生きづらさは努力不足ではない。村松麻衣が取り組むギフテッド・2E教育とは

理想は多様性のまま生きていける社会

ー村松さんが思い描く、理想の社会とはどんなものでしょうか?

それぞれ違った特性や性格、バックグラウンドがある中で、それぞれを尊重し合える。多様性を多様性のまま生きていける社会がいいのではないかなと思います。

すぐに実現するのは、難しい話だと思います。その前段階として、はみ出してしまっているお子さんや大人の居場所を、私自身が作っていきたいなと思っています。

振り返ってみても、自分と似たような特性のロールモデルは身近にいませんでした。まずはモヤモヤ感や気持ちを素直に話せる相手がいると、心の支えになるのではないかと感じています。

私が当事者だからこそできる支援もあると思いながら、動いているところです。

ー最後に読者の方にメッセージをお願いします。

自分が楽しいと思えること、熱中できることが一番大事だと思っています。

人それぞれに得意不得意があります。生きづらさやうまく馴染めない部分をそれぞれ抱えていても、そこにフォーカスするのではなく、好きなことや得意なことを軸にしてほしいです。

好きや得意を軸にして、進路選択をしたり、隣接領域に幅を広げたりできたら、自尊心も高まっていき、より前向きに生きられると思っています。

ーステキなお話をありがとうございました!村松麻衣さんの今後のご活躍も応援しております!

取材:黒澤朝海(Twitter
執筆:後藤ちあき(Twitter
編集:杉山大樹(Facebook / note
デザイン:高橋りえ(Twitter