何か成し遂げなければいけないと思わなくてもいい。流されてもその先で自分の軸を創ればいいですし、そこで自分の幸せや豊かさを追い求めてください。

ー今悩んでいる方が木村さんからのこのメッセージを聞くと、勇気が出そうですね。

自分のやりたいことや、やるべきことに向き合っていると、自分の生き方をないがしろにしがちだと思うのですが、そこは自分ファーストでもいいということを伝えたいです。

私は「自己中心的利他」とよく言っていて、自分の自己中心的な部分を満たせてこそ、他人に対して何かをギブできると思っています。自分が満たされてないのに他人にギブしても、自分がどんどん空っぽになっていくだけだと思うので、ぜひまずは自分を満たすことから始めてみてください。

ー木村さんのお話から、大変なことがあっても流された先で全力で頑張れば将来につながっていくというのを感じました。本日はありがとうございました。木村さんの今後のご活躍を心よりお祈りしています。

取材:八巻美穂(Twitter / note
執筆:もりはる(Twitter
デザイン:安田遥(Twitter