個性が受け入れられる社会をつくりたい
ーミスコンが終わり、今後はどう活動されるのでしょうか。
2023年の3月に、はじめての講演会をすることが決まりました。また、いろいろなイベントにも誘っていただいているのでたくさん参加したいなと思っています。
来年は高校3年生になるので進路についても考えています。心理士に興味があり、将来は学校の先生に発達障害について知ってもらい、関わるうえで大切なことを教えられるようになりたいです。
ーミスコンに出る前と出た後で鈴木さんの思いに変化はありましたか。
ミスコンに出る前はダンスも辞めてしまい学校にしか居場所がありませんでした。狭い空間の中で悩んでいましたが、ミスコンに出たことで学校以外にも居場所があることを知りました。
いろいろな世界があって、いろいろな形がある。「これでいいんだ」と思うことができました。
凸凹があってもよいということを、私はパズルピースに例えて説明をすることがあります。苦手な部分がへこんでいるところで、長所は出ているところです。
自分の得意、不得意を理解したうえで他人を理解することと、他の人の苦手を自分が埋めることができればその人を助けることも可能です。ピースがはまって色々な人たちとつながり、助け合うことができる。私が目指したいのは、そんな社会です。
ー他人と助けあうためには何が必要でしょうか?
自分のことを理解することです。他人を理解するだけでは足りないと思っていて、自分のことも理解できていないと助け合うことはできません。
人が自分自身のよさになかなか気づくことができないのは、その人自身に当たり前に備わっていることだからです。
人に言われないと気づかないことが多くあります。自分自身のよいところも悪いところもすべて受け入れたうえで、ほかの人の凸凹した部分を個性として認めてあげることが大切なのではないかと思います。
ー最後に、10代や同世代に向けて一言お願いします。
少し外に出てみると今まで気づくことのできなかった広い世界があります。学校に行きにくかったり、人との関わりが苦手だと感じている人は、一度外に出てみてほしいです。
学校だけが適切な場所ではありません。自分の適切な場所で、自分の長所を伸ばしてがんばってほしいなと思います。
ーありがとうございました!鈴木さんの今後のご活躍を応援しております!
デザイン:高橋りえ(Twitter)