理想の生き方は自分次第で実現できる!三澤知史の考える、つながりの大切さとは

つながりを失う経験を経て、就職を決意

ー大学時代に騙された経験があったと伺っています。

自分の無知さから、怪しいビジネスに手を突っ込んでしまいました。起業スクールにお金を投資したのですが、主催の方と連絡が取れなくなってしまったのです。

ホームレス状態の時期もあり、精神的に辛かったです。人に騙されたことを周りに言うことができず、大切な人達も巻き込んでしまいました。その結果、信頼を失ってしまったことを現在も後悔しています。この経験から、信頼、信用を大切するようになりました。

出来事自体はマイナスでしたが、20代の前半という若い時期に失敗できてよかったと考えています。

ーそこから立ち直り、三澤さんは何に取り組まれたのでしょうか。

自分を売り込みたいクリエイターの方を探して、横のつながりができるようなイベントを主催しました。

アパレルブランドも立ち上げ、 自分でデザインを決め、提案を受け入れてくれる工場を探し、どうしたら自分のデザインにお金を使ってくださるのか、お金を生み出せるのか考える日々でした。

ーイベントの主催やブランドの立ち上げなど、はじめてのご経験ばかりだったと思いますがいかがでしたか。

わからないことだらけでしたが、チャレンジしたほうが経験を積めますし、実際に多くの出会いや学びがあったのでチャレンジしてよかったと思います。

就職活動を一切せずに自分でイベント主催をするなかで、友達で起業している人たちがスポンサーとなってくれました。さらに、「もう少し企業様の協賛を増やしたい」と動いている最中にレバテックの人事の方から声をかけていただきました。

ー就職しない道もあったと思いますが、そこからレバテックに就職されたのですね。

名刺交換やビジネスマナーすら知らない状態だったので、「一度就職したほうがよいのでは?」と思ってレバレジーズ(レバテック)に就職したんです。

レバレジーズ(レバテック)は平均年齢が当時27歳と同世代が多かったこともあり、絶対負けたくない、ここで実績を積んでのし上がりたいという思いで就職を決意します。理念として「関係者全員の幸福度の追求」を掲げており、それにも共感できました。

レバテックに出会っていなかったらどうなっていたのだろうと感じるほど、大きな出会いでした。

ーレバテックではどのような業務を経験されるのでしょうか?

レバレジーズは人材のベンチャー企業で介護、看護師など幅広い職種を取り扱い、僕はレバテックの大阪支店の配属になり、フリーランスエンジニアの支援に携わることとなります。

大阪支店の立ち上げのタイミングだったこともあり、所属していた部署は僕を含めて4人しかいませんでした。

少ない人数にも関わらず、先輩方はビジネスマナーや交渉スキルを兼ね揃えているのはもちろん、エンジニアのフォローアップなど、年上の方にも臆することなく数々のマネジメントを行っていました。

トップセールスの先輩方に一から十まで丁寧に教えていただき、僕自身もやるしかないと仕事に打ち込んだのです。

ーベンチャー企業ならではの立ち上げの難しさはあったのでしょうか。

過去のデータがなく、新規開拓をするのは難しかったです。本社は個人営業と法人営業でそれ以外の職域もすべて分業されていましたが、僕たちは少ない人数ですべてをやらなければなりませんでした。

他にもマーケティング部署ともミーティングや、イベント企画、フリーランス向けの税金の勉強会を企画するなど、とにかくやることが多かったです。

みんなが3年かかるところを1年でやりきると決めて行動し、レバテックには約2年間しか在籍していません。しかし、濃密な時間で仕事をすることができたことで、それよりも長い年数を感じました。

ーその後転職をされたきっかけを教えてください。

企業様に対して違う切り口から仕事をしたいと考えるようになったことがきっかけです。よりクリエイティブに企業課題を解決したいという思いが強くなり、揚羽に転職をしました。

大学時代からジェネラリストになりたいと考えていて。自分の中で人材・採用に関してはエキスパートの領域になったと感じる一方で、それ以外の要素を伸ばしていく必要性も感じていました。

僕の中で、「身内で経済圏を作りたい」という思いがあり、それを実現するために早くそういった環境を作って、自分たちでプロジェクトを回すようにしたかったのも転職した要因です。

理想の働き方は「人」ありきだと気づく

ー経験したい気持ちが行動の原動力となったのですね。

経験を重ねたい気持ちで揚羽に転職した後、現在の仕事に従事することとなりました。今まで培った経験を活かし、SPIRITSを創業しました。代表取締役に就任し、一人で経営しています。

起業して2年目となりますが、好きな人たちと仕事をし、自分のパフォーマンスを最大化できるよう、関わっている企業様には配慮していただいています。

1人経営でも、単発で利益が入るショット型か、定期的な利益が見込めるストック型なのかは重要視しています。仕事の成果を会社から評価され、報酬を安定していただけていることが自身の幸福度につながっていると考えています。

ー今までのつながりが新たなご縁にもつながっていると伺いました。

大学時代アルバイトで一緒だった先輩の企業様や、SNSでお会いした方の紹介で仕事に携わる機会をいただきました。今まで築いてきた人とのつながりが仕事に変わることは本当にありがたいです。

信用、信頼は一瞬で失います。過去の経験から、信頼関係こそが一番大切だと思うようになりました。失敗を経てわかったからこそ、信頼関係が壊れないように心がけています。

ー大切なことが浮き彫りになったのですね。

紆余曲折もありましたが、結局は「人」だなと。何かあったら自分から助けにいきたいですし、幸せなことがあれば自分も全力で喜びたいからです。「人」に救われた気持ちが強いからこそ、つながりの大切さを感じています。

最初から簡単に儲かるようなおいしい話はありません。足元が緩くなって騙されてしまった過去から、僕はそういう人とは会わなくなりました。

ー最後に、三澤さんの今後の展望を教えてください。

僕の幸福度を高める生き方は、「好きな人達と共通の目的を持って仕事をすること」です。また、今後は海外に視野を広げ、グローバルに自分や周りの人たちがワクワクするような仕事もしていきたいと考えています。

不安をモチベーションに変え、不安をかき消すために貪欲に行動し、幸福度をこれからも高めていきたいです。

ーありがとうございました!三澤さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:和田晶雄(Twitter
執筆:林宏紀(Twitter
編集:松村彪吾(Twitter
デザイン:安田遥(Twitter