スキルやお金がなくても学びながら走る!Biime代表・上米良優季の人生の歩み方

チャンスがあれば挑戦してみる。会社設立までの道のり

ークリエイティブ制作会社でディレクターもされていたそうですね。動画マーケティング学校の延長線として携わっていたのでしょうか?

動画マーケティング学校に従事しながら、個人でもお仕事を受注していました。汎用性の高い営業力やディレクション能力、企画力などの私のスキルを制作会社の社長が買ってくださって。「一緒に仕事をしない?」とその社長が声をかけてくださいました。

「この数年間でたまったノウハウや自分のスキルは価値があるものなんだ」と実感できた瞬間でした。

さらにほかのスキルを学んで自分のレベルを上げたかったので、当時はワクワクする気持ちが強かったですね。

ー普段から学びたいことを頭の中で整理したり発信したりしていますか?

現在学んでいるものや次に習得したいスキルは常に発信していますね。自分の発信によって声をかけていただいている機会が多いです。

自分の考えをたくさん周りに発信をして応援してもらうほうが私は絶対に得だと思っていて。自分のなりたい像は話すと言語化されますし!

ー制作会社に従事した後はSNS運用会社でディレクターもされていたそうですね。当時はなにを学びたいと思っていましたか?

制作したものが実際にどのような効果をもたらすのかが気になっていたので、売り上げや目的に繋げていく広告・SNSの運用スキルを身につけたかったです。私自身は再生回数やエンゲージメント率を追う部分がすごく好きだったので。

そのときに「ディレクターとして組織に入ってほしい」とSNS運用会社からお声をかけていただきました。

チャンスをいただけたので飛びついて、得られるものを吸収させてもらって。スキルアップのために行動するうちに、学ばせてもらう機会が急激に増えていきました。

それほどお金にならないようなスキルだと思っていても、他業界や会社では活かせる場面がたくさんあって。学んだスキルがお金になると体感した瞬間はとても楽しかったです。

ーステップアップの方法はご自身で学ばれたのですか?

私はなりたい人物像をあまり考えないタイプなので、いろいろな人のやり方を見て自分にあったものを探していました。

私にとってスキルの習得はとても楽しいので。自分のやりたいことでチャンスがもらえるように動いていましたね。

ー様々な企業と関わる中で、どのような未来を思い描いていましたか?

全世界規模よりも、自分の見える範囲でサポートしたい思いは変わらなくて。素敵だな応援したいなと思ったサービスや人を、自分がなにかの形で支援できるのが理想でした。

フードロス活動の序盤に打ち砕かれた経験があったからこそ、まずはできなかったことをできる自分になるのがスキルアップ期間の最終目標でした。最初から動画やマーケティングを学ぼうとは考えていなかったです。

ー未来像に向かって走り続けていたと思うのですが、現在は会社を設立されていますね。会社設立に至ったきっかけを教えていただきたいです。

最初は自分の理想を叶える手段の一つとして、会社設立をいつかできたらいいなぐらいに思っていました。ベンチャー企業の社長に近い立場で仕事に携わっていましたが、自分自身はナンバー2のポジションが合っていると感じていたんです。

でも、さまざまな企業の社長の近くで仕事をする中で、組織を作る段階だったり、組織が崩壊したりうまくいったりする場面をたくさん見て。

次第に、自分の作りたい組織像やメンバーが働きやすい環境について考えるようになりました。実際に自分のチームを持って動いていたので、そのまま数年間一緒に仕事をしていたメンバーとさらに面白い仕事をしたいと感じたんです。

また、ご支援していきたいクライアントや会社のビジョンが具体的に形になってきたこともありますね。それらを達成するために法人化する必要があったので、コアメンバーに声をかけて会社設立に至りました。

学び続ける姿勢が、なりたい自分像へと近づける

ーこれまで上米良さんは優れた方々から多くの応援をいただいています。支援していただくために大切にしていることはありますか?

相手に興味を持って学ぼうとする姿勢ですね。

自分の話をするだけ、自分のしてほしいことだけをお願いして終わってしまう人が多いと感じていて。でも、話をちゃんと聞いたり、できることは少なくてもできることを探そうとしたりする姿勢が一番大事だと思います。

ー上米良さんの人生を振り返って、ご自身が大事にしている価値観はなんでしょうか?

自分のスキルを過信しすぎないことです。これが正解だと思いすぎずに、勉強をさせてもらうスタンスをとても大切にしています。

もちろん自分のスキルや現在のチームは最強で、しっかりと支援できる体制だと思っています。でも、そこに甘んじることなく、クライアントの考え方に寄り添える提案能力や新しい技術を取り入れる情報収集力を磨きたい。その思いは今後も変わらないですね。

ー上米良さんの今後の展望を教えてください。

個人としては、現在のメンバーや経営者仲間と、仕事とプライベートの両面で一緒に成長していきたいと思っています。

会社としては、現在支援しているクライアントから頼んでよかったと言ってもらうことが当たり前になるぐらい貢献して、「Biimeに頼んでよかった」の輪を広げていきたいです。

​​ー最後に、29歳以下の世代に向けてアドバイスをいただきたいです。

今あるスキルだけにとらわれずに、自分のやりたいことにはとにかく挑戦してみてください!

私自身まったく違う業種でスキルがない状態でした。でも、挑戦した期間を経て、自分のなりたいものに近づけるのだと私は身をもって体感しました。

チャンスをもらえるように発信を続けて、チャンスがきたらまずは挑戦するのが大事だと思います!

ー本日はありがとうございました!上米良さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:黒澤朝海(Twitter
執筆:中根沙季(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter